去年くらいからよくテレビの香港特集で紹介されるようになったのがPMQ(元創方)。最近まで廃墟だったのが,なかなか魅力的なテナントが入るビルに生まれ変わったという触れ込み。去年1月に文武廟に行ったときはまだ改装工事中。4月に一部オープン,6月に正式オープンしたらしい。こちらも昨日の美荷樓と同じ位歴史が深く,昭和26年築。PMQとはPolice Married Quartersの略だそうで,警官の既婚者向けの社宅。立派な鉄筋コンクリートの社宅があるってのが優秀な人材を集める求人には有効に働いたのだとか。
ここに向かうにはミッドレベル・エスカレーターを荷李活道で降りて,そのまま西に移動しても行けるが,うっかり朝に行ってしまうと下りエスカレータになっていたりするので(朝は下り。10時から上り),バスで行くことにした。新巴26で卑利街下車。ここは有名な民園麵家の目の前。PMQは文武廟側に少し戻った場所にある。
伊榮街から乗車。路線図の通り循環系統なんだが,乗る場所で運賃が変わる。(下車はどこでも良い)
立山黒部ツアーの宣伝。季節限定って書いてある。そりゃ,雪壁見たいなら当たり前。
日本美食鐡道とは何処
人気の120号。正面広告は十靈丹。成分はよくわからんが頭痛と発熱に効くらしい。
側面は健胃整腸丸の李萬山。家居旅行 必備良藥と書いてある。成分は木クレオソートなので,正露丸そのまんま。
こちらで正露丸のお世話になるとしたら李萬山を買えば良いのか。
ロンドンのルートマスターのコスプレ。昔は香港にも本物が走ってた。
ぴちょんくんはそのまんま。
卑利街バス停
振り返ると民園麵家がある。残念ながら定休日。そして残念なことに,2016/3閉店。
PMQは二つの建物と,それを結ぶようにリニューアル時に増築した空中庭園があり,海側の荷李活道(ハリウッドロード)側がHollywood棟,山側の士丹頓街(ストーントンロード)側がStaunton棟。荷李活道側から入ると階段を登ら無いと地階(日本風の1階)にも行けないのだが,ここは丁寧にエレベータが設置してある。デザイナーやクリエーターはここで自ら店舗を構え,作品の展示や販売ができるというのが触れ込み。
荷李活道側の入り口。庭の奥にGF(日本風の1階)と1/F(日本風の2階)に行けるエレベータがある。
厳禁賭博だそうだ
庭までインベーダーが占領中
Hollywood棟。石垣はこの場所が孫文の母校だった頃の名残。そして何故かドット絵のブルース・リー?
中庭はフランスのイベント開催中。LE FRENCH MAY (法國五月)
ここもインベーダーが。
中は例によって香港の例に漏れず迷路のようになっているのだが,そう難しくはないので,少し回れば覚えられる。古い建物だが,一応,マトモなエレベータが建物の両側にある(但し1台ずつしかないのでなかなか来ない)。上から回って行って,下まで着く頃にはもうヘロヘロ。テナントの入れ替わりも激しい(それもまた香港らしい)らしく,旅行者にとってここでの出会いは一期一会。それだけに目と感覚と神経が(良い意味で)ものすごく疲れる場所。
無印良品アワード
吹き抜けていて窓も何もない場所なのだが,エアコン稼働中なのはさすが。
もふもふ
隣家
お洒落なデコバイク。カッコイイ。
PMQに入ったところからインベーダの洗礼を受けていたのだが,これは2/FのQUBEでやってたドット絵のストリートアーチストの展覧会。なんと日本にも撮影に来ていたそうで。街角にこっそりとドット絵を置いて,それを撮影した写真が沢山。展覧会のタイトルがWIPE OUT。ってことは,ドット絵を仕掛けて撮影した後にWIPE OUT(消し去る)ことを美をしているのか。WIPE OUTは消し去るの他に,(敵を)全滅させるとか,(人を)ひどく疲れさせるとか,テレビゲームっぽい意味も。なかなかいいタイトルだと思う。
PMQのテナント,一部の有名店や日本企業以外は知らなかったのだが,知っている中では1/FにあるChocolate Rainが結構楽しみで,半分はその為にPMQに来たようなもの。奥でフリーマーケットをやっていたのだがさすがにオッサンには場違いだったらしい。そりゃそうだ。(但し,現在は他の場所に移転。跡地はバーガーレストラン)
Chocolate Rainは近所からPMQに引っ越してきた。フリーマーケット開催中。
ちなみにこの店は2015年秋に移転。今は葵興の美聯工業大廈にショップがあるらしい。(よりによって結構ディープな場所に...)
回り疲れて腹も減ってきたので,G.O.Dとのコラボなレストラン。SOHOFAMAで一服。G.O.Dな雰囲気のバーっぽい内装の店。本格的に食事をするつもりはなかったので,点心を3種注文。ヘルシーでオーガニックな点心らしい。これだけ店も食べ物もオシャレすぎると財布が心配。ちなみに,電話で席の予約もできるらしい(当然日本語は通じないが)。急ぐ旅の場合は有難い。
G.O.Dとのコラボなレストラン。SOHOFAMA
食器やレンゲが何となくオシャレ。隣席は日本人だった。
チャーシュー饅
一休みした後,最初に回って気になった店を再度回ることに。今度はちゃんとお買い物。建物を回っている間に中庭が騒々しくなってきた。お揃いのTシャツを着た高校生っぽい集団が楽器を持って集まって来ている。ここで演奏でもするんだろうかと思ったら音出しが始まった。こんなビル街の屋外で吹奏楽やるの?って,やってしまうところが驚き。苦情とかはあまり来ないのかしら。指揮者の若い女性はなんだかノリノリで,指揮棒振りながらずっと踊ってた。この人は指揮するよりもドラムメジャーの方が似合いそう。でも肝心の演奏はなんだかイマイチ。うーん,指導はあまり上手くないのかしら。
中庭では吹奏楽準備中
福井のこおろぎ社製。まさか香港で出会うとは。
赤い服を来た女性が指揮者。かなりノリノリで踊ってた。(残念ながら演奏はイマイチ)
ちなみにこのPMQ,警官の社宅の前は孫文が通った学校跡地(日本占領時代に学校の建物を流用して日本軍の司令部が置かれていたらしいのだが,その後の戦火で焼失)で,インフォメーションセンターで見学希望時間を告げれば地下の展示エリアにも入れるらしい。また,地下の展示エリアの他にも建物周辺に遺構が結構あるらしく,所要60分の遺構見学ツアーもあるらしい(英語で予約できるようになっていたが,ツアーは広東語。特別アレンジで英語と普通話)。
GOOD DESIGN STORE 日本のグッドデザイン賞の店
何が見える?
MALL852概念店。
昨日の郵便箱バッグはここの製品。
QRコード付き
空きテナント
realbaguetteを当てると無料で貰えるらしい。何となくDっぽいけど,どれだろう。
PMQは中身が濃すぎて15時を回ってしまった。さすがにそろそろ飽きたので,PMQを出ることに。民園麵家に寄ろうと思ったら休みだったので,そのまま中環のG.O.Dに寄ってみた。PMQでも寄ったのだが,ここはPMQより人が少ないので落ち着いて選ぶことが出来る。
何のモチーフだろうか
G.O.D
せっかく中環地区の上の方に来ているので,石畳の残る砵典乍街へ。ここは昔懐かしいTMネットワークのGet WildのPV聖地。日曜だからか残念ながら露店は閉まっている店が多かったが,それでも雰囲気は十分。
旧中區警署。2016年後半に大館としてリニューアルオープン予定。
砵典乍街
手すりに編み物は意外に似合う
擺花街まで降りたところで,郵便ポストで写真を撮って遊んでいたらグシャっという音が。タクシーと自家用車(アウディ)の交通事故を目撃してしまった。アウディが路側帯から出るときの後方確認不足。しかし本当に香港では交通事故によく出会う。そいや,2008年に来たときも目の前でベンツがミニバスの前に飛び出してグシャっと潰れたのを目撃したんだっけ。
見事に左側面に食い込んでる。この後,後ろから新巴13線のバスに追い立てられ,路肩に一時退散
仲良くデート?
頭上は古い看板が沢山
中環まで戻った後,文具屋で文具を物色し,天后の晶晶甜品にスイーツを食べに。草ゼリー(グラスゼリー)を初めて食べてみた。お通じに良いらしい。カルディで普通に缶入りで売っているそうだが,今まで気にしたことなかったわ。
文具屋の佇まいは日本と共通。マッサージ屋の広告がなければ日本っぽく見えないことも。
晶晶甜品のメニュー。さすが日本のテレビでよく紹介されるだけあって,メニューに日本語あり。
マンゴーの草ゼリーと,豆腐と黒ゴマのスープ
ホテルに戻り,ホテル近くの茶餐廳でメシを食ったあと,久々に女人街に行ってみることにした。ついでに信和中心でオタクグッズも物色。でもさすがに疲れているのであまり方々を回るだけ足が動かず,早々と退散。帰りに炮台山のヴィレッジヴァンガードに寄ろうとしたが店を見つけることができず。まぁこれはこれ,そのうちまたリベンジしよう。
美心西餅でLINEなケーキ発見
MTRの傘自動販売機
(今日のおみやげ)
香港風LEDランタン
いつものハーブキャンディ
ダブルハピネス