元はと言えば全日空のエコ割サマースペシャルの広告をポチってしまった2011/6/13の日記が契機なのだが,色々調べてみて2011/7/12にリトルグリーン饅というシロモノを発見してしまった。JALか何かの旅行パンフに載っていたモノだ。これは絶対に喰いにいかなくては。なんたって前回の旅行では諸般の事情で4泊5日だったにも関わらず中華を1回も食べていない(正確に言うと日式ラーメン位は喰っているのだが)。高い中華は興味ないが,茶餐廳でシアワセになれるおいらには関係の無い話。ジャスコ全店ツアーも興味あるし,昂船洲大橋もまだ未体験。
夜,仕事を定時で上がり,一度家に荷物を取りに行ってから京成上野経由のアクセス特急で成田空港に向かう。香港に持っていく予定だったMacBookAirが故障してしまい,銀座のAppleStoreに入院してしまったことから,旧式のPowerBookG4を持っていくことに。オイラのPowerBookG4は一番小さなモデルではあるのだけど,それでもMacBookAirに比べると3倍重い。そんな重いモノをリュックの中に入れているのでリュックを背負ったままスーツケースを引き摺って歩き回る元気も無く,多少時間が余っていたのだが駅のベンチで3DSをやりながら暇つぶし。アクセス特急は上野を出た後,いつものゆっくりしたペースで日暮里,青砥へ向かう。今回の同行者(以降,ツレ)とはこのアクセス特急の中で落ち合う計画。アクセス特急は青砥と高砂で待ち合わせをした後,北総線に入っていきなり爆走し始めた。上野から高砂まで19分に対して,高砂から18分で千葉ニュータウン中央。これは凄い。スカイライナーだったらもっとこの爆走が楽しめたのかと思うと残念。
電車が新鎌ヶ谷を過ぎたあたりで隣に座っていた,日暮里から乗ってきた外人が何度も路線図を見て首を傾げていた。何かトラブルでもあったのかと話しかけてみると,京成成田へ行きたいのだがこの電車で良いのかと言う。残念ながらこの電車は成田空港行きではあるが,京成成田へは寄らないことを説明。日暮里から出る無料特急の成田空港行きは京成成田経由が多いので,どなたか親切な人が特急に乗れば良いよと教えたのだと思う。残念ながら京成成田経由の成田空港行き特急は昼間のみで,夜間は無い。その代わり,北総線経由のアクセス特急が昼間が羽田空港や西馬込発なのに対して,夜間は京成上野発になる。ということを日本人であるオイラがこの旅行で調べて初めて知った位だから,外人が分からないのも無理ないし,教えた親切な人が知らなかったのも無理は無い。空港第二ビル駅で降りて駅員に乗るべき電車を聞いてから京成成田へバックするのが良いと英語でアドバイス。これから海外へ行くというものの,まさか日本にいて英語を使うことになるとは。
成田空港駅に着いたらまずセキュリティチェック。ここはいつも面倒なので運転免許証でごまかしている。向かうは南ウイングの到着ロビー経由で,一番端の16番バス停。空港周辺の送迎バスは全てここに集まるようになっている。
成田空港駅からは,ホテルのバスで前泊のホテルへ向かう。かなり早い午前便なので,寝坊しても良いようにとの配慮。バスが来なくても慌てないよう,ホテルは空港ターミナルから歩いていける成田エアポートレストハウス(別名じゃんけんホテル)をレイトチェックインの格安プランで確保。南ウイング側の16番乗り場で暫く待つと,ホテルの名前が書いてある年季の入ったバスが到着。北ウイングからは徒歩5分のホテル故,年季が入っていたところでバスの走行距離自体はたかが知れている。ホテル到着後,一番に降りて一番にチェックイン。レイトチェックイン格安プランの部屋なんて中身は期待していないが,禁煙室が先に取られてしまうと悔しいので,こういう時は一番に降りる。そのお陰かは判らないが禁煙室を確保。部屋について荷物を整理したところで就寝。明日寝坊する訳にはいかないが,緊張して寝付けないかもしれないのでリュックの中に入れておいた安眠枕を使用。何かのプレゼントでもらったものだが,ラベンダーのエキスが練り込まれているのか,これを使うと強制睡眠モードになる。緊張を解くにもいい感じで使える。
寝坊することは無かったが,空港に向かうにあたってホテルの連絡バスのタイミングが合わなかった。とは言っても15分も待てば来るのだけど,丁度目の前を出張サラリーマン風の親と小学生位の子供が通り過ぎ,空港まで歩いて行くではないか。どうせ歩いても北ウイングの端までは5分の距離なので,その親子の後をついていくように歩いて空港に行くことにした。以前,羽田空港が旧ターミナルだった頃に,電車代節約の為,旧京急羽田空港駅からターミナルまで15分くらい歩いて飛行機に乗ったことがあったが,歩いて飛行場へ,それも国際線に乗るなんてのは人生初めてだ。徒歩で一番近い道を歩いていくと,本当に5分くらいで北ウイングの一番端の入口に着く。先程の親子は手前の信号を直進して駐車場方面に歩いていった。おそらく南ウイングに向かっているのだと思う。北ウイングから空港をグルっと回って南ウイングに行くよりは,駐車場を回って直進した方が利口だ。オイラも今回は航空券の都合でANAなので南ウイングなのだが,そこまでは思いつかなかった。まぁ,朝の空港見物ができるので良しとしよう。
どうせ荷物を預けたらメシを食いに歩き回るのだし,座席は事前にオンラインで良い場所を確保しているので,チェックインは航空券を受け取って荷物を預けるだけ。だとしたら遅くても問題ない筈だ。機内持ち込みできない無駄毛処理用カミソリが欲しかったので,荷物を預ける前に空港内のショッピングセンターで購入。チェックインカウンターはかなり並んでいたので,そこは無視して自動チェックイン機を試してみる。予めANAのサイトで出力したeチケットのバーコードを読ませ,パスポートとマイレージを登録するだけ。操作が終わると搭乗券が出てくる。結構簡単に出来た。こちらはガラガラで並ぶ必要が無いし,断然便利だ。
荷物を預けた後,空港内のテナントを見物。ついでにマックで朝ご飯。荷物検査と出国検査を済ませた後,搭乗機の待つ52番ゲートへ。第5サテライトの根っことは言え,南ウイングを横断するのだから遠い。搭乗ゲートまで歩いたところで残念なお知らせ。搭乗機は40分の遅延らしい。時間的に元がバンコクかジャカルタあたりからの深夜便か,伊丹からの国内線。天候不順が続いているので伊丹発だとしたら仕方が無いか。サテライトで仕方なく時間つぶし。うーん,チェックイン位の時間で知っていればもっとテナント見物してたのに。
まぁそんなこんなで,どうにか搭乗。何と満席。767-300ERなので中央3列シートになるのが嫌で事前に座席指定しておいたのが正解。さすがに正規航空券でも期間限定格安のエコ割サマースペシャルだとインボラは期待できない。香港到着時に九龍半島がよく見える場所を陣取り。さすが日系だけあって乗客は日本人ばかり。いつものキャセイとは空気がまるで違う。うーん,国内線みたいだ。
搭乗機はJA608A。アジア路線中心で,そろそろくたびれてきた感じ。16Rから九十九里で旋回し御宿に出た後,三宅島までグルっと房総半島を回る。この後は飛行機の銀座通りG581で奄美大島,宮古島,台湾の先っぽの恆春鎮を経由して香港へ。途中,高知沖で台風12号の真上を通過。さすが被害甚大の巨大台風だけあって成層圏飛行でも結構揺れたのだけど,何喰わぬ顔をしながら機内食を配っているCA。デザートはMEGMILKのとろけるカスタードプリン。これ,アレルギーが出るのでツレにプレゼント。美味しそうに食べてました。
香港への4時間はそう長く感じないもので(そりゃ,台湾上空までずっと日本上空なのだから,安心感というか何と言うか),搭乗機はあっという間に降下。スポイラーを使い始めるとそろそろ香港って感じ。眼下に九龍半島と香港島が見え,あとはランタオ島を高度を下げながら大きく旋回し,07Lに着陸。隣にANAの777がいたのだが,コイツは一足先に来た羽田発のNH1171だろうか。早々とターミナル行きの電車に乗って手荷物を受け取りに。その前にiPhoneとiPadが置いてあるショップを見つけてつい寄ってしまう。到着側に両替店以外の店があるのは珍しいので。入国審査ではいつも通り顔をジロジロと見られる。パスポートの顔と大差ない筈なのだけど,余程怪しく見えるのだろうか。自分も若かった啓徳空港時代を除いて,ここをスンナリと抜けた経験が無い。
ゲートの近くまで来たらANAがいた。羽田発の香港便。こちらは人気があるのか777を使っている。
到着ロビーについたら,早速オクトパスを購入してチャージ。ATMで当座の香港ドルも獲得。一服しても良かったのだけど,ここで胃に食い物を溜めると,この後のバスに耐えられない可能性がある為に保留。早速バスターミナルまで行き,香港島方面バスA11のチケットを購入。今回の旅行目的の一つに昂船洲大橋を渡るというのがある。高さ約300mの主塔を備えた世界最大級(70メートル差で1位に負けている)の斜張橋。これをバスで渡るにはいつもの彌敦道に向かうA21ではダメで,香港島に向かうA10〜12か,啓徳跡地をかすめて九龍灣站に抜けてしまうA22に乗らないとならない。そこで今回のホテルは香港島側に決定。A11のバス停につくと,結構な行列が出来ている。二階席の一番前を確保出来ない可能性があるので1本見送り,次に来たバスに乗車。今回のバスは次のバス停を示す電光掲示板と放送は動作しているが,運転が粗くハンドルが凄くキツい。右に左に振り回され,停止時は前の車にピタリとつける。さすが香港流。でもこれは流石に酔う。事前にアネロンを飲んでいたがキツい。車酔いに弱い筈のツレの方が平気な顔をしている。負けた。
(左) A11のバス。見送った先行便。
(右) この空港連絡バスも開港当時からあるのでそろそろくたびれている様子。
バスは空港から高速8号線を直進し,目的の昂船洲大橋も通過。1キロくらいの橋なのであっと言う間だけどその大きさに感動。橋からは昂船洲のコンテナ埠頭の他に,香港島や九龍の街も良く見える。夜は夜で夜景が奇麗なんだろうな。やはり二階建てバスの二階先頭は特等席だ。
(上) 巨大な主塔。土砂ダンプが小さく見える。
(下) いよいよ渡り終えて取付け道路へ。これもかなりの高さ。ワイヤ越しに遠くに見えるのは香港島。
橋の後のJCTから高速3号線に入って,西區海底隧道を抜けて上環の港澳碼頭の前へ出る。この後は渋滞に飲まれながらトロトロと。よく考えたら成田の出発が遅れているので香港到着も遅れている訳で,夕方のラッシュに飲まれてしまったっぽい。かと言って重い荷物(今回は1週間分)をゴロゴロと転がして暑い中歩くのも嫌。バスはそのままトロトロと走ってホテル近くのバス停へ。とりあえず,無事にチェックイン。意外と広い部屋でびっくり。珍しくバスタブもちゃんとある。
少し涼んで身体をクールダウンさせた後,MTRで深水埗へ。携帯電話のSIMカードを購入。これはこちらでの連絡用とiPhone用。CSLの怪しいカードを$28で購入。まぁ通話ならこれで充分。データ通信用にリチャージカードも。そのまま電脳中心巡りと行きたいところだが,着いたばかりで体力も香港ドルも無いので見送り。鴨寮街や桂林街の屋台は相変わらずだったけど,iPhoneのカバー屋がやたらと増えているのが凄かった。それもiPhone4用ばかり。まるでそれ以外のスマートフォンは賊軍って感じ。確かに街中で見るスマートフォンはiPhone4ばかりで,AndroidはHTCが少数派。サムソンに至っては殆ど見掛けなかった。どこぞの国と違って電話機は全てSIMフリーなので,ソフトバンクが嫌いでもiPhoneが好きなら態々Androidにする必要は無い訳。iPhone4も見掛けだけのニセモノがあるのかもしれんが,香港人の本物志向はやはりiPhone4に向いているのか。
深水埗を出た後,当座の買い物をしに康怡のジャスコへ。詳細はジャスコ日記の方に譲るとして,買い物の後,メシを喰おうとしてハマった。どこも大行列だ。こちらの人は夕食が割と遅めだったのを忘れてた。こりゃ難民になるかなと思いきや,康怡廣場の北座(ジャスコがあるのは南座)にあったモスバーガーに救われた(今年の4月に出来たばかりの店らしい)。店長のオススメだった吉列明治芝士珍珠堡ってのを頼んでみる。ライスパティの中にチーズとメンチカツっぽいのが入っている。これはこれでなかなか美味しかった。