飴屋的日記
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4/30 (旧3/11)(日)

何年振りかに香港の沙田馬場のレース映像を見た。何が嬉しいって,普通に客が戻っていること。見慣れた香港オヤジだ。うーん,あんなの見てたら香港旅行復活したくなったな。今はホテルがバカ高なので様子見だけど,来年のGWは沙田馬場にいるかもしれん。ホントか?

作成依頼していたアクリルケースが届いたので先月から作っていたニキシー管時計が完成。本当のレトロを狙うならベークライト基板を使うか,レジストを黄色にしてベークライトっぽいところを狙うのだろうが,サイバーパンク感を出すにはやはり緑基板だ。基本DC12V駆動の設計だが9Vでも動作する。回路とソースコードはそのうちGitHubに掲載予定。基板は絶縁距離が短いのでUL認証通りません(キッパリ)。電流が僅かなのでわざとやってます。おまけに高圧回路の物理的保護もなければ分けることもしていないので,時刻調整用のスイッチを押す時にうっかり高圧部分に触ってしまう可能性アリ。ご活用はあくまでも自己責任で。まぁ,そんな奇特な人はいないか。


コロンはネオン管を耐圧300VのMMBTA42で制御。消費電流が僅かなのでロジックレベルで十分制御可能。
オマケで周囲が暗くなると自動的に暗くなるギミックを搭載。あまり暗くすると字にならないので,イマイチなのだが。


4/29 (旧3/10)(土)

習作アナログシンセだが,大量に使うオペアンプを考え無しに動作させようとすると,±15Vの電源があった方が良い。コロナでコーセルやTDKの国内メーカDCDCが一気に品薄になったときでも辛うじて秋月で入手できた台湾のMINMAXはかなりの値上げ。高出力品は手軽に使えなくなってしまった。そこで,先日ニキシー管の電源に使ったNJM2374で自作できないか検討してみる。まずはLTSpiceで机上検証。NJM2374のデバイスモデルは日清紡のサイトにあるがLTSpice用に書き換えるのが面倒。NJM2374の元となったMC34063なら使えそうなデバイスモデルがあのでそれを流用してみる。このICは昇圧と降圧と極性反転に使える。簡単なのは+15Vを入力にして,極性反転で-15Vを生成する方法。ところがNJM2374のデータシートには,内蔵トランジスタで降圧や極性反転する場合は出力6V未満で使って欲しいと書いてある。外付けPNPトランジスタやPMOSなら良いのかとLTSpiceで色々試してみたが,確かに-15Vの出力はできるものの,色々工夫を考えたら効率がイマイチでトランジスタの発熱必至。あまり発熱するとアナログシンセの調律がおかしくなってしまう。スイッチング周波数を下げるか,ダーリントントランジスタを使えば良いのだろうが,PNPダーリントンなんてちょっと試すにしても手持ちがない。ちなみにダーリントントランジスタTTB1020でTIのデータシート通りに組んだ場合をLTSpiceで試してみると,ベース電流3.5mAくらいで負荷350mA程度が限界だった。発振周波数を20KHzくらいまで落とす必要があり,また,それ以上流すと急激に電圧降下する。

それなら昇圧なら良いのか。5Vや12Vを入力して,±15Vを生成する回路だ。ググってみるとĆukコンバータ(チュックと読む)という回路を使えば昇降圧かつ極性反転できる。この変わった名前のコンバータは以前トラ技か何かの記事で読んだ気がする。特徴はインバータの手前にコイルを置いて,インバータから先はコンデンサ結合とすることだ。インバータがOFFのときに入力側コイルを通じてコンデンサを充電。ダイオードには順方向に電流が流れるので導通。インバータがONになるとコンデンサの電荷は出力側コイルを通じて放出する仕組みだ。ただし,こんな仕組みなので充電用のコンデンサ1つと,コイルが1個余計に必要になる。このコイルは同じコアに同居できるのだが,さすがにそんな市販品はトランスやコモンモードチョーク以外見たことがない。いや,そいつらが上手く使えるということか。

これで-15Vができるので,+15V入力で使えば±15Vになる。どうせだから+15Vも生成できないかと調べてみると,Ćukコンバータの変形でSEPICコンバータというのが出てくる。これも以前トラ技か何かで読んだ気がする。Ćukコンバータのコイルとダイオードを入れ替えれば極性が反転する(つまり,入力と同極性になる)という理屈だ。良く見ると結合用コンデンサと出力側コイルを取り除けば普通の昇圧回路そのものだ。これを採用するにして定数計算だが,市販品ではないのでコストは安売り部品か部品箱の部品を使える限り無関係。効率もギリギリ上限を狙う訳ではない。そうすると前回のニキシー管同様,コイルは220uH〜470uHあたりを使うとする。結合コンデンサは発振が数十KHzオーダーなら1μFで良さそう。これならセラミックのX7R品かフィルムが使える。計算が必要なのは電圧調整用抵抗くらい。これもきちんと計算するならExcelに面倒な式を入れないとならないが,概算でサッと計算して,あとは半固定抵抗を入れて実機で調整するか,LTSpiceで調整という作戦で。

手持ちの抵抗を使って±15Vを狙った結果,電圧調整用抵抗はだいたい30KΩと2.7KΩと算出。LTSpiceだと少し高めの15.1Vと出るが,後段に追加予定のπ形LCフィルタの電圧降下分を考慮するとちょうど良いくらいか。早速ブレッドボードに組み込んでみる。画像の回路で100mA(150Ω)負荷の場合,入力が8Vくらいまでは±15Vにならないが,8.1Vくらいで±15V出るようになった。LTSpiceでも似たような感じだったので,まぁ,このあたりが実力か。そのときの効率が後付けの余計なフィルタ無しで73%くらい。負荷電流も実用的にはこの位が限界。オシロで覗いてみると,スイッチング周波数由来のリップルはほとんど出ないが,スイッチングノイズが盛大に出る。ブレッドボードなので仕方がないと見るか,実力と見るか。そこでマイナス側を中心にノイズ対策。ノイズの周波数を見てみると,スイッチング時に27MHz程度のリンキングとして出るようだ。これなら効率を無視すれば貫通コンデンサである程度対策できる筈。そこでスイッチングの直後と,最後の出力のところに手持ちのエミフィル1000pFを追加。スイッチング周波数に対しかなり小さいが手持ちはこれしかない。それでもピークで500mV前後出ていたのが80mV前後まで激減した。あとは基板化してどのくらい減るか。さて,基板化するならコイツにするか,ダーリントンPNPを使った極性反転回路にするか,100mA程度ならどちらも実用範囲なので悩む。


試作回路図。カッコ付きの部品はブレッドボード試作では未実装。(オシロで見る限りあまり変化なし)
前段と後段を結ぶコンデンサC5/C6は計算上は1uFあれば十分の筈だがリップルが多少出る。4.7uF以上で大人しくなり,あとはドングリの背比べ。
発振用C3は330pFにしたが,この方式に限り220pFの方がいいかもしれない。


100mA負荷時の-15V出力波形。髭の部分は80mV/27MHzくらい。C4をつけると効率は落ちるが効果絶大で1/4くらいになる。


4/28 (旧3/9)(金)

どこで拾ってきたのかわからんが,演歌,目蒲線の女が脳内無限ループしている。恋する女は意地っ張り。演歌と言っても元はリブルラブルというゲームのBGMのパロディ。この歌の馴れ初めも確か先輩から回覧で回ってきたCDだ。しかし緑のボロ電車だったあの頃,まさか半分が地下鉄や新横浜直通,もう半分がローカル線になるなんて思いもせず。


4/27 (旧3/8)(木)

先週末からアマゾンのセール中だが,どうも配送が死んでるっぽい。本日配送予定の荷物が全くダメ。配送網がキャパオーバーでダメなら顧客満足度落とす前にセールなんてやめちゃえばいいのに。日本での商売判ってないなぁ。もっとも,日本法人の社長はアメリカ人ではなくずっと前から香港人の張さんなのだが,この人,商売人というよりは,本当にファイナンシャルしか見えていない気がする。今こそヨドバシあたりがビジネスチャンスだと思うが。


4/26 (旧3/7)(水)

トモちゃん7話まで。二人の馴れ初めがなかなか可愛い話で和む。


4/25 (旧3/6)(火)

今年の目標なアナログシンセの構想。まずVCOをどうするか。ソフトシンクを使った倍音で遊びたいので,1音につき最低2VCO必要だ。ヴィンテージ設計でCEM3340を使う王道にするかどうか。秋月に以前置いてあったV3340でも良いし,ラトビア製のAS3340でも良い。ヴィンテージに拘らなければ,SoundSemiconductorという会社のSSI2130が,設計も新しく,チャネル毎のVCA内蔵で使いやすそうだ。QFPで4mm角という超コンパクトなのも有難い。2個目のシンクロ元になるVCOはデジタルでも構わないので,RP2040で計算した波形をDACに出力するDCOで十分。ただ,これでは音が面白くないので,ネオクラシックなFM音源を使うのはどうだろうか。そもそもは矩形波とノコギリ波と三角波が出れば良いので2オペでもOK(もっとも,FM音源の矩形波やノコギリ波はチープな音色だが)。OPLLで十分なのだが,OPL3のYMF262なら1個で4出力取れる(専用DACは2個必要になるが)。OPL3を2オペでそのまま使うと廉価版ポータサウインドのようなチープな音だが(そりゃそうだ。廉価版ポータサウインドの中身はOPLLなのだから),音数絞って4オペで使うならそれなりの音が出る。ただし,CEM3340のソフトシンクをかけるならばノコギリ波が前提なので都合2出力必要。4出力とれるが2音分となる。オペレーターはソフトシンク用に2オペ1個,波形出力用に4オペ3個並列。単音に4オペ3個並列なんてかなり贅沢な話だ。

ノイズ音源兼LFOとしてSAA1099。2系統出力できるので,1個あれば十分か。コイツ用にVCFを一つオマケでつけると何かに使えそうだ。まとめると,CEM3340(もしくはSSI2130)2個+YMF262+SAA1099の組み合わせで2音分のVCO基板。この基板を3枚合わせて6音くらいが妥当な構成か。他にVCFやVCAがあるので8音だとちょっとデカくなりそうだ。さて,どうしようか。


4/24 (旧3/5)(月)

トモちゃん5話まで。なんだかんだ言っても可愛いんだよな。彼女。


4/23 (旧3/4)(日)

コメダに篭って楽譜の続き。隣のオッサンはイラレでポスター描いていた。その斜め前のオネーサンは液タブでマンガ描き。人のことは全く言えんが皆仕事場として使っているのね。


4/22 (旧3/3)(土)

南米コロンビアでコックリさん遊びをしていた少女28名が失神なんてネットの記事があった。もちろん,日本のアレではなくて西洋風のモノらしいが,コックリさんに例えるなんて,これを書いたライターは中年以上かな。十円玉でなくても,マウスカーソルが十円玉になっていて,マウスを二人で持って呪文を唱えると,そのうちマウスカーソルが勝手に動いて云々ってソフトもあった。あのソフトも平成の初め頃の話。今ならiPadで実装すると面白そうだが,2人でタッチするのを実装できるかどうか。しかし令和生まれは若すぎるのでおいといて,平成後期生まれの子供達もコックリさん遊びなんてするのだろうか。その辺の事情を是非某Y大学の一柳教授に聞いてみたい。長らくご無沙汰しているけど,お元気かな。


4/21 (旧3/2)(金)

東海道新幹線でWifiが2倍速い7号車の海側3列シートの中央をつぶして仕切りを設けて,1.5席分のスペースを使える有料サービスを開始するというニュースを見た。¥1200増しならアリかもしれない。新幹線の普通席で,隣でA4サイズ以上のパソコンを広げられるとウザいのだが,そういうパソコン仕事客が7号車に移ってくれるなら有難い。でもまぁ,腹が減ってるときや喰いすぎて気持ち悪い時に隣で551とビールをやられるよりはマシか。7号車は昨年くらいからエクスプレス予約でしか買えなくなったので,子供や団体客を避けるなら敢えて選ぶということもできる。もっとも,会議やってる奴がいて逆にウザいかもしれないが。

まぁ,そういうサービスが本当に欲しいのは普通席が比較的広い東海道新幹線ではなくて飛行機のエコノミークラス3列シートなのだけど。昔,国内線で747が主流だった頃,747では大きすぎて空いている便の中央4列は不人気だったので,持ち込み荷物が大きいと中央4列を2〜3席キープなんてことができたのだが,さすがに今はダメだろな。


4/20 (旧3/1 朔日)(木)

SAA1099の続き。いわゆる真ん中のドから5オクターブ上のドが出ないかとクロックアップを試してみる。とりあえず手持ちのクロックで,8.6Mを入力してみたのだが全く動作しない。結構シビアだ。発熱している訳でもなく,本当にタイミングを外して動作しないようだ。まぁ,出力が本当にPWMなら簡単にFPGAで真似できそうな作りではあるのだが,それをするなら矩形波は50%以外も実装したいし,音階の精度ももう少し上げたい。でもそこまでやるならVSTプラグインとしてソフトウェアで実装した方が楽だし,音階の精度がイマイチだからあの味がある訳で,なんだか何をやっているのかわからなくなってしまうような気も。まぁ,いいか。


4/19 (旧閏2/29)(水)

冬アニメ消化週間。トモちゃんは女の子 2話まで。これまた変形ラブコメ。なんだかスカっとするのは気のせいか。視聴継続。


4/18 (旧閏2/28)(火)

アングリーバードのRovioをセガが買収するというニュースが飛んできた。価格は$775とか$776 millionとかソースによって色々。まぁ,フィンランドの会社なので単純に為替計算の違いか。アングリーバードの権利を考えると安いかもしれんが,最近全くヒットが無いので高い買い物かもしれん。おいらはあの鳥達が大好きなのだが,日本ではあまり知られていない。確か権利はソニーが持ってた筈。それの胴元はセガになるのか,それともセガに持っていかれるのか,果たして。


4/17 (旧閏2/27)(月)

土曜の続き。SAA1099の出力周波数指定方法がようやく解析できた。元のクロック8MHzを217〜210で分周したもので,間の256段階は分周の数値を256で割った数の等差数列だ。データシートには,最高音は7.81KHzと書いてあるので,最高音,つまり,Octave指定が7で,Frequency of tone(以降Tone)指定が255のときに7.81KHzになるとする。そうすると,計算式は

Freq = Clock/(2(17-Octave)+(255-Tone)*(2(9-Octabe)))

となる。実際,Excelを使ってこの計算式で周波数表を作ってみると,実際の音階と一致する。この計算式が合っていれば,当初予定していた7.15909MHzのクロックでSAA1099が動作するとして,A(ハ長調のラ)からToneを3, 31, 58, 83, 107, 130, 152, 172, 191, 209, 226, 242 と並べれば演奏できそうだ。早速土曜日作成のブレッドボード上のクロックを8MHzから7.15909MHzに変更し,プログラムも書き換えて演奏してみた。うん,問題なく鳴る。計算通りだ。これで14.31818MHzのYMF262と同居してもクロックが1つで済むわ。


クロック8MHz,A=440Hzの場合。(実音は実音階の周波数)


クロック7.15909MHz,A=440Hzの場合。(実音は実音階の周波数)


4/16 (旧閏2/26)(日)

成り行きで,伊香保温泉に日帰りで行くことになった。中心街には階段が365段あって,その左右に温泉街が連ねる場所。当然,どこに行くにも階段か車が壊れそうなキツい坂だ。石段の頂上には神社。白人はいなかったが中国語の普通話を話す人達多数。コロナ騒ぎは終わったのねぇとつくづく感じる。ここは石段脇に流れている温泉水が昔からの源泉らしい。階段周囲のホテルや旅館はそこから引湯するという仕掛け。周囲は何故かやたらと射的の店が目立ったが,なかなかいい感じの温泉街だ。石段半ばより少し上の方にある岸権旅館の足湯に浸かって一休み。お湯が透明で吹き出し口が茶色く結晶しているので硫酸温泉かな。冷え性に効きそうだが,それ以前に登り疲れ解消だ。坂道だらけの温泉街は結構どこにでもあるが,伊香保温泉は渋川の市内からも結構な坂道を登る必要がある。以前は石段の少し手前まで電車があったというのだから驚き。道路をそのまま登るには坂がキツすぎるので葛折なのだろうが,それでも箱根登山のような坂道だったに違いない。葛折の遠回りでバスに勝てるわけないので廃止は妥当か。

温泉の後は榛名湖畔で一休みしてから星を見物。条件がよかったのか結構良く見えた。ただ,さすがに関東平野は明るいのか薄雲が出ているのか,長野で以前みたときのような天の川はみられず。残念。


4/15 (旧閏2/25)(土)

つい先日発売のペヤングソースやきそばアパ社長カレー味を食べてみる。まさかのコラボだ。食べてみると,只のカレーパウダーではなくて,なんだか真面目な欧風カレーの味がする。それも松屋の平成カレーのようなウスターソースで誤魔化した味ではなくて,ペヤングソースと欧風カレーがちゃんと混ざった味だ。いつもの一発ネタにしては味がマトモで価格も相応。まぁ,そのうち安売り店に出てきたらもう一回食べてみるかね。


アパ社長の背景は豪華に元幕張プリンスと横浜ベイタワーのアパホテル。

出かける予定だったが雨模様なのでキルギスから届いたSAA1099の続き。Raspberry Pi Picoモドキの秋月AE-RP2040(¥700)と接続して実際に音を出してみた。ところが普通に組んでも全く無音。オシロで信号タイミングを追ってみると,速すぎてデータをラッチできていない様子。AE-RP2040のGPIOをArduino環境のC++で普通に動かすと数十MHzオーダーで信号が上下してしまうようだ。さすがにこの速度は驚き。データシートのタイミングチャートと比較してもこれは速すぎなので,ソフトウェアでウェイトを入れる。ArduinoのdelayMicroseconds(us)関数は3μS未満の動作保証をしていないが,AE-RP2040(おそらくRP2040系は全部?)に限れば,オシロで覗く限り綺麗に1μSのディレイができているので,それを挟む。本当は1/10の100nSくらいが良いのだが仕方がない。ようやく音がでたがかなり音痴だ。うーん,オクターブ内の256段階は対数かと思ったのだけど,単純な対数ではないらしい。等差数列にしても音痴だ。色々ググってみると,このチップを積んでいたイギリスの8ビットパソコン,SAM CoupéのTechnical Manualが出てきた。1989年の製品なのにタイプライター書体のレトロ風味なマニュアルだ(ちなみに日本での同い年のホビーパソコンだと初代FM-Townsなのだがスペックが違いすぎ。同年代同等スペックだとPC-8801FE2かX1turboZ IIIあたり)。このマニュアルによると普通のA=440Hzの平均律にしたい場合はH(ハ長調のシ)から 5, 33, 60, 85, 109, 132, 153, 173, 192, 210, 227, 243 を指定せよという。早速これで音を出してみると聞き慣れたドレミファソラシドが出てきた。早速先日のカノンを移植。YMF294よりもおとなしめの音色で,ベースが方形波のままでも耳障りな程ではない。データシートによるとエンベロープジェネレータをオシレータ1と4で制御できて,それを駆使すれば2KHzまで三角波やノコギリ波も出せるらしいのだが,これはまた後の宿題ということで。

で,早速音を聞いてみた。うーん,PWMの影響かもしれんがコモンモードノイズっぽい音が入るなぁ。AE-RP2040だけでなく,他のマイコンでも試してみたいが,こりゃ対策しないと楽器としてはイマイチだ。


回路図掲載は省略。AE-RP2040のGPIO2にWR,GPIO3にA0,GPIO8〜15にD0〜D7を配線。

出力はPWMっぽいので,簡単なローパスフィルターを経由して,いつものカノンを録音。
曲はコナミ・モーニングミュージックの方が似合いそうだが,あれは著作権フリーではないので。


4/14 (旧閏2/24)(金)

昨日のSAA1099の続き。とりまブレッドボードで鳴らすとして,どのような回路が必要か。ほとんどの端子はヤマハYMF294と同じだが,なんだか見慣れない端子もある。使用例をググってみると,どれも同じような回路。LとRの出力も1KΩでVccに吊ってある。なんじゃこれは。真面目にデータシートを見てみると,OUTLとOUTR端子は a 7-Level current sink analogue output と書いてある。ちゃんとanalogueって綴っているのは,書いたのが英国人なんだろうか。フィリップス印のデータシートもあるが,最初に見つけたのは1984年版のムラード印のデータシートなので,原文は英国人なのかもしれん。それはおいといて,つまり,オープンコレクタというか,Vccとの間に負荷抵抗RLをつけないと出力されないという仕様。好意的に取れば,ここにつける負荷抵抗と電圧で出力レベルを自由設定できるということでもあり,ここの電源を綺麗にすることでノイズ対策にもなるのだが,なんだか面倒だ。

他に見慣れないのがIrefと~DTACKだ。Irefは used to bias the current sink outputs.と書いてある。つまり,OUTLとOUTRの出力トランジスタ(FETかもしれんが)のベースに加えるバイアスが外付けになっていて,自由に決められるということ。この辺,さすがムラード印がついていただけあってアナログ屋の設計なのか,なかなか面白い。どのあたりの値にするか悩むが,データシートには,IrefとVcc間に10KΩを挟み,RLを1.5KΩとしたとき,6音発音して0.9〜1.9mAとある。このときの振幅は2.85Vとなるのでこの先のアンプの電源が9Vなら良いが,5V電源オペアンプやLM386だと少し厳しい。Irefには10KΩ,RLは1KΩくらいが適切か。~DTACKは Data Transfer Acknowledge の略で,Data Transfer Acknowledge (~DTACK) indicates that data transfer is completed. と書いてある。ヤマハのFM音源やVDPのように内部動作がトロくて,完了フラグを逐一覗きにいかないと次のコマンドを送れないとか,そういうものかとも思ったが,データシートのバスタイミングを見てみると~WRを上げてから100nSで上がるらしい。つまり,昔の8ビットプロセッサなら問題にならないが,ちょっと速いプロセッサのバスに直接接続した際のウェイトだ。うーんどうしよう。バスに付けるならよいが,PIOに付けるとハードでウェイトを実装できない。まぁ,無視してソフトウェアウェイトとするか。


4/13 (旧閏2/23)(木)

1ヶ月以上前に発注したPSGレトロ音源LSI SAA1099がはるばるキルギスから届いたので,FM音源YM2413とPSG音源SAA1099を載せたボードの構想の続き。キルギスといえばグローバルフェスタに出店していた白いはちみつだが,今回はフィリップス印のLSI。早速SAA1099のデータシートを真面目に眺めてみると,ヤマハYMZ294とは違いオクターブ+256段階の制御だ。ということは指定の8MHz以外のクロックを使うと制御がややこしくなる。オクターブ+音階の制御方法だとラの音を440Hz以外に設定しようとしても同様にややこしいのだが,それはおいといて,ここは素直に8MHzを使うか。一緒に載せるFM音源もYM2413ではなくて,入手しやすいYMF262の方がいいかな。外付DACが必要だけど音がレトロでチープなのは変わらず。だったら安いYM2413で良いが,手持ちが1個しかない。まぁそれはともかく,ブレッドボードでSAA1099を鳴らしてみるか。

うーん,SAA1099を使うなら,これをアナログシンセの矩形波と三角波のVCO(DCO)として使えないだろうか。ブロック図をみる限り,エンベローブジェネレータを使って無理矢理三角波出力にしても音量調整は効きそうだ。VCFは秋月のCEM3320モドキ,VCAはSAA1099内蔵でも良いが16段階しかないのでこれは音色作り用にして,適当なデジタルボリュームでDCAを作って代用。ここまでやればハイブリッドアナログシンセができるなぁ。ステレオ出力なので,クロストークさえ気にしなければ,1個で2音分だ。この方法だとLFOはソフトウェア制御になるが,低周波なので特に問題ない。VCO CEM3340で真面目にVCOを構築し,DACを駆使して制御するよりは楽か?


4/12 (旧閏2/22)(水)

調べ物で色々ググっていたら80年代アイドルの石川ひとみにたどり着いてしまった。石川ひとみといえば,おいら的に思い出があるのはラストシングルの「秘密の森」。発売から何ヶ月か経った後にFMラジオでかかっていたのを偶々聞いて,あ,この曲いいなぁと思いレコード屋を探すも売ってない。チャリで通りがかりの銀座の小さなレコード店で発見して買ったら店主に「これでいいの?」と言われてしまったシロモノ。久々に聞いてみたくなったが,当時のシングル盤を引っ張り出すのも面倒なのでYouTubeで。いま改めて聞いてみると,テクノでもないし,少しローファイ気味にしたシンセポップなんだよな。80年代中盤のキャニオンの長岡プロデューサーの音が本当に好きだったんだなぁと改めて思う訳で。


4/11 (旧閏2/21)(火)

上野動物園のお土産の新製品に双子パンダが各々伏せている可愛いぬいぐるみが。さすが動物園監修だけあって可愛くデフォルメされていても造形がリアルで,単純なオモチャではない。面白いのがシャオシャオのぬいぐるみ。背中にちゃんと緑色の識別線が入っている。これ目当てで買う人ぜったいいると思う。さすが。


4/10 (旧閏2/20)(月)

昨日の続き。側面に取り付けた10進スイッチでベース音源のMIDI CHと各々の音源のエンベロープ速度を選べるようにした。これでこのピコピコシンセの当初予定していた機能はほぼ完成。ピコピコ音でよければ実用になる。MIDIチャネル10を受信するとベース音源からバスドラと,普通の音源からスネアを鳴らすことも考えたが,それはまた今度。次に習作をつくるとしたら,似たようなサイズと似たような構成の基板に,ヤマハのFM音源LSI YM2413と,ムラードのPSG音源SAA1099を載せたボードかなぁ。出力はステレオで。この構成だとクロックは8MHzと3.579514MHzの2つを載せないとならんが,さすがにそれは面倒なのでクロックは14.31818MHzにして,SAA1099の8MHzは7.15909MHzで代用するか。


4/9 (旧閏2/19)(日)

例のピコピコシンセ,外部からのMIDI信号を受信しないのでオシロで追いかけていたら致命的な間違いを見つけたのだが(そりゃ,データシートがアレじゃ間違うわ...ってな部品の問題),なんとかパターンカットと布線でカバー。どうにかMIDI入力で音がでるようになった。で,いざMIDI入力できるようになると,面倒だったのが同時発音数の管理。サステインペダルを踏んでNote offを無視した状態にするとすぐに同時発音数を超えてしまう。まず最初に,同音同MIDIチャネルの音を切る。それで足りない場合の処理として,最初は音量の一番小さな発音チャネルを切っていたのだが,不自然にプツプツ切れるケースがあったので,発音順を管理して,一番最初に発音した発音チャネルを切ることにした。まぁ,同時発音数制限なんて当たり前のことなのだけど,いざ実装してみると考えないとならない点が多くて結構面倒臭い。

まぁなんとかMIDIを実装できたところで,ネットに転がっていたベートーベンのピアノソナタ悲愴の第二楽章をCubaseに突っ込んでコイツを鳴らしながらデバッグ。デジタルピアノかキーボードを実際に弾いて録音したようなデータ。音がプチプチ切れないかチェックしながら,ダメなところはプログラムを直す。そのままだと和音が汚いのでオクターブ上げて演奏。確かに音はPSGなんだが,各発音チャネル独立のソフトウェアエンベロープと,MIDIチャネル毎のベロシティとサステインを実装しているだけあって中々な表現力だ。音量は16段階しかないし,音そのものも所詮ピコピコ音なのだが,表現をつけるとピコピコシンセでも結構いい感じに演奏できるのね。もっとも,同時発音数は9音で,そのうち3音はベース音源なので,ペダル無関係で6音以上あるショパンなんかはボロボロになるのだけど。


4/8 (旧閏2/18)(土)

先週に引き続きコメダに篭って譜面描き。どうにか2曲はなんとかなった感じ。残りはゴールデンウィークかなぁ。

徳⼒精⼯ってとこで,昔喫茶店や駄菓子屋に置いてあったゲーム機のテーブル筐体を復刻販売するというニュースが話題になっていた。聞いたことない会社だが,昔は喫茶店用テーブル筐体の本物を作っていたらしい。復刻版はさすがに昔のベニア製ではなく金属製。まぁ,個人用ならそりゃそうだ。ベニア製のテーブル筐体の中古品を1Kアパート自室に置いていた猛者もいたが,あれは重すぎる。レトロゲーム基板を使うにあたって,一番の問題はブラウン管をどうするかだ。ブラウン管も周辺回路用の半導体も,果てはフライバックトランスも,今入手するのは困難。となると液晶画面だろうが,視野角の問題があるし,そもそも4:3画角のパネルが無い。画角は16:9パネルの両側を無視して使うにして,次は15.73427KHzのNTSC由来の映像信号をどう処理するか。フレーム遅延が出てしまうと格ゲーやシューティングには致命傷だ。ゲーム基板は色副搬送波分離の必要がないので,レトロなNTSC用のICを使わんでもそのままビデオアンプを通してからA/Dコンバータに突っ込んで,出てきた信号をFPGAに突っ込めば直接液晶パネルを駆動できそうな気がする。でもまぁ,液晶パネルを直接駆動しなくても,大抵のパソコン用液晶ディスプレイはNTSCの2倍のVGA 31.46854kHzを喰えるので,そこの部分だけFPGAで...って,これだとそこをゲートアレイ化した市販のスキャンコンバータと一緒か。まぁ,そういうものかもしれん。


4/7 (旧閏2/17)(金)

冬アニメ消化週間つづき。もういっぽん 最終話まで。なんか期待していた感じとは違って,心のモヤモヤが一気に吹っ飛ぶような清々しさ。YAWARAのような天才柔道少女が主人公で大会を勝ち進んでいくような話ではなく,多少キャラ立ちはしているが強くもなく弱くもないごく普通の柔道少女達の青春群像アニメだ。ノッポもデブもチビも,果ては茶髪や外人まで,柔道やってる女の子は沢山出てくるが,ひたすら柔道一本で恋愛要素になり得る年頃の男は一切出てこないしエロもゼロ。それでいてありがちなスポ根って訳でもなく,いわゆる爽やか少年漫画。ここまで清々しいと,これはこれでアリかなと思う。ファンも結構いそうだ。なんか新学期早々初々しいモノに触れた感じ。まだまだ物語序盤で終わってしまったので,2期あるかな。


4/6 (旧閏2/16)(木)

アメリカのオンライン楽譜屋 Sheet Music Plus からの宣伝メールが坂本龍一ネタだった。アメリカでも話題になってたのね。

ヤマハのFM音源LSI YM2413と,TIのPSG音源LSI SN76489を入手。この組み合わせで例のピコピコシンセを作れば往年のセガ・マスターシステムのスペースハリアーデモが再現できる。もっとも,マスターシステムは前身のマークIIIがFM音源とPSG音源を同時にならすとノイズだらけになってしまうため,普通のゲームでFM音源を鳴らすとSN76489部分は停止して互換性を保つ仕様。なのでこのLSIの組み合わせで鳴ったのはマスターシステムでROMカセットを入れないで電源を入れたときに出るスペースハリアーのデモだけなのだが,まぁそれはそれ。


4/5 (旧閏2/15)(水)

冬アニメ消化週間。もういっぽん 7話まで。気持ちがいい程の部活モノさわやか青春群像アニメ。いわゆる部活モノだが,ここまで爽やかで恋愛要素もエロも一切無しってのはなかなか振り切っていい感じ。原作掲載雑誌の担当を褒めるべきか。視聴継続。


4/4 (旧閏2/14)(火)

指揮棒振りの日。そこそこ歌えるようになってきた。そろそろいい感じに曲想を入れられるかしら。


4/3 (旧閏2/13)(月)

教授の追悼で,例のピコピコシンセの演奏をカノンから東風と戦メリに変えた。ついでにバグも一つFix。まだMIDIを受信できるようにしていないので,ハードコーディングのSMFを入替。コイツはSMFを16進ダンプして,それをソースに貼ってコンパイルという原始的な技なのだが,まぁまだテスト中なのでこれで十分。原曲が著作権フリーではないのでここに貼ることができないのが残念。

しかし某スポーツ新聞,死人に散々な書き方だな。矢野顕子より前の最初の妻との間に子供が一人いるとか,濃い目のファンしか知らない余計な話まで。最初の娘と,かなり前に発覚したアメリカの隠し子(息子)と,坂本美雨ちゃんを合わせて実子が3人。他に矢野顕子の連れ子の風太くんも含めると4人か。その他にも出てきたら面白そうだ。


4/2 (旧閏2/12)(日)

枝の主日。という話だからではないが,受難から復活までのグレゴリオ聖歌を色々と。

坂本龍一逝去のニュース。ユキヒロに続いて教授もかい。天国でドラムとキーボードでRYDEENを演奏してくれや。ベースがいないけど,それはそれで時間の問題?


4/1 (旧閏2/11)(土)

コメダに篭ってDoricoで譜面描き。多少金はかかるがコーヒーも食べ物も自分で用意する必要がなく,頼むと持ってきてくれる。何か一気に仕上げたいときのお籠りには丁度いい。Doricoはだいぶ慣れてきた。8分音符が5,4分音符が6,2分音符が7という,finaleと1つづつずれているショートカットが慣れなかったが,今のところは指が勝手に動いてくれる。まぁ,またそのうち忘れてしまうのだろうが,こういうのは反復学習で。

例のピコピコシンセはPSGのデータバスにI2CエクスパンダMCP23017を使っているのだが,I2Cはコイツしかつながっていないので,試しにI2Cのクロックを800KHzに上げてみた。おやおや,普通に動くじゃないの。速度が欲しいならMCP23S17に変更してSPIで繋げばよいのだが,そこまでシビアでもないし,I2Cは2本しか使わないのが有難い。 ソフトウェアエンベロープを実装したのは良いが, 転送時間が100Kでは時間がかかってしまっていたのか,減衰に合わせてプツプツ音がしていた。これがスッキリと解消している。ついでにどこまで上がるか試したところ,このハードでは1100KではOKで1200KでNG。プルアップ抵抗値を下げればもっといけると思うが,余裕をもって1000Kくらいにしておくか。

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