いよいよ帰国の日。大好きな香港ともしばしお別れである。今回は荷物が多いので忘れ物が無いか何度もチェック。MTRで香港站へ向かい,インタウンチェックイン。機場快綫のチケットがあればここで空港のチェックインが出来て荷物が預けられるスグレモノ。キャセイなら終日受け付けてもらえるが,そこはマイナーキャリアである全日空。それでも午後便は10時半頃からOKという話だったので,その時間にカウンタに着くように出掛ける。あとは機内持込荷物だけ持って散策に出られるので物凄く便利だ。このサービス,かつて日本でも中途半端なのが箱崎にあった。リムジンバスは時間が読めないので多少の需要はあったのだと思うが,箱崎は荷物を預けて街に遊びにいくにはかなり半端な場所だ。成田エクスプレスやスカイライナーの空港乗り入れと共に廃れた。もっと本格的なサービスも京都駅で実施していたがアメリカ同時多発テロの影響でサービス終了。飛行機のチェックインはダメになったけど,プリンスホテルなんかは今でも京都駅構内でチェックイン可能なので(荷物はホテルが部屋まで運んでくれる),テロさえなければ続けていたのか。なんと勿体ない。
ここのチェックインの仕組みは結構よく出来ている。インタウンチェックインを希望の場合,機場快綫の切符もしくは八達通(香港版Suica)を用意し,チェックインカウンター専門の自動改札を通る。八達通の場合はここで空港までの運賃が引かれる。希望の便にチェックインした後,そのままホームに行っても良いが,外に出る専用の改札を通って駅の外に出ても構わない。この場合,駅に戻ってホームへの改札を通れば列車に乗ることが出来る。運賃はチェックインカウンターへの改札時に既に引かれているので,ここで運賃は引かれない。また,実際に機場快綫に乗ったかどうかのチェックは無いので,ここで機場快綫の運賃を払って荷物だけを預けて,眺めの良い別の交通機関で空港に向かっても良い (そしていつかやってみたい)。
まず,ここで機場快綫の切符を買う。八達通を使うなら購入不要。
左側の改札はチェックインカウンター用。右側は退出用。電光掲示板はここでチェックイン可能かを表示。
チェックインで身軽になったので,周辺の最後の散歩へ。まずは3日目に行った郵政総局を再訪。沙田や大埔にあった風景印のポストを探すのが目的。しばらく構内を歩いて発見。周囲に溶け込んでしまっているので,結構難易度高いかもしれない。郵政総局の後,昨日騙されたアップルストア予定地再訪。昼間の写真も撮影しておこうということで。なかなかいい感じの場所で,開店が楽しみ。iPhoneが爆発的人気の香港の街中でMacを見かけることはあっても,売っている所は殆ど見ないので,そういう意味でも面白いかもしれない。
建設中の囲いもオシャレに演出。さすが。
お腹がへってきたので,機場快綫に乗り空港へ。うーん,眺めはやっぱりバスの方がいい。折角の青馬大橋も鉄道部は鉄缶に囲われているので景色は何も見えず,ただ床下からの光が見えるのみ。瀬戸大橋より277mも長いのにこれでは勿体ない。
機場快綫。車内は結構快適。
椅子の向きは変わらないので,後ろ向きが嫌な場合は乗る際に進行方向を把握する必要有。
MTRの機場快綫は運賃と景色以外は快適で,往路で乗った城巴機場快綫のように酔うようなこともなく,かなり豪快に飛ばしながら快適に機場站に着く。早速降りて空港ターミナルに向かうのだが,今回は賑やかな第一ターミナルではなく,閑散とした第二ターミナルが目的地。こちらはLCC中心の搭乗手続専用ターミナルで,人の多い第一ターミナルとは違い閑散としている。ヨソの空港と違うのは,ここは手続きだけのターミナルで,実際の搭乗は出国手続き後に専用の電車に乗って第一ターミナル側に行けるということ(但し一方通行で,一度行ったら戻ってこれない。戻る必要もないが)。既にチェックインを済ませてあれば出国手続きはどちらのターミナルでも可能。すいていて良さそうなのだが,ここには出国手続きをしに来た訳ではなく,メシと航空探知館が目的。第一ターミナル側は混雑しているので,空港でメシを喰うなら第二ターミナルの一般エリアにあるレストランが楽ということ。早速Green Cottageというベトナム料理店を見つけたので入ってみる。頼んだのはフォーとベトナムカレー。どちらも$56。なかなかいい感じの味。でも請求額が少し多いと思ったらサービスチャージが入ってた。うーん,こういう場所でも取るのか。
ステンレス製のベトナム地図が貼ってあった。
次に向かったのが航空探知館。今回の旅行で最後の観光地巡り。ここは社会科見学用の施設なんだろうか。ターミナルビルの2階を拝借した狭いフロアながら展示が良く出来ていて,航空機を色々な角度から学べるようになっている。屋上には展望台があるのだが,こちらは有料。折角の展望台も第二ターミナルからでは飛行機は遠すぎる。まぁでも,成田の似たような施設は空港敷地外なので,それに比べればかなりマシな場所にあることも確か。そして何故かプレステ3のプロモーション用施設まである。
航空探知館。AVIATION Discovery Centreと書いてある。床は滑走路だ。
色々と展示を楽しみながら一通り回った後,売店で絵葉書を買って観光地巡りは終了。後は帰るだけ。香港ドルを使い切る目的で第一ターミナルで買い物をする為に第一ターミナルに移動。一般エリアの無印良品で香港の積み木を購入。日本でも売ってた気がするのだけど気のせい。セキュリティチェックと出国審査の後,ディズニーストアでリトルグリーンメン物を物色。色々歩き回ってノドが乾いたのでコーラ探し。しかしセキュリティエリア内はコーラが物凄く高い。ラウンジを使えば無料のコーラがあるんだろうが,正規にしろ格安航空券の身では使える訳ないので我慢。どうせ飛行機に乗ればタダでペプシが飲める。そういえば,香港のペプシは日本のより少し甘みが薄いような気がする。それはそれで良いのだが。
結局,香港ドルは使い切れず,Travelexで3000円分再両替。レートは悪いが日本に持ち帰るよりマシ。この3000円は成田からのバス代にしよう。ANAは羽田便と成田便が隣同士。一足先に出る羽田便は777で乗客も多い。一方,成田便は一回り小さい767。金曜発だけあってほぼ満席。こちらは来年あたり787になるかしら。搭乗機は滑走路07Rより大嶼山を右手に見ながら離陸。滑走路への待機ポイントが2箇所あり,交互に出発するのが面白かった。真下に香港島を見て,そのまま南シナ海へ。帰路は成田行き飛行機の銀座通りA1経由で三宅島上空まで。昼間通れば台北上空や鹿児島上空が奇麗に見えるコースなのだが,午後便だと夜になってしまうので何も見えず。おまけにまた台風が来てる。
夕焼け
夕食代わりの機内食を食べた後,ジュースを飲んで一服しているともう日本上空。やっぱり香港は近い。あっという間に成田である。昼間なら富士山が奇麗に見える席なのだけどさすがに夜8時では無理。真っ暗闇の中,房総沖から霞ヶ浦上空を回って16Rに着陸。何を間違えたのか,よりによって最果ての45番スポット。成田では数少ないA380対応のボーディングブリッジもB767が相手では宝の持ち腐れ。滑走路の目の前なのですぐ着くのは良いが,最果てなので降機してからターミナルまで殺風景の通路をひたすら歩くハメに。我々は日本人だから良いが,これから日本を旅行する外国人にもこれでは素っ気ない気も。そして荷物を受け取った後,地元行きバスの最終便に乗って帰宅。おつかれさまでした。
仕事を休み過ぎたので,疲れた身体に鞭打って翌日から仕事。それが可能だったのもツレに毎日足裏マッサージをして貰っていたお陰。有り難や。 今回はジャスコと観光が中心で,電脳中心やオタクビルや80Mはチラ見程度。何となく消化不良。
そしてまた行きたくなる。Angry Birdsのガチャガチャも茶餐廰も。広東語もっと勉強しなきゃ。
大好きな香港,また今度。
買ってきたもの (一部)
九巴顧客服務中心で購入。
ホテル前のサークルKにあった。ラス1。
おわり