香港日記2016 その6

5/6 (金) 6日目

さすがに連日歩き回って疲れたので休養日。例によって朝,着るものを洗濯に洗衣店に行く。昼過ぎに仕上がるらしい。空いた時間で買い物をしに九龍城の茗香茶荘まで。炭焙冠軍茶王を調達。


九龍城の街。以前は禁止だった高層建築物が建ち始めている。


茗香茶荘がある侯王道。

お茶調達のついでに80Mで自分用のお土産を物色。今回は旺角の朗豪坊にある店に行ってみることにした。九龍城からだと赤のミニバスで行くのが楽で早い。乗り場は九巴2Dの福佬村道バス停の手前。行き先を聞かれたら旺角と答えれば先達広場の脇まで運んでくれる。料金はフロントガラスに札があるので,それに書かれた額を降りるときに運転手に払えばOK。大抵の場合20ドルを超えることは無いので,言葉が片言広東語しか通じなくても降りるときに20ドル札を渡せば適当にお釣りをくれる。おいらが乗ったミニバスは客が少ない時間帯なのか,5人程乗ったところで適当に出発。太子道西に入ったところで1人下車。その後,運転手のオヤジが油站ナントカと言っていたら,客を乗せたまま太子道西のMOKOの近くのガソリンスタンドに入ってしまった。ここで呆れた客が1人下車。香港のミニバスはエンジンをかけたまま給油なのでエアコンが切れないのは嬉しいのだが,一歩間違えると客もろとも火達磨だな。給油を終えたバスは洗衣街から旺角道を経由して通菜街の先達広場まで。給油を入れても10分ちょっと。これは速くて便利だわ。


旺角行きミニバス乗り場


なんと客を乗せたまま給油中


旺角の先達廣場横が終着

旺角から朗豪坊までは,外が暑いので地下鉄駅を経由して向かう。うーん,地下経由は少し遠回りかもしれない。80Mは日本で言う11階にある(この建物は階数表記が日本流なので日本人にも判りやすい)。地下鉄からくると地下2階から入ることになるのだが,そこからエスカレータを乗り継いで4階に出ると,吹き抜けの中を8階まで一気に段飛びするエスカレータがある。これが結構な恐怖ポイント。ベルトが少し遅れ気味の中で,視線にはエスカレータしか見えない上りならまだマシ。下をみると結構な高さで,おいらには下りのエスカレータに乗る勇気が無い。帰りは素直にエレベータに。


朗豪坊(ランガムプレイス)の80M

80Mの後は,The Oneの中にあるヴィレッジ・ヴァンガードに向かう。以前は炮台山にあったらしいのだが,いつの間にか閉店していて辿り着けなかった店。彌敦道を南下して尖沙咀碼頭に向かう適当なバスに乗って,金巴利道か金馬倫道で降りればほぼ目の前(どちらに着くかはバスの系統次第)。ヴィレッジ・ヴァンガードで買い物をした後,ホテルまで戻る。戻るついでに洗衣店に寄って洗濯物を回収。


尖沙咀のThe ONE。地下にはAEONがあるビル。
エレベータは彌敦道側の入口を入ってすぐ左の,小さな通路の奥に隠れている。


香港のヴィレッジ・ヴァンガード (残念ながら今は閉店してしまったらしい)

午後は中環のジョリビーで昼ごはん。フィリピンのソウルフードの香港分店。客は当然フィリピン人ばかり。チキンや飯類やパスタを食べている人が多いが,おいら的ベストはアロハチャンプ。昔のロッテリアのようなパティに,レタスとベーコンとパイナップルを添えて,チーズとハニーマスタードで味付け。これは美味い。食べていると店内で珍しい日本人だと思われたか,隣席で一人で食べていたフィリピン人の若い女に声をかけられてびっくり。リゾートマンションの営業らしい。パンフレットと名刺を置いていった。さすが。


ジョリビー。香港進出以来1店舗しかなかったが,20年目の2016年11月に3店舗体制になったらしい。


バーガーステーキセット。特徴的な甘いソース。


アロハチャンプ。

メシの後は買い物をしに灣仔までトラムで移動。なにを見に行くって,オモチャ屋街に行くのが毎度の楽しみ。今年こそはこちらの麻雀牌を買って帰ろうとも思ったが,あれは実用しようとすると牌が大きいので日本ルールで打つと卓に並びきれない。大きめの卓を特別に用意するか,打つ人皆で中国ルールを覚えながら楽しまなければならないというハードルの高い遊びになるので諦め(中国ルールだとフリテンが無いので捨て牌は中央に適当に捨てるが,日本ルールは捨て牌を綺麗に並べるので,香港の大きい麻雀牌だと並べる場所が無い)。でもまぁ,タンスの肥やしでも良いならネタとして持っていてもよいかなとも思う。オモチャ屋巡りの後,周囲の露店をウロウロと散策。服がメイン。女人街のように観光地化はされていないので歩きやすいし,価格も少し安め。五本指靴下も発見。価格も女人街より安い。そうか,ここに来れば良いのか。


灣仔でみつけた五本指靴下

散策の後,三聯書店で本を物色。香港の大手出版社で大型書店もやっているという,日本でいう三省堂みたいな所。2016年に改装して3樓(日本でいう4階)にカフェ併設のオシャレな書店に。折角なので,併設されたJust Cafeで一服。歩き疲れたので結構助かる。


三聯書店。トラム側の通りにある。中は階段なのがキツいが。


書店内の階段にあったアート。この近辺の地図。
以前行った藍屋や舊郵政局も。(舊の異体字が旧)


Just Cafeのカフェラテ。ラテアート付き。

書店のついでに散策中に見つけた利是封(中華風のポチ袋)の店に行ってみる。窓に利是封を沢山並べてあり,これは普通に売っているような店に見えたので寄ってみたのだが,2階にある店にどのように行けるのかがよくわからない。看板をよくみると入口が示されていたのでその場所に行ってみると,普通によくあるビルの入口の鍵付き鉄格子ドアがあるだけ。ドアの近くに,利是封の店に行くにはこのインタフォンで店に行く旨を告げてドアを開けてもらい,2階に上がれと書いてある。こりゃ日本人観光客にはハードルが高い(そもそも来る所でも無いが)。インタフォンを押して,広東語で号室番号を告げたら鍵が開いた。守衛所のモニターからは怪しい人には見えなかったっぽい。店の中は利是封と結婚飾りで沢山。自分の名前を入れて配る人も多いのか,こちらの代表的苗字は結構置いてある。日本の苗字はある訳がないので無地のものと,中華風の飾りを購入。英語が全く通じなくて片言広東語で苦労したけど,楽しい店でしたよ。


窓は利是封で沢山。入口はこの写真の左下あたりにある鉄格子ドア。

利是封の後,いつも通り東方188商場(オタクビル)を散策し,疲れたので298電脳特區向かいの吉野家でメシ。おやすみなさい。


日本でもこんなプレート物をやってくれないかしら。


5/7 (土) 7日目

帰国日。とは言っても午後便なので多少余裕有。今日は香港在住の知り合いと飲茶の約束をしていたので,散策もそこそこ。まずはいつも通りエアポートエクスプレスのインタうんチェックインカウンターに荷物を預けて身軽になることから。


便利に使わせていただいています。

身軽になったあと,待ち合わせの時間まで若干の余裕があるので,書い忘れていた廣生堂(Two Girls)の花露水を買いに昨日行った尖沙咀のThe ONEに行く。廣生堂のショップ一覧を調べてみると,直営の銅鑼灣店は12時開店,山頂店は10時半だが往復が大変で間に合わない。他にも販売チャネルがいくつかありそうだが直営テナントではないので店内を探すのが大変。気になったのが一覧の中にあったVending Machineという表記。自動販売機?

The OneのVending MachineはL2にあるという。このビルは複雑で,エレベータの入口も変なのだが階数の数え方も変で,1階(G/F)の上にUG1,UG2と続き,その上がようやくL1。目的のVending MachineはL2。エレベータで上がってみると,シャッターの閉まった店ばかり(朝早いので)で自動販売機っぽいものは無い。と思って奥の方まで進むと,ありましたよ。日本にあるコモパンの販売機そのまんま。行ってみると先客が。日本語しゃべっているので日本人か。後ろに並ぶと,先にどうぞと日本語で言われた。そりゃそうだ,あったー!と日本語で喜んでいたのだから。さっそく欲しい物の番号を入力して,八達通をタッチして購入完了。紙幣が投入できるのかはよくわからんかったが,見た感じ投入口は無し。コインだけで買うには10ドルコインを多数用意しなければならないのでハードルが高い。八達通が使える街中の自販機は2種類あって,日本のSuicaのように先に購入ボタンを押してから八達通をかざすと商品が出てくるパターンと,金額をテンキーで入力して八達通をかざすと,その金額分の商品のボタンが有効になるパターンがある。この販売機は前者。気持ちよく買い物する為には八達通を多めにチャージしておくといいかも。


彌敦道側の入口。エレベータは左のオメガの裏に入り込むとある。


やっと見つけた自動販売機。

花露水を無事購入し,待ち合わせしていた金鐘の名都酒樓に。ここは初心者OKのワゴン式飲茶。昼時は混雑すると予想して,時間を少しずらして11時に向かい正解。待つこと無くテーブルに案内してもらい,おいしく頂きました。


名都酒樓へはこの入口からエレベータで


テーブルに並べられているセット


ワゴン式なので名前は分からなくても見た目で選べる

名都酒樓に思いの外に長居してしまい,飛行機の時間が迫ってしまったので,散策はここまで。金鐘にあるMTRスーベニアショップに寄ってから,中環に向かいエアポートエクスプレスに。


No Signalがこちらの言葉だと...


ずっと無信號のままだったというのが香港クオリティ


青馬大橋は,道路の下層を渡る。残念ながら鉄函に覆われていて景色は見えない。


建設中の港珠澳大橋。2017年末開業予定とあるが果たして。

空港についたところで少し心の余裕が出来たので,ちょっとだけ出発ゲート近くの店や郵便局を回る。掲示板で出発ゲートを確認するとゲート3だった。1〜4と15〜19はターミナルの手前側の両翼。まぁ40番台や60番台よりは近いだけマシなんだが店があまり無いのでつまらない。でも辿り着くのにそんなに時間がかかる場所ではないのでギリギリまで買い物できるのが幸い。時刻は既に14時近く。ちょっと前までキャセイパシフィックは30分前ゲート集合厳守だったので油断ならない。早々とセキュリティチェックと出国手続きを済ませ,後はゲートに向かうだけにしてから買い物の続き。香港国際空港の制限エリア内の買い物エリアはかなり充実していて,テナントも判りやすい。新しいだけあって設計がよくできている。啓徳空港時代は派手な免税店といくつかの売店と,ちょっとしたレストランくらいしかなかったので凄い変化。そいや,啓徳の出発ロビーのレストランで,500元人民幣が使えず100米ドル札で払おうとしたら受け取り拒否されて揉めていたオジサン見たなぁ。おいらは普通に千円札で会計できたけど。もう22年前の話。


CX500は15:10発。ゲート3。


一番奥がゲート3とゲート4。近いが辺鄙な場所。

さすが日本行きだけあって,搭乗時間10分前には結構な行列。おいらはビジネスクラスでもないし,マイレージ上級会員でもないので乗るのは最後の方。となると並ぶメリットは免税店の土産物等で持ち込み荷物が多い場合くらいなのだが,背中のリュックはアメリカの家電量販店で買った機内持ち込みギリギリサイズの大物。幸い,おいらの頭上のオーバーヘッドビンにあった先客の荷物は隣の女の子の小さめなバッグだけ。よかった。


搭乗機。B-NHG

搭乗機はゲート3間近の滑走路25Lから離陸。滑走路間近というのは有難いもので,遠方に同じ成田行きの14:55発全日空810便が見えているが,途中で誘導路が合流するところで1機ずつ交互に流していて,こちらの方が行列が短いので先に離陸。成田の滑走路16Rだと逆に全日空機に先に行かれるのでおあいこか。


ロールスロイス

 
香港風味な機内食。香港に名残惜しいのでキャセイを選ぶ。

帰りは偏西風に乗ったのか物凄く速く,台北,鹿児島,紀伊半島沖ルートで3時間35分。20:04に到着。これは有難い。早速1日目に下見しておいたJAL ABCのカウンターに荷物を預け,まだ間に合うバスで帰宅。お疲れ様。


滑走路34Rに向かう。陸が見えたらあっという間。
香港の空港でお先に行かせてもらったANA810便も滑走路34L側にほぼ同時着。

おわり