成田を出る日。昼に食ったのが新宿の駅弁屋で買ったおにぎりだけだったのが大失敗。どうせブロイラーのように機内食を大量に食わされるであろうと感じていた予想は大アタリ。大量に出てきたのですが,その処理に失敗した。成田発が18:00 (実際に飛び立ったのは18:30位) で,太平洋に出て20時頃に出てきたのはテリヤキチキン(日本のソレとは違う料理)とラザニア。鳥の方は錦糸卵が載っていたのでラザニアを選択。これが間違いの始まり。
久々の成田。今回は第一ターミナルから。 |
例のおにぎりで腹が減っていたものだからガツガツと食べてしまい,それからずっと胃痛胸焼けと戦うハメに。そうだ,これはアメリカの食べ物だったんだ.... 薬が入ったバッグは諸般の事情で手荷物になってしまった為,配られたクリスタルガイザーで痛みをしのぐ世界。只でさえ外国エアラインで緊張してるというのに.....
(左) 瞳の青いアメリカ人に合わせて室内は暗め。露出が完全に不足状態。 | ||
(右) 機内でJapanese paper please と言ったら何故かスポニチが。 | ||
完全に太平洋に出た頃に,露出不足のディナー。しかし何故に洛陽。 |
アメリカン航空の日本線は最新のボーイング777が就航。こいつのウリは全席についている液晶ディスプレイ。好きな番組が選べるという次第。こいつが面白くて,つい遊んでしまう。でもやっぱりアメリカ。途中でリブートすること2回。リブートの度に映画は最初に巻き戻しという笑える結果。
朝食はロッキー山脈を越えたあたりで。 |
長旅なので通路側の席を希望。隣は美人の二十歳の黒人の女の子。自分で持ってきた毛布を被っている姿がなんだか凄く色っぽかった。鴻上尚史が女の子を口説く為に頑張って英語を勉強したというのが,なんとなく納得できてしまう性。まぁ口説くなんてやらなくても,他愛の無いおしゃべりをもっと楽しんでみたいなと思った瞬間。やっぱり英語勉強するか。
約12時間の長旅の後,ダラスへ到着。レンタカー屋のメキシコ人がしきりにジャガーを勧めるが,さすがにフォードで十分。このやりとりがバカバカしくて笑えた。時差の関係で,朝食を食べたばかりだというのにこちらでは夕方の5時。ホテルへチェックインしてから夕食を考えることに。
ホテルにEthernetの口がきているも,WAYPORTの有料AP。一日1200円くらい。高いか安いか超微妙。この日一日は電話のダイアルアップはぜんぜん繋がらず。何かの呪いか。
こいつに持参したiBookを繋げばブロードバンド。でも一日(翌日正午まで)につき$9.95。 |
早速スーパーのトムソン(Tom Thumb)に行って,日本から持参してこなかった生活必需品を買い込み。クリスタルガイザーを箱買い。あとホテルに置いてなかった箱テッシュも。楽しみにしていたカフェインウォーターはさすがに無し。
夕食は謎のアジアン・カフェRICE BOXで。To-Fu Delight揚げ豆腐と牛肉の中華風炒め。ライスはスチームかフライを選べるシステム。これは結構喰えたが量が多すぎ。おいらのアメリカ生活はここから始まり。
揚げ豆腐とオイスターソースによる炒め野菜が御飯にかかっている。それなりに美味。 |
今日から本来の目的である仕事。朝はホテル近くのサンドウィッチハウスで朝食バイキング ($6位) 油だらけでイマイチ口に合わず。ここからおいらとアメリカの油との戦いが始まる(どうせ負けるのは分かっているのだけど)。
とりあえずアメリカンスタイルを実践。 写真下に見えるプラスチックの小さなプリンカップは使わなかったが,ソースを入れる物。 |
昼は油だらけのハンバーガー。結構美味しいのだが油が難。案の定胃を壊し,例のトムソンでこちらの胃薬を買うハメに。ついでに精神安定用の睡眠薬も。こちらでは処方箋無しで簡単に買えるので,あると次の日に重要な予定がある日の夜が(気分だけでも)楽。アメリカに来て2日目。まだ興奮が全然収まってない。
酒屋に寄って寝酒の調達をしようと考えたが,さすがにリキュール類はチョーヤの梅酒位しかなく,それも結構な値段だったので諦め。問題はホテルがある市は酒類の販売を禁じており,隣の市に行かないと普通の酒類にはありつけないこと。ヨッパライとスモーカーには厳しい世界だというのを実感。こちらの文教地区はやることが徹底している。
隣市にある酒屋。酒類の販売は市によっては禁止。 見掛けが若いと20歳以上でもID(身分証明)の提示が必要。おいらは不要(泣) |
中国系スーパーを発見。達拉斯華人活動中心という大層な名前。達拉斯はダラスのつもりなんだろうか(確かにそう読みそう)。そこでベビースターと鉄観音を購入。試しにレジで1ドル札をイー・アル・サン・スウと数えてみたら店員もその通りに復唱。さすが中国系。鉄観音はティーバッグで,これはコーヒーメーカーで入れる。
達拉斯華人活動中心のスーパー僑冠超級市場は香港風。 中に入るとツンとした中国系食材の匂いが。 (右) デタラメな日本語が面白かったのだがピンボケ |
そのスーパーの隣のセンターに入っていたベトナム料理屋でフォーを食ったら結構イケる。でも店員にベトナムでの呼び方が通じない。英語でライスヌードルwithチキンなんて注文するのはシャクなので,メニューにあった番号で注文。なんだか。しかしこんな所でこんな物が喰えるなんて幸せ。
こいつはフォー・ボー。元々のスープ(ラーメンスープのような作り方)に,デミグラスソースのような味付けをする。 |
朝ごはんはマクドナルドのソーセージマフィン。味もサイズもお手頃。日本人か外国で疲れたときには頼りになる店です。
(左) サラダが売りなのが訴訟社会のアメリカらしい (右) こちらのマックではどこにでもあるプレイスポット |
夕方はCHELSEAのプレミアムアウトレットに。これは御殿場のプレミアムアウトレットと同じ系列。建物の作りまでソックリ。平日夕方というのもあるけど,人がかなり少なめ。ここは普通のアメリカのショッピングセンターという感じ。普通のアウトレットショップの他に,古美術屋やウエスタン屋,ダラス・カウボーイズ屋,本屋,カントリー調グッズ屋(なんて呼ぶのかよく分からんので,以下カントリー屋と略す)なんかを発見。カントリー屋はさすが本場,かなり気合いの入った店作りにも関わらず全然浮いていない。
(左下) 本場モノのテーラーを発見。日本のような小型特殊免許は存在するんだろか。 (右下) ネッシーのつもりらしい。胸にNESSIEと書いてある。 |
昼飯は昨日ハンバーガーの油で失敗したので,今日はベジタブルサンドイッチを注文。これが凄い量で,結局胃薬のお世話に。それでも昨日の経験は少し生かされているのか。こんな感じなので,晩ごはんはホテル近くの客家料理の店。やっぱり中華は良いです。エビ焼きソバがかなりいい感じ。空心菜も美味。
(左) こいつはなかなか旨かった。 (右) 箸袋は箸の持ち方の解説。おいらは相変わらずできない。 |
朝はアトランタブレッドで軽くベーグルとドクターペッパーを頂き。なかなか美味。油さえなければこちらの料理もなかなか喰えそう。なにしろ東京では下町を除いてかなり少数派のドクターペッパーがこちらでは大手を振っているところが嬉しい。昼は昨日と一昨日の経験を生かし,フレンチブレッドでベジタブルサンドを。奇妙なスタイルなのでコックに大ウケ。レジで精算に困ってしまい,適当にイタリアン・パニーニだということにして誤魔化し。
今日はグレープバインアウトレットモールで散歩。規模は昨日のプレミアムの5倍くらい。なんてったって嬉しいのが,こちらは全て建家の中なので冷房付きだということ。ありがたい。御陰さまで客の数は20倍以上。サンリオを発見したので何をこちらで扱っているのかちょっと入ってみたかったのだが,中は年頃の女の子ばかりでおいらの居場所が無く断念。適当に歩いていたら屋台のお香屋を発見。普通のエッセンシャルオイルの他に,アジア全域で用いられる棒状のお香も扱っているところがなかなか。しかしどこから仕入れるんだろか。
(右) アジア的お香の屋台 |
$1ショップを発見。でも日本のダイソーほどでは無い感じ。こちらではデフレはまだ無縁なのか。安かろう悪かろうであとは自分の創意工夫という世界はまだ遠いのか。
どの程度の規模のチェーンなのかは不明 |
夜はLubysで白身魚フライのテイクアウト。魚はアメリカでは期待できないのだけど,これは柔らかくてなかなか美味しい仕上がり。付け合わせの野菜は自由に選択可能なのが嬉しい。
写真じゃ分からないがサイズは結構巨大。(上にチラリと写っているムシガードと比較してね) |
昨日の白身魚の影響か,疲れが出ているのか,腸の方が完全にSystem haltした状態。小便と同じようにもう一つの穴から水が出る始末。朝はサンドウィッチハウス,腸の調子が最悪なので水だけ。とりあえず水だけ飲んでいれば大丈夫なこのカラダ。体調を整えるには『物を食べない』というのが一番の正解だと分かったのはここ何年か最近のこと。人生経験あるのみ。
夕方,仕事の現地の人達と行きたかったアーリントンのボールパークへ。アメリカンリーグ,テキサスレンジャーズの本拠地。でも今日のレンジャーズはニューヨークで松井と対決しているので不在。ボールカフェで食事することに。
ステーキのサイズ,さすがテキサス。 |
チリソースのフライドチキン,ベリーホットだと言っていたがそう気にならなかったのは白人とし好が違うからか。フォークとナイフで丁寧に食べていたら女史が手で喰えと。これがテキサススタイルらしい。その女史もベジタリアンだと言ってたのにフライドチキンをパクパクと。これもテキサススタイルか。何もかもビッグサイズの中,女史が食べていたのはスモールサイズなメニューだってことを見逃さなかった。やっぱりアノ量は異常なのだ。
(左下) 試合開催日は試合を直接見れる。 (右下) チーズハンバーグピザ。アメリカとイタリアの折衷!? |
それにしてもこちらの人達,白人は男女問わず中年以降になるともの凄い体型。100キロ前後はありそうな感じ。男はまんべんなく(腹だけ出るようなことはない),女は太ももを中心に肉がつく。若い人達はそうでもないので,見ていて興味深い。基礎代謝にそのまま比例するのか。
しかしこちらの人達の会話には,会話のどこかにmake maneyが入ってくるところが面白い。話を聞いていて面白いのだけど,胃弱で炭酸飲料好きなおいらにはゲップができない文化がつらい。薬局に行くとAnti GASと書かれた薬が結構売っているので悩みはどこも同じなのか。結局おいらが食べたのはレモネードとウォッカのオリジナルカクテルとチーズバーガーピザ。ピザなら多分油に当たらないだろうという予想は的中。少しずつ知恵をつけていかないと体が持たない。
球場内をちょっとだけ散歩。メジャーリーグの楽しみ方を少しだけ知ったような。
朝,鉄観音を頂きながら,テレビの通販番組にハマる。これがバカバカしくて結構面白い。Restore4という名の洗剤。手で触っても大丈夫なのに強力な洗浄力。家にあったどうしようもないモノを持ち込んでもらい,こいつで磨いてみて威力をデモするというありがちな展開。いやいやよく落ちます。これを使えばハチ公は金ピカになれるかも。そのうちテレコンワールドやハンズにでも出てこないかな。
(左上) 1-800で始まる電話番号は日本でいうフリーダイヤル。 (右上) 価格$19.95 (左下) これほどの汚れでも落ちる。 (右下) 今なら用途別に4本でお値段据え置き。 |
かもめーるを出しに郵便局へ。日本で出し損なった2枚。暑中見舞から残暑見舞に切り替え。こちらから日本へのポストカードのエアメールは70¢だが,かもめーるには50という切手の印刷が入っている為,郵便局員が勘違いし20¢出せと言われて驚き。さすがにそれじゃあとどかないので(何かの間違いで届いたら笑えるが)『This is Japanese stamp! Is not US MAil』と説明して判ってもらった次第。まぁかもめーるをアメリカから出す奴なんていないので,郵便局員もそれはそれで面白い物を見て楽しんだのかもしれない。無事に70¢の切手を買って投函して終了。で,その郵便局で中国語の表記を見て大笑い。時間がなかったので詳しく読んでないのが残念。どんな中身だったのか。
(左) 郵便局とポスト。建物もポストも目立たないので注意しないと見つからない。 (右) 物書きテーブルにあった謎の表記 |
ウォルマートの自動レジに感心。買物カゴから一つづつ自分で全てバーコードに読ませ,最後に精算ボタンを押したら終了。へぇ〜〜〜(©トリビアの泉)なシステム,なかなかいいかも。
自動清算を除けば普通のスーパーに見える。カード払いのサインはタブレット入力になっている |
コンプUSAでマックのバカ雑誌を買ってから,ホテルでサイフを空同然にし,夕方バスと電車を乗り継いで,シュガーベイブの歌を口ずさみながらダラスのダウンタウンへ。タウンウォッチングしてくるつもりだったのが,外はまだかなりの暑さ。2キロ程歩いたところでへたばってしまい,涼しさを求めてマクドナルドに駆け込むハメに。そこでしばらくクールダウン。アメリカのクソ冷房に初めて感謝した瞬間。
(左上) こいつに乗って♪ダウンタウンに繰り出そう〜 (右上) アメリカのビル建設現場 (左下) とにかく暑い。 (右下) 古いビルも新しいビルも当然のように混在。 |
ビルの街はゴーストタウンのような状態になっている所も多く,鼻をつく匂いや訳のわからん言葉を繰り返しているオヤジ,目線の定まっていないオヤジ,変な格好で空を仰いでいるオヤジ,うつろな顔をしたオバサン,なんだか危険な香り。興味深いんだけど今回は仕事で来ているのでコトを起こす訳にはいかず,なんとなく足早に通り過ぎている自分。目標を変えようにも,ショッピングセンターがビル街にある訳でもなく,ウエストエンド地区も飲食店ばかり。あまり長居をすると日がくれてバスで帰るのが面倒になるのでホテルに戻ることに。その後,30分間隔のバスに一本スッポ抜かれて,後できたバスも運転手が同僚と話し込んで出発せず,都合40分以上遅れて帰宅するとは思いもしない。やっぱりアメリカってば....
こういうネタが好きな人達もこのページを見ているのを知っているので,某Y氏に日頃の感謝を込めて少しだけ取材。まずは市の施設に行ってガイドブックを調達後,つん読。
ホテルから見える路面電車はDART(Dallas Area Rapid Transit)と呼ばれるシステムで運営されているらしい。これはバスやHOV(High Occupancy Vehicle,高速道路での2人以上乗っている車に対する優先車線。渋滞道路でもここだけガラガラだったりする)とRailを含めたシステム。DARTのガイドブックを見る限りはおそらく公営。というかバスなんかガラガラで誰も乗ってないので,公営でなければ沖縄のバスより酷い状態か。日本ならともかく,完全な車社会のアメリカの地方都市でバスや電車なんて無謀としか思えないのだけど,このシステムは如何に車の量を減らすかというアイデアの中の一つらしい。(バスを見る限り,理想ばかりで現実はかなりダメのようだけど)
電車はRedとBlueの2系統(2004年にもう2つ増えるとマップに書いてあった。実際に工事もしてた)。シビックセンターで貰ったガイドブックによると,一番古い所でも1996年開業のかなり新しいシステムらしい。ホテルの近所は2002年開業。どうりで誰も知らんかった訳。他にシステムマップには1時間に1本位の割合で空港の方に行くディーゼルカーがあり,こちらは昔ながらの普通の鉄道。屋根のエアコンの所になんだかよくわからない弁がついていてパンパン鳴らしていたのがアメリカらしいところ。こいつの線路はAmtrakも走るようで(※),ボーっと帰りの電車を待っていたら実際にデカい2階建ての客車が来て驚いた(ホームは一番奥に専用のホームが用意されていたが,すぐには入れないのか駅の目の前で止まらされていたのには笑った。なんだか客船が港に着く雰囲気に似ている)。
(※) 実際にはDallas〜FortWorth間は別々の線路だった。AmtrakはDallasを出てすぐ川を渡る線路。ディーゼルカーは川沿いを北上してから西進。
いなかのえき まちのえき
路面電車とは言っても電車がそんな格好をしているだけの話。特別に床が低い訳ではなく,都電と同じ位。これが2〜6両で走る。入り口にKINKI SHARYOなんて書いてあったのでおそらく日本製か(金があるとは思えないので,買い叩かれたと予想)。バスのように出入口に階段がついている。車椅子で乗る場合は一番前か一番後ろのドアを使用。このドアは簡単な操作で階段を殺せるようになっている。ホームはここだけ盛り上がっていて,スロープか電動リフトがついているというリーズナブルな設計。金をかけてるように見えなくても,実際に車椅子の客が乗ってきて(便利なのか,かなり乗ってくる)数秒の客扱いで固定まで終わるというスグレモノ。車椅子の客がいない場合にはこの盛り上がっている場所は使わないで(その手前に電車が止まる),普通に階段を使用する。
こんな電車 |
で,この電車,ホテルの近所では郊外鉄道のような作り。大きな通りだけ立体交差で,残りは踏切。ここをかなりのスピード(並走する高速道路の車と完全にタメを張る位)で走る。アメリカは踏切一時停止の規則なんか無いので(一時停止するとカマ掘られる)あちこちの踏切前でクラクションを鳴らしまくって走るのが豪快。加速と減速もバス並みの優れたもの。立っていたらどこかに掴まっていないとコケる位。駅は地上にあるスタイルが普通。中には立体交差の近くで高架の駅になっていたりする。これは大きな道路が目の前にあって便利。地上の駅は安上がりな作りで,停留所と言った感じ。駅の装飾がシンプルながら面白く,半導体屋のTIの工場の最寄り駅であるLBJ/Central駅ではプリント基板が使われていたりして笑い。地上の駅の構造はローコストで,日本の歩道位の高さの形だけのホームと,簡単な屋根と,切符の自動販売機があるだけ(改札は無い)。反対側に向かうときは電車がいないことを確認して,そのまま線路を渡ればOK。なんとまぁいい加減さ。OWN RISK文化のなせる技か。これならかなり安上がりだが日本ではどうか。
ダウンタウンに向け暫く走っていると電車は地下に。ここからは郊外電車を捨てて,地下鉄のつもりらしい。地下に入ると踏切がない関係か更にスピードを増すような感じ。横揺れが酷いので立っているのは大変かも(この電車につり革なんて無いのだけど)。
天と地と |
地下鉄も暫く走ってダウンタウンに近付くと,今度は路面電車になるという世界。やっとこの小さな電車の本領発揮か。路面電車なので交差点は急カーブをゆっくりと曲がり,踏切ではなく車の赤信号で停止。道路が混んでいるので中々先に進まない。定時に電車が来ない理由の一つはこれかと納得する次第。路面区間の最初の駅でダラス警察のお姐様が乗り込んできて,初めての切符の拝見。ってことは,ここまでは無賃乗車可能だったのかというよりも,車内精算などあり得ない文化なのでここで切符を持ってないことが判明したら無賃乗車でそのまま彼女と一緒に警察行きか(ちなみに帰りは一回も拝見に来なかった)。路面電車区間ではスピードもかなり控え目(電車の脇にフェンスも何も無い状態で歩行者がいる)。信号も止まりまくり。時刻表はあるんだか無いんだか分からない状態。降りれば階段無しでそのまま市街地というバスのような世界。便利なんだか不便なんだかは謎。客が今位まで少なければ便利かもしれないけど,こんなシステムで日本のラッシュはちょっと想像したくないかも。
車内の階段と,線路に押し付けるタイプのブレーキ |
ついでにバスの話。バスは分類毎に系統の番台が別れていて分かりやすい。Local,Express,Suburban,Crosstown,To Rail Stations,とここまでは名前の通り。変なのがおいらのホテルの前を通っている Circulator Trolley という分類のもの。べつにトロリー線がある訳でもなし(普通のディーゼルバス),駅の周りをグルグルと回っている周回バス。月〜金しか走ってないというモノ。こちらの休日は本当の休息日なので,ぐっと人出も交通量も少なくなる。まぁどっちにしてもDay Timeはガラガラなので,経費節減が本音なのかも。
駅によっては屋根と壁と冷房のついたバス待合室あり。中に職員が待機していて,案内もしてくれる(早口英語がわからんと話にならんのだが)。
やる気の無いバス。回送はGARAGEと表示されていた。 |
長距離バスのグレイハウンドのBUS Depot(バスセンター)もAmtrak駅の近くにあり。様子を覗いてみたらデンバーとか書いてあって,調べてみたら所要時間約20時間。ご苦労さん。そういやBUS Depotの近くのマクドナルドで涼んでいたら,如何にも長旅をしてきましたというグループがかなり疲れた顔をして入ってきたっけ。何時間乗ったのかは知らないけど,そういう所。
このバス会社がつぶれる前に,ここから旅行してみたい。 |