1月の半ば頃に,今年はシルバーウィークがあるというのに気がついた。早速,その前後に旅行を計画してみた。9/19〜23まで休みになるが,24と25を自主的に休みにすれば9/27まで。これは香港散策には良さそう。もう少しカレンダーを見てみると,今年の中秋節は9/28。まだまだ暑いのと,台風リスクがあるのでホテルは安いが,毎年,中秋節付近はキャセイパシフィックの航空券が爆高になる。日系なら大丈夫だが,キャセイと比較し便数が少ないので台風リスクはそれなりの覚悟要。
そう思って台風リスクの少ないゴールデンウィークの方を見てみると,ANAがキャンペーンしていて,かなり格安で出ている。燃油諸経費込みで5万円代であり普段のオフシーズンと変わらない価格。それも何と今なら羽田着も含めて便が選び放題。2月から燃油が下がるのはわかっていたので,2月まで待とうとおもって念のため羽田着午後便のNH860の残座席を見てみると,ここだけ残り僅かで,隣同士の座席が1組しか空いていない。皆様気が早いのか,旅行代理店が先に予約を取ってブロックしているのか。ここが埋まると残席有でもバラバラになってしまうので,燃油のことは諦めて予約購入したのが1/31。予約だけ入れて2/1に購入するという技はANAのWebページからは出来なかった。ホテルはエクスペディア経由で前回と同じホテル。なぜか一人分のみの朝食付き。某所のオファーで8%引きなのは良いが,国内代理店とは異なり税とサービスチャージが別料金だったので微妙。
前回が2014/1なので,1年4ヶ月ぶり。なんだかんだ言うけれども,やっぱり香港に行きたい。
スーツケースは既にクロネコの手ぶら便で送ってある。これはANA限定の到着空港で受け取れるサービスなのだが,成田便はANAの手数料の他に成田空港のサービスチャージが別途必要。という訳で約1000円高くなる計算。確かに便利だが,高いので次回使うかは微妙。なんでこんなサービスを使ったのかというと,仕事に入ってから前泊に向かうつもりだったから。ところが昨日の段階で旅行の準備が終わっていないので,1日早く休みをいただくことにした。
今回はANAのNH809便。4月の時刻表では10時発なので間に合わないことはないが,朝早いのは面倒なのでいつものじゃんけんホテルを前々から予約してある。ここは開港当初からあるので設備は古いが近いし早割なら安くていい。駐車場を使わなければベストな選択。夕方家を出て,比較的空いている電車を乗り継ぎ京成上野へ。日暮里や都営線から乗るのが時間短縮になるが,それよりも着席したい気持ちが。
京成の特別料金不要な特急は千葉ニュータウン経由のアクセス特急と船橋経由の特急があり値段も所要時間も違う。急ぎではないので安い船橋経由がお得だが,持っている切符はチケット屋で買った株主優待券なのでどちらも利用可。という訳で,アクセス特急は夜間,京成上野発になることを利用して,アクセス特急経由で京成上野から座っていくことに。電車はガラガラのまま京成上野を出発。日暮里で席が埋まり,青砥と高砂で人が乗ってくるも,千葉ニュータウン中央からはガラガラ。最後の成田までの単線区間でスカイライナーの待ち合わせ有。それがなければ結構なスピードで空港に着く。バスよりは全然速いし,(株主様のお陰であるけれど)800円台で乗れるというのはありがたい。
成田空港駅に夜に来ると人が殆どいなくて寂しい。空港ターミナルまでの間に,先月末に廃止になったセキュリティチェックがある。廃止になったのだから誰もいないかと思うと,ガードマンっぽい人がセキュリティチェックの場所で監視している。カバンの中身と身分証チェックがなくなっただけで,ガードマンがいるので人数は減ってないような気もするのだが。ところでこのセキュリティチェック,実は監視カメラで顔認証チェックや車のナンバーチェックをするように切り替えただけらしく,精度は以前とあまり変わらないのだとか。
だらだらと歩きながらじゃんけんホテルの送迎バス乗り場に着くと,ちょうどバスが行ってしまって20分待ち。これは前もってバスの時間を調べておくべきだったか。チェックイン後,ホテルでは旅行用カメラの動作チェック。今回はiPhone5sとDP2MとIXY1の他に,全天球カメラRICOH THETAも持参。これだけあれば一つくらい壊れても大丈夫。
朝起きると外は曇。飛行機からの景色はイマイチっぽい。自分のスーツケースは手ぶら便で香港受取指定にしているので,ツレの荷物を持ってじゃんけんホテルから空港へ。歩いても十分行ける距離だが送迎バスが間に合ったので,バスで行くことにした。朝のバスはさすがにターミナル巡回ではなく,1タミ行きと2タミ行き有。前にじゃんけんホテルから1タミに向かったときはバスに間に合わなくて徒歩だったので,実はバスで成田空港の出発ロビーへ行くのは初めてだったり。
成都,重慶,ソウル,マニラ,上海と近場が続いた後にいきなりフランクフルト。約11時間後,現地14時〜15時頃に着くらしい。
今回はオンラインチェクイン済で,スマホの画面もしくは印刷物を見せれば飛行機に乗れる状態なのだが,受託手荷物だけはそうもいかない。自分のは香港受取でもツレの荷物を預ける必要が。もっとも,香港受取でもクレームタグは貰っておく必要がある(無いと現地でのトラブル時に対処できない)。そこで行列に並んでみたのだが,さすがゴールデンウィークというか,なかなかの人だかり。キャセイはオンラインチェックイン優先カウンターが比較的空いていて有難かったのに,ANAはオンラインチェックインが当たり前なのか結構な行列。30分かけてなんとか荷物を預け,セキュリティチェックと出国手続きを終わらせて搭乗機の待つ第5サテライトへ。今回は腕時計の購入は無し。まだ朝ごはんを食べていないのだけど,ここにある航空会社のラウンジを使える身分ではないので,ラウンジ下階のCafe Leo5で軽く食事。レシートに輸出確認用と書いてある。そういや外税内税の表示がないわ。
成田空港専用コンシェルアプリNariCoの宣伝。中身はドコモのしゃべってコンシェル。
10時発香港行きはJA616A。さすがにゴールデンウィークだけあって日本人の家族連れで一杯。ドアは定刻前に閉まったのだけども,滑走路へは一足遅かったか待機エリアで都合20分くらい待機。ようやく16Rから離陸。九十九里浜上空で三浦半島方面に旋回し,伊勢湾から高知,鹿児島,台北を経由して香港へ。
上空は案の定曇っていて東京どころか富士山も見えず。外人の機長がやたらと元気な英語でアナウンス。なんとか聞き取っていたのだが,あとで副操縦士がほぼ同じ内容を日本語でアナウンスしてコケた。太平洋上に出たところで機内食。CAが機内食総選挙で推薦って一々説明していたのが面白い。和食はぶりの煮付け,洋食はカツカレー。って,カツカレー出すかよ。1000kcal超。香港についてからすぐ何か食べようと思っている人には地獄のカロリー。ごちそうさまでした。美味しかったです。
(上) 和食・ぶりの煮付け丼 (下) 洋食・洋食屋さんのカツカレー
ちなみに中国語では紅燒黃獅魚飯套餐,もう一つの方は洋食屋咖哩炸豬排飯套餐と書いてある。紅燒は醤油で煮込むこと,黃獅魚はブリ,套餐は定食,咖哩はカレー,炸豬排ってのはトンカツ。でも洋食屋ってのは無理があるような。そのままじゃないの。
しばらく飛行後,ベルトサインが出て降下を始めたところで香港も混んでいるのか,香港手前の待機エリアで旋回飛行。香港の北東から沙田上空に入り,屯門の市街地を過ぎて青山発電所の煙突が見えたところで25Rに着陸。啓徳空港時代のように滑走路の半ば程で誘導路にサッと抜けて逆方向に300度ターンする技が。余程混雑しているのか。その後は随分と長いタキシングの後,33番スポットに到着。歩いてターミナルまで行けなくもないが,電車の方に案内されているので素直に電車に乗ることにする。
左右に別れた入国審査は該当便のバゲージクレームに近い方が良いが,どうせ受託手荷物はなかなか出てこないので,適当に空いている方に並ぶ。さすがゴールデンウィークは日本だけの休暇であって日本人が多い。中国人も多いが,似たような柄でも护照(護照=パスポート)では無く,通行証と書いてある書類を持っている人がチラホラ。ここは中国なんだなと改めて認識する。
入国審査を終えて,バゲージクレームへ。出てくる荷物はビジネスクラスとマイレージ上級会員が優先。我々のような航空会社直販の正規運賃ではあるがバーゲン運賃は後。という歴然とした資本主義的格差がつけられているので,満席の便では当分出てこない。15分位待ってようやく出てくる。うーん,もう少しゆっくりする暇あったかも。出てきたスーツケースだが,ご丁寧にも全身ビニール掛け。なんだかファーストクラスな気分だ。もちろんこんな荷姿で出てきたのはこれ一つ。ってことは,当該便で手ぶらサービスを使ったのもおいらだけ? 間違えなしにちゃんと届くのも凄いが,過剰梱包。でもここはあちこちにゴミ箱がある香港。当然,空港のバゲージクレイムにも立派なゴミ箱があり万事解決。香港,さすが。
形ばかりの税関を抜けるとようやく到着ロビーへ。香港ドルの手持ちが無いのでHSBCのATMへ寄って入手。そいつでオクトパスにチャージをしようと思ったらチャージ機が$100札と$50札しか受け入れない仕様。そういやそうだった。MTRの客務中心に並んでみたものの列が中々進まないので,もう一度HSBCのATMへ寄って$100札を入手後,オクトパスにチャージ。そしていつも通りバスターミナルへ向かう。外は30℃超で湿度もなかなか。かなり蒸し暑い。春の東京からいきなり真夏に来てしまった感じ。バスターミナルでは$500札の両替を兼ねて城巴の窓口でA11のチケットを買う。車内で現金払いしても良いがお釣りは出ないのでここで買うのが吉。(もっとも,オクトパスで乗れるのだが)
バス停にいたA11は満車に近かったので一本見送り。昼間は20分毎なので,まぁそこそこは来る。待っている間はヒマなので香港の洗礼と嘯きつつ,バス停の案内書きをグルグル回して遊んでみ...もとい,降車バス停を確認してみる。
しばらく待って来たのは近年入れ替えた方の新型車。調べてみると,2013年から2014年にかけて新車に入れ替えたらしい(となると,去年乗った旧型車は乗り納めだったのか)。先代が15年物だったのでかなりの改善。なにより,このAlexander Dennis Enviro500 MMCはカッコいい。乗ってみると,2階席最前列のLEDディスプレイの下にまるで他社バスのような大型モニタがついている。これがまた便利で,他社バスお得意のCMの他に,時々入口のスーツケース置き場を大々的に写してくれる。たまに盗む奴がいるそうなのだが,誰でも見やすい場所に設置されたディスプレイに大々的に写るというのは(そしておそらく録画もしている),心理的にも犯罪抑止に効くような。先代は荷物モニタも小さなのがあったが,後はLEDディスプレイに次のバス停が表示されるのみ(これでもかなりの進歩なのだが)。それも全く動作していない場合があったので凄い進歩。
バスはいつも通り空港島と大嶼島を抜け,MTRでは味わえない青馬大橋の絶景を抜けた後,世界第3位の斜張橋,昂船洲大橋へ。この橋はスパンよりも高さに肝を抜かれるのだが(レインボーブリッジよりも20m程高い),今回,昂船洲大橋のプレートを初めて見た。3回目にしてやっと。こんな場所にあったのね。しかも昔ながらの香港書式で。
昂船洲大橋を抜けた高速道路はそのまま西區海底隧道へ。ここで2回目の料金所。香港の高速道路は原則無料で,一部の橋やトンネルに料金がかかる仕組み。この上環に抜けるトンネルは高価で二階建てバスだと$155。今のレートで2400円くらい。
ここまで特急扱いだったバスも,香港島に着いてからは各駅停車。上環,中環,金鐘,湾仔...と,丁寧に止まっていく。空港出発時にはほぼ満席だったのに,その度に少しづつ寂しくなるような。派手な渋滞にも合わず,1時間位で目的のバス停到着。ホテルも無事チェックイン。
まだ夜までは時間があるので深水埗に向かうことにした。前々回も1日目に寄った場所。前回は空港の3ショップでSIMを入手したのだが,3は空港からは撤退。到着ロビーのセブンイレブン横に引っ越してきた1010(CSL)で売っているDiscover Hong Kong Tourist SIM Cardでは$55の5日用だと日数が足りず,$118の8日用はナノSIMが無いという問題が。幸い,3で新たに2日用,7日用,14日用のデータプランを始めたそうで,ナノSIMも選べるという。セブンイレブンでも売っているらしいが,ナノSIMは難しいと思うので,まずは3ショップに相談すれば良さそう。これはiPadとsim-free iPhoneに入れて,もう一つ,ツレ用のドコモなガラケー用に何でも良いので露店で1枚追加分を購入したい。(これは現地の知人との連絡用)
まずは駅前の3ショップで7日用SIMを購入。
ここでは突き出し看板も健在
深水埗の駅前にあった3ショップでピンクの7日用が欲しいと伝えると,マイクロかナノかを聞いてくる。在庫はあるようなので2枚購入し安心したところで,有名な高登電脳中心を少しだけ覗いた後,その建物の1本裏にある,某ブログで紹介されていて前から行きたかった山東餃子館へ。
メニュー表
ここはレンゲと皿に日本語でおいしいと書いてある。(この食器は他の店にもあった)
麻醤拌麵。芝麻醤(ゴマペースト)で和えた麺。
青素水餃
腹を膨らましたところで,軽く散歩。福華街をブラブラしてからMTRの反対側へ向かい,鴨寮街へ。ここで通話用のSIMを購入。$20からあるのだけれど,GSMではなく3Gが使えるか不安なものもあったので,以前の実績があった$35のSIMを選択。うーん,GSM携帯を持ち込むべきだったか,微妙。
鴨寮街をブラブラした後は旺角に向かい,いつの間にかできていたアニメイトへ。動漫世界って店らしいのだけど,入口から中までおもいっきりアニメイト。
1階は日本のコミック中心にグッズ販売,2階はグッズとガチャガチャと香港漫画。ガチャガチャはどこかで見たような筐体なのだが,システムが面白くて,$1硬貨4枚と$5硬貨4枚を入れる仕掛け。そんなに都合よく硬貨を手元にもっている訳はないのでレジの店員に頼めば紙幣から硬貨に両替可能と書いてある。香港オリジナルもしくは日本で流行っていないキャラがあれば飛びついたのだが,残念ながら収穫無し。
コインを8枚突っ込まないと回らない。
4G LTE數據日費組合儲值咭 2日用,7日用,14日用がそれぞれ$38,$88,$168 (ただし1日制限有)
3ショップでは,MicroとNanoの両方が入手可能。