香港日記2014 その4


1/5 (日) 4日目

前回の訪港でジャスコ全店ツアーなどという馬鹿げた企画を1日半がかりで遂行したのだが,2年位の間に新店は3店舗開店するわ店名は全店イオンに変わるわでかなりの動きがあり,折角だからもう一度全店回って写真だけでも撮っていこうかと思った次第。但し,前回程の興味は無いので近所の店舗(尖沙咀,銅鑼灣,康怡)以外はザっと1日で廻ってしまう為のコースを考えてみる。康怡店なんて香港来る度に寄っているので,なんだか本当に只の買い物感覚(今回は特に買い物も無く,写真撮影と商務印書館で本を探すついでだったりするのだが)。

そういう訳で,ジャスコイオン再ツアーをフィリピン人メイドに邪魔されなくて,渋滞にも逢いにくい日曜に行くことにした。レポートの方は先に書いた香港イオンツアーの方をご覧戴くにして,こちらは旅日記メイン。同じ写真も使っているが悪しからず。今回も旅程は行き当たりばったりだと多分廻りきれないので,ある程度事前に決めておくことにした。宿のある香港島からバス914綫で荔枝角店,その後は大窩口店,荃灣店,屯門店,禾輋店,九龍城店,黃埔店,九龍灣店,觀塘店,藍田店,將軍澳店と廻れば日が昇っている間になんとかなりそう。MTRをメインに移動すれば時間は稼げるが旅行としての面白みが無いので,時間の許す限りバスで,ダメそうならタクシーも駆使。バスは2階に昇れば景色が良く見えるので移動だけでも観光っぽい気分になれる。うん,なれるなれる。

という訳で,まずは九巴914綫に乗って終点の海麗邨に向かう。この路線は九巴と新巴の共同運行。香港島の銅鑼灣(天后)から上環までほぼメインストリートを通って客を拾い,西區海底隧道経由で佐敦に抜けるルート。埋立地との境になる渡船街を北上するかと思いきや,途中で一本西側の海泓道のニュータウンを経由。そのまま深水埗を経由して海麗邨に向かうというルート。休日朝の九龍方面はさすがに需要が無いのか,2階に上がってきた客はほぼゼロ。

深水埗
2ドルショップって何売ってるんだろ。

深水埗
深水埗のヒスイ市場。欽州街と通州街の交点にある。香港ではココと油麻地甘肅街の2箇所。
元々は鴨寮街周辺でバラバラに営業していたヒスイ屋をまとめたものらしい。

九巴
バスの求人広告

碧海藍天
海麗邨のバスターミナルを出た所。正面はイオンが入居している碧海藍天。

海麗邨のターミナルからは広い深旺道を渡ると最初の目的地の碧海藍天。空港バスA21のバス停もあり,実は便利な場所なのかもしれない。海岸線はニュータウン(というか高層マンション)ばかりで一体どこまで埋め立てるんだというのが香港の印象。あまり時間を置かないで開発してしまうので,地盤沈下問題とかどう対策してるんだろうか。地震は無いので液状化の問題は起こらなそうだけども。ところでこの碧海藍天,イオンの入口がありそうな反対側へ廻る方法がよく判らない。内部を突っ切れば行けそうだが,管理人付きのマンションなので面倒なことは避けたい。仕方が無いので西側を大回りしてみたが,後になって不動産屋のサイトで平面図を見てみたら,どうも東側に突っ切れる場所がありそうな感じ。うーん,失敗したか。

そんなこんなで最初のイオンで買い物した後,MTR荔枝角站へ。MTRへ乗るのではなく,荔枝角站のすぐ近くにある長沙灣巴士總站から九巴30綫で悅來酒店(パンダホテル)へ。MTRで行く方が何倍も早く着きそうだが,それでは只のスタンプラリーになってしまうので,やはり2階最前列に乗って観光しないと。

荔枝角站D3出口
荔枝角站の出口案内。AEONの案内がある。ブレたのは残念。

九巴30
来たのは香港返還前から走っている年代モノのバス。(この車両も2014/2/14に退役したらしい)
真っ黒なのは車体広告。Century Gateway(瓏門)って,屯門のマンション。

車内
二階席が3+2列シートになっているバスも残り僅か。
全長10m車体なのに座席85人,立席29人の合計114人とは凄い収容力。日本のバスは10m車体だと座席25人の70人乗り。

この系統は2階建では無いバスも来るそうなのだが,来たのは運良く2階建。それも二階席が3列+2列シートの古いタイプ。この時代のバスは案内放送も字幕も無いので初めての場所に向かう場合は結構怖い。30綫は長沙灣巴士總站(MTR荔枝角站)から終点の荃威花園總站(これも只のマンションなんだが)までMTR各駅(美孚站を除く)と周辺のマンション(団地)を細かくグルグルと廻るだけの路線だが,車窓から色々な団地を楽しめるのが団地好きにはたまらない魅力。

OK便利店
向こうでもLINEは結構流行っているのか。

麗祖路
途中,麗瑤巴士總站に向かう坂道からの眺め。凄く香港っぽい。

新葵街
なんだかワケあり地域だと思うのは勘ぐり過ぎ?

九巴30綫は時間はかかるが悅來酒店(パンダホテル)の目の前まで連れて行ってくれる。MTR荃灣站からパンダホテルまで歩くと結構な距離なので,真夏なんかは有り難いと思う(まぁ,荃灣站からはビルの中と歩道橋伝いに10分くらい歩けば着くのだが)。目的のイオンはホテルの地下。ここでも買い物をして写真を撮影した後,降りたバス停まで戻ると丁度九巴31が来たので乗車。5分程で荃灣西站へ。ここのイオンは前回訪港時は違うショッピングモールにあったもの。理由は判らんがすぐ近所に引っ越し。しかし何故こんなに近い場所に総合スーパーのイオンが2軒もあるのか不思議。

荃灣西站へ戻りMTRで屯門へ。さすがMTR,ホントに速い。屯門站で輕鐵に乗り換えて隣の市中心站へ。MTR西鐵綫から輕鐵への乗換は八達通を使えば輕鐵が11駅先まで無料になるので,僅か数百メートル(1駅)だけの利用でも躊躇無く使える。市中心站ではタウンホールの前で市民参加イベントの最中。そういや,一応正月だったんだっけ。ちょうど子供が獅子舞を冠って踊った後だった様子。本当の正月はあと1ヶ月先なので,練習になって良い機会かもしれない。

屯門

屯門
一応,なんだか正月っぽいのだが,香港の本当の正月はまだまだ先。

イオンの看板の写真を撮影した後,屯門市中心にある屯門市中心總站へ。九巴263綫で沙田方面へ。城門隧道轉車站で48X綫に乗り換えて禾輋巴士總站へ向かう。これは2011年のジャスコツアーと同じルート。例によって2階最前列をキープ。すると後ろから日本語の会話が聞こえる。高校生くらいとアラサーくらいの女性の会話。こんな所で日本人に出会うとは。世界は狭い。

路線図
屯門市中心總站にある路線図。旺角の先で目隠しされているのは佐敦道碼頭。

落書き広告
落書きの広告なのだが,ここは高速道路。書く人も読む人も不思議な存在。

バスは城門隧道轉車站で乗換。香港のバスは乗った時に終点まで払うルールなので,乗り換えると損をしてしまうのだが,このバス停は高速道路上にあって徒歩では入れない場所(つまり,ここに来る為にはいずれかのバスに乗って来ないと来ることができない)なので,ここで乗り換える場合は無料,もしくは割引になる。結構良く出来たシステムだ。ここで263から48Xへ乗り換える場合,終点が似たような距離にある為,無料になる。一つ手前の屯門公路轉車站でも乗換パターンによっては無料になるが,乗車に使った八達通が必要。このバス停の場合は余程遠くに行く路線でなければ元々無料なので,八達通の提示は不要(誤って提示したらそのまま運賃を徴収されてしまうので注意)。よく見るとバス停の乗り場の目に付く場所に無料になる系統名が明示されており,有料になる系統と無料の系統では別々の乗り場に止まるようになっているのだが,一見さんの観光客には少し難しいルールだ。(まぁ,あまり観光客が来るような場所でも無いのだが)

城門隧道轉車站
高速道路上の乗換専用バス停。ここで乗り換えたバスは無料もしくは割引になる。

48Xは終点の禾輋巴士總站まで乗車。ここは古めの公営団地。前回来たときは日が暮れていたので,昼間に来たのは初めて。街市があって賑やかな場所。興味があるのは街市の方だが,先のことを考えるとあまり時間的余裕が無いのでイオンで撮影。ついでにリビングプラザでダイソーの物を探し,腹が減ったので銀咖哩で一服。銀だこがやってる店だ。いつの間に香港に進出してたんだか。

禾輋
禾輋広場。古い公共団地のショッピングセンター

銀カレー  カツカレー
結構マトモな日式カツカレーが出て来た。日式だと思うと米がイマイチだが,これはこれでインド式に混ぜて食べると美味い。

本当はのんびりしたいのだが,まだまだイオンを6店舗も廻らないとならないので先は長い。次は九龍城の九龍城廣場に出来た新店舗。禾輋から行くには九巴85綫に乗って嘉諾撒聖家學校で降りればすぐ近くに着く。九龍城廣場は有名な九龍城の西側にあったスラム街を再開発して出来たショッピングセンター。旧啓徳空港の高さ制限がある頃に建てられたので香港にしては低い地上6階建て。香港アプローチのすぐ近くなので,啓徳空港現役時代はさぞかし凄い眺めだったと思う。

九龍城廣場
九龍城廣場。少しだけレトロ。(そう古くもないのだが)

テナント一覧  テナント一覧
入り口の左右にある凝ったテナント一覧看板。

入り口
高さを稼ぐ為か,入口は半地下。

回廊
謎のゆるキャラ。

回廊
相変わらずエスカレータがカオス。二段飛びエスカレータ。

九龍城廣場のついでに九龍寨城公園を散歩したがったが,あとイオンが5店舗もあるので諦め。この辺りは古いビルが多くて,なんだか懐かしい香港の匂いがそのまま。なかには崩壊したビルもあるらしいが,それはそれで香港らしい。九龍城廣場から目の前の獅子石道を南下。途中で日本製の使い捨てカイロが置いてある雑貨店を発見。昨日銅鑼湾のコスメ屋で見つけたのは日本でもよく見かけるアイリスオーヤマだったが,こちらは紀陽のぬくポン。おいら的にはマイナーな部類。まさか香港の雑貨店で出会うなんて。

巴士
単層巴士を発見したので思わず撮影。九巴2D。

カイロ
獅子石道で見つけた日本製カイロ。

次の目的地は黃埔花園。福佬村道バス停からバスで移動。九巴12Aを待っていたのだが,先に来たのは小巴。行先表示に黃埔花園と書いてあり,こっちの方が速そうだったので小巴で移動することに。昨日乗ったのは山道のジェットコースターだったが,都会を走る小巴もジェットコースターなのは変わらず。あっという間に黃埔花園に到着。イオン黃埔店へ。

ペコちゃん
なぜかペコちゃんがお出迎え。

ここは以前2回も来ているので,看板の撮影を軽く済ませて紅磡のフェリーターミナルへ徒歩移動。次の目的地はMegaBoxなので,ここから九巴297に乗る。このバスは將軍澳まで行くので少しだけ運賃高め。まぁでも他に簡便な交通手段はないし,タクシーはもったいない。例によって2階最前列を陣取って啓徳空港跡地を眺めながら常悅道で下車。ビルの全景が入るようにAEONの看板を遠目に撮影。

紅磡碼頭
紅磡碼頭の巴士總站

紅磡碼頭
半端にレトロなフェリー乗り場

297線
車番撮り忘れた(泣

MegaBox
MegaBoxの看板もAEONに交換してあった。

残るは4店舗。MegaBoxからIKEAマークの無料バスで九龍灣站へ。そこからMTRで2つ隣の觀塘站で下車。觀塘店の看板だけ撮影。さらにMTRで一つ隣の藍田站で下車。長いエスカレータを上って藍田店を撮影。残るは將軍澳と尖沙咀。尖沙咀は後回しにするとして,MTRで將軍澳に移動。將軍澳は駅直結のショッピングモールが完成していて,前回来た時とはおもいっきり動線が変わっていた。ここも看板を撮影して,MTRでひとまずホテルへ戻ることに。

apm
觀塘店はこのapmビルの地下。

藍田
藍田店のJUSCO看板もご覧の通りAEONに。

PopCorn2
將軍澳店はこのビルの奥。以前はこの横断歩道を渡ったが,ここもいつの間にか駅直結にバージョンアップ。

ロボコン
懐かしいキャラがお出迎え。

小心地滑
この小心地滑の人はもう助からないと思う。

夕食はイワシのツミレ入り麺。食後,湾仔からスターフェリーで尖沙咀に向かい,The Oneの地下の尖沙咀店を撮影。ここは看板だけMaxValueのままだったが,いつの間にか12元ショップが併設されていた。男人街をひやかしたあと,占い横丁の近くのカフェでパンを買ってホテルに戻る。さすがに歩きすぎて足がパンパン。おやすみなさい。

つみれ
ツミレは香港名物。この店は結構有名店らしい。

藍田
湾仔の新フェリーターミナル建設現場。

StarFerry

StarFerry
湾仔線はこの通りガラガラなのがいい。2等は非営業。

尖沙咀
尖沙咀はいつも賑やか。九巴203線は狭隘区間を通るので短い単層巴士。

源記
LED看板の餐廳。凄いセンス。

The One
The Oneの入口にあったChocolate Rainとのコラボ。

The One
これもChocolate Rainとのコラボ。ビルの壁装飾。

裕華國貨
お約束の裕華國貨。

今日も長くなってしまったのでここまで。
つづく。