金曜日なのだけどメーデーで祝日。今日は現地の人と昼に火鍋を食べに行く約束有。溜まった洗濯物を洗衣店に預けたあと,あまり遠くへ遊びに行ってしまうと待ち合わせに遅れてしまうので,銅鑼灣を散歩。一昨日,トラムの車体広告で知った,4/28に開店したばかりのどんぐり共和国銅鑼灣店に行ってみる。まずはトラムで時代廣場へ。向かいにある人民公社に興味があるけれども,それはそれ。
時代廣場の向かいにある人民公社。毛主席グッズ満載の喫茶店+両替屋
どんぐり共和国は9階(日本風にいう10階)にある。時代廣場にエスカレータは色々あれど,どれが9階にたどり着けるのかは香港の他のビルの例に漏れず難解なので,中央の吹き抜けにあるシースルーエレベーターに乗るのが正解。看板は日本語で書いてあるので,橡子共和國なんて言葉は知らなくても大丈夫。
入り口は日本のそのまんま。
中にはきちんとネコバスまで置いてある。もちろん乗車可能。行き先が銅鑼灣になっていて芸が細かい。広東語版のネコバスはサツキを乗せてドアを閉めるときにネコが請小心車門,Please stand back the doorと話す香港仕様。開店記念はネコバスの指人形プレゼント。コイツも行き先にはしっかり銅鑼灣と書かれていた,ここでしか(たぶん)手に入らない特別仕様。広東語版のトトロとラピュタのDVDを買って帰る。本当はブルーレイが良かったが,ブルーレイのリージョンフリー再生は面倒臭いのが難。まぁここはDVDでも。あと時代廣場店限定のトトロのブラシ付き手鏡も購入。
しっかりネコバスも置いてある。もちろん乗車可能。
ネコバスの行き先は銅鑼灣。
このネタはさすがに香港人には難しいような。
開店記念ポスター。記念品のネコバスの行き先も銅鑼灣。
買い物のあと,待ち合わせまで少しだけ時間があったので,銅鑼灣の露店街,渣甸坊を少しだけ散歩。途中のコスメショプでSPF110と書いてある日焼け止めを発見。日本やヨーロッパでは50が最大で,50以上だと50+と表記するのがルール。ここで110と書いてしまうところが香港。しかも175mlと,かなりデカいサイズ。価格もそれなりだが,日本の奴は30mlとか50mlとかなので5倍くらい入っていると考えればお買い得。ここは沖縄より南の亜熱帯なのでそれだけの需要があっても不思議ではないかも。午前中の渣甸坊は人もまばらで廻り易くなかなか良かったのだが,にわか雨が降ってきてしまったのでMTRの駅へ避難。そのままMTRで待ち合わせ場所の尖沙咀へ。
香港ポスターによく出てくる通り (を,90°横から眺めてみた様子)
己所不欲 勿施於貓 (己の欲せざるところ,猫に施すなかれ)
bossiniは香港発祥のブランド。ドラえもんTシャツ販売中。
何とSPF110!! 値段も凄いが容量もハンパ無い。
Apple Watch展示中
待ち合わせの指定場所は何故かペニンシュラのロビーだったのだけど,そんなところをウロウロできるような格好ではないし,雨に濡れると面倒なので昨日の内に尖沙咀站の出口Hの前(國際廣場の地下入口)に変更して貰った。この國際廣場,食い物系のテナント一覧を見ると,火頭山に丸亀製麺にイタリアントマトに夢見屋。一体どこの国なんだか国籍不明。向かったのは23階の不倒翁。彌敦道側のテーブル席に案内。窓の外はK11と重慶大廈。重慶大廈を上から見たの初めてだわ。正面からは一つの大きな建物に見えて,実は五棟のビルに分かれているって話だったけど,確かに正面のエの字のビルの後ろに四棟のビルが井の字に建ってる。こりゃ迷う訳だね。
火頭山に丸亀製麺にイタリアントマトに夢見屋
火鍋。肉は網のような道具でしゃぶって食べるのが中華式。(面倒なので日本式に箸でしゃぶったけど)
右下の複雑な形の建物が重慶大廈。左の高層ビルはK11
火鍋は人数がいないと楽しめないので,こうやって香港に知り合いがいると楽しく食べられる(残念ながら香港在勤は今年だけだそうだが)。食後のお散歩は香港観光定番の星光大道経由で尖東の南洋中心のクリームあにきの所へ。星光大道のブルース・リー,知名度下がってきている気もするが,ここに来るとやっぱりあのポーズをやりたくなってしまう。外はもう蒸し暑いけど海風が気持ち良い。
湾仔方面。フェリー乗り場が移転している。
星光大道名物。釣りのオッサン。
尖東の尖沙咀中心と帝国中心。ここはクリスマスイルミネーションが楽しみ。
クリームあにきは尖東の南洋中心の地階(日本風に言う1階)にある信和士多にいる。星光大道からは紅磡側の終点まで歩ききったあと,大通りを跨ぐ歩道橋を渡り,麼地道公園を突っ切って南洋中心と新文華中心A座の間の歩道を抜けた所にある。
両替屋の奥が信和士多。クリーム兄貴の看板が目印。
士多はストアの音訳。日本でいう駅ナカのミニコンビニのような場所。
信和士多はコンビニというよりは大きめの駅売店のような店で,普通にコンビニに置いてあるものの他に,本やビデオ,お土産,スマホグッズ(充電器,充電ケーブル,イヤホン等)なんかが置いてある。本とビデオの品揃えは面白く,日本モノのコミックやアダルトDVD多数。いかにもオトコ共が喜びそうな品揃え。いかにもオフィス街のコンビニだ。で,クリームあにきはそこの看板猫。ハチワレの妻ムイムイもいた。当然,クリームあにきオリジナルグッズも盛り沢山。商魂たくましいわ。
日本モノも多数。ってか,コミックは日本モノばかり。
クリームあにき(右)と妻の妹妹(ムイムイ)(左)
クリームあにきグッズいろいろ。
何故かエロDVDも売っている。拉丁情人の拉丁はラテンの意味で白人物。上段一番右は二次元物か。
クリームあにきの寝姿を見物した後,前から行きたかった香港歴史博物館へ。近所なので徒歩で移動。毎週水曜は無料だそうだが,今日は金曜なので$10払う。チケット売り場の近くに録音導賞服務と書いてあるカウンターがある。音声ガイドのことと解釈して$10払って借りてみる。出てきたのは簡易なMP3プレーヤーのようなもので,ボタンでトラックを選択するもの。なるほど。今どきはカセットテープではなくMP3プレーヤーなのね。
展示場の中に入ると,いきなりジャングルから始まる。そりゃあ,大昔の香港は只のジャングルなんだろうけど,これはちょっと遡り過ぎのような。次が古墳と地質学のコーナー。香港は奇岩が沢山ある。いつか見に行ってみたい。そして中国の歴史になり,漢の時代から一気に清の時代まで紹介。おいおい。ここは一気に飛ばしすぎだろうよ。で,ここで大切なことに気がつく。今朝洗衣店に洗濯に出したことを思い出してしまう。今日は祝日なので営業時間が17時まで。でも既に16時過ぎ。これは超まずい。慌てて他の展示を見て,後半は全く使わなかった音声ガイドを返却し,博物館を出る。カフェもミュージアムショップもまた今度。ってか,次回は絶対にリベンジ。
昨日見に行った長洲の饅頭も再現。もちろんプラスチック。
昔の露店
昔のアパート。日本のような布団文化はないので2段ベッドが必需品。手前は夜だけ引き出すエクストラベッド。
博物館を慌てて出て,海底隧道のバス停からバスに飛び乗り,途中から猛ダッシュして16:58。なんとか洗衣店の営業時間に間に合う。走ってギリギリ駆け込んだら店員が待ち構えててサッと渡された。さすが。おいらはもうここでクタクタ。とりあえずホテルで一休み。
一休みして多少気力と体力が復活したところで,折角なので夜の山頂見物をしてみることにする。本数が少ないので事前に時刻表確認要だが,天后のバスターミナルから山頂までバスが出ている。日曜祝日の日中のみの超マイナールートだけあってガラガラ。最終バスに割とギリギリ間に合う位の時間に来たのに二階最前列も問題無し。この新巴15Bバス,天后を出た後に,とりあえず銅鑼灣を一回りして乗客を集めてから山頂に向かうルートだったのだが,さすがにマイナーだけあって2015年夏からルートが変わってしまい,香港會議展覽中心始発で天后は皇悅酒店の前だけ停車になってしまった。という訳で,貴重な体験をしたのかもしれない。
道中の司徒拔道眺望處。路線バスのバス停まで歩道が無いので夜景見物は少し怖い。
休日限定の天后行きの案内。終バス終了後なので誰もいない。
山頂の展望台は,バスターミナルをそのまま上がったピークギャレリアで。ここは無料なのがいい。超マイナーなバスで山頂まで移動するとピークトラムと違って並ばなくて良いのだが,クソ寒いエアコンが効いているバスの中でキンキンに冷えたカメラ(DP2M)を蒸し暑い屋外に出したらレンズの内側が結露してしまい使用不可。おもいっきり計算外だが,そりゃそうだ。こんな状態だと結露するに決まってる。仕方なく折角の夜景はIXY1で撮影。コイツはズボンのポケットに入れっぱなしだったので体温で温まっていたのか内側は結露せずセーフ。次回からは何か対策を考えておかないとダメかしら。
100万香港ドルの夜景。気温は高いが海水温が低いのでモヤモヤ。
ピークギャレリアでは奈良美智の展覧会をやっていた。入り口だけ覗いたあと,G.O.Dや香港電車文化館(トラムのグッズ売店)に寄り,地上階に降りて中環行きのバスに乗ろうとしたら,これがものすごい行列。バス停周囲をまるまる一周並ぶことに。その間約150mくらい。バスが来ないと進まないので,結構イライラする行列。香港のバスは2階が着席要。1階は立席可がルール。2階席と1階の椅子が全部埋まると,後ろに並んでいる人も含めて立席でも良い人達を先に乗せるルール。さすがに山頂道を1階の立席で降りるほど香港慣れはしていないので,2階に乗れる順番が来るまで何台も見送る。30分ほどでやっと乗れたバスはまだ2階に余裕があったので,さっさと2階に昇る。次から次に2階に乗ってくるが,席が埋まったところで立席が。さすがにルールにはうるさく,出発前に運転手が2階に上がり,座れていない人に1階に降りるよう促す。前に乗っていた女の子2人連れ,椅子は1つしかなくて1人だけ座って1人は立っていたのが,運転手が上がってくると1人がサッと膝の上にもう1人を座らせて運転手の着席チェックをかいくぐったのは見事だった。その膝の上の彼女はそのまま金鐘まで乗っていたツワモノ。なかなかやるな。
奈良美智の展覧会
香港電車文化館
ここに来ている女の子達は夜景よりもCOACHの最大50%オフセールの方が魅力的だったようで。
左側の壁の外側一周が行列。ここまで来て大体3/4くらい進んだところ。右奥の行列はミニバスとタクシー。
なんとか山頂を後にして,ようやく晩飯に。今日の晩飯は徳昌魚蛋粉でツミレ入りの河粉を。やっぱりここのは美味しいね。
魚蛋河粉 (米粉の麺)
(今日のおみやげ)
香港電車文化館のお土産。
出前一丁いろいろ。これを使えば日本でも手軽に香港飯を再現可能。