未入手だった新500円硬貨がいつの間にか財布の中に入っていた。最近は電子マネーかカード払いばかりなので自販機以外で現金を使ったのは花粉症の病院くらい。もらったとしたらそこだ。2色硬貨ということで香港の10ドル硬貨のようなものかと思っていたが,厚みは従来の500円硬貨と変わらないので,香港の10ドル硬貨(今だと150円くらい)のような重厚感や2色感は無い。うーん,あれの豪華版だと思っていたのだが,彫刻が精密で,金属色も派手さはなく,落ち着いた意味での豪華さがある。 。
香港の奴と並べてみたかったが,香港ドル財布が行方不明...
朝からずっとボカロのデータ作り。常用のDACが何故か漏電しているっぽいので,取り敢えず外して後で修理することにし,昨日アマゾンのタイムセール祭で購入したUSB-CタイプのDACをMacとミニワッターに繋いで使ってみた。これはスマホやタブレットにつけてイヤホンを再生する為のモノで,コネクタのハウジングに全ての回路が入っている廉価品だが,ミニワッター経由でスピーカーを鳴らしてみると意外にいける。Macではドライバ不要。たぶんiPad Airでも大丈夫。ただ,例によってローパスフィルターが必要な感じ。試しにAUKEYのグランド分離用トランスをつけてみたら高域の歪みっぽさが減った。もっとも,このトランスはサンスイのトランジスタラジオ用より酷い特性で,逆に中低域が安い真空管アンプのような歪みっぽさになってしまったのだが。まぁ,こんなモノを使わなくても2週間前にBluetooth用に作ったアマガエルとスチコンのフィルタを通せば問題ないと思う。
昨日の続き。真空管アンプ1次試作基板の発送通知が来たことから,アップデートしたばかりのKiCAD 6.0.2で2次試作基板のパターンを書いてみる。例によって10cm角のサービスサイズ。低電圧回路は全て表面実装品で構成。ただしワット数の高い抵抗は邪魔なので従来のスルーホール品で。ピン配列がバラバラの色々な球に対応する為,半田ジャンパによる多品種切替は諦めて,ヒーター(だいたい4番と5番)以外のピンは全てジャンパ線で配線するという,わざわざオーダー基板を使う必要が無いのではないかという仕様。まぁ,オーダー基板をやめて平ラグ板を使うにしても最近は結構な価格。基板ならサービスサイズ価格で10枚なら秋月の20ピン平ラグ1本よりも安い(ただし送料は秋月の3倍くらいだが)し,配線を間違える可能性は格段に減る。そういう意味では基板を使うことに意味がありそうなLEDドライバを使った定電流回路(ヒーター用とグリッド用)を載せているだけマシかもしれんが,それが気に入らなかったら抵抗1本で代替できるパターンを追加しているところが,なんだか。
KiCAD 6.0.2は色々あった不満点を結構解消してくれていて有難いのだが,高電圧がかかる場所での電位差を考慮してくれないのは相変わらずで,端子間の電位差が実質数Vでも1608サイズの抵抗を使うとエラー指摘してくれる。これはKiCADが回路定数を理解している訳じゃないし,機械的なチェックでは仕方がないのだが。
KiCADを6にバージョンアップしてみた。昨年末にリリースされたもの。従来の自作ライブラリはコンバートする必要アリ。ただ,今回から保存したファイルに部品データも入るので,別環境でファイルを開いたら部品が???になってしまうトラブルが解消。当初はセーブ時にデータがぶっ壊れる致命的バグがあったようだが,今月リリースの6.0.2は割と安定しているらしい。それでも使っている間に何度か異常終了した。マメなセーブが必要なのかもしれん。ベタ塗りが塗りつぶしだけでなく,昔のHP製の基板のようなハッチングが使えるようになっていたり,プリントパターンに曲線が使えるのが面白い。早速曲線を使って描いてみた。パターン幅まで完全自由ならば昔のマジックで描いていた頃の自作基板っぽいものが作れそうだが,さすがにそれはなく,なんだかLUX製の基板みたいになった。もっとも,複数パターンを組み合わせれば昔の自作基板っぽいものを無理矢理作るのも可能だ。あと,東アジア人向けにパターンやシルク印刷に漢字が使えるようになっている。当然,CAD用のラインフォントだが,これはこれで面白い字が出る。微妙な字体なのでAutoCAD用のSHXフォントが使えるならば有難いが,まぁ,無いよりマシか。また,ルールチェッカ(DRC)が強化されていて,接近しすぎの場合はリアルタイムに画面にでてくるようになった。かなりウザいが,後で修正するより楽だ。他に,シルク印刷の重なりや切れのチェックが可能に。以前,うっかり半田の上に印刷指示して字が切れてしまったことがあるので,これは嬉しい。
FusionPCBから真空管アンプの1次試作基板の発送連絡が来た。そうは言っても届くのは上手くいっても来週。発注が1/13なので,発注から発送まで43日。届くまでは50日といったところか。まぁ,タダみたいな価格でやってもらっているのでどうでも良いが,マトモに金を払う仕事では絶対使えないし使わないし,推奨しない。
来年の演奏会用の曲の練習開始。リズムに歌詞が乗りにくいなごり雪のような状態なのだが,まぁこれはこれで難しいリズムでもないし,音はベース以外素直で取りやすいので,なんとかなるんじゃないかと。
デジットで時計に使えそうな7セグ2桁のVFD(蛍光表示管)2-BT-06-DJKを入手した。これは3極管と同じ使い方で,フィラメント(ヒーター)を点灯した状態で アノードとグリッドに電圧を加えると蛍光する仕掛け。アノードとグリッドのANDで光るので,アノード側に文字素片を入れて,1桁目と2桁目はグリッドにパルスを与えればダイナミック点灯する。ただし,VFDの場合,グリッド電圧はマイナスではなくプラスだ(減速ではなく加速を利用する)。用途は違うが一応真空管なのでアノードに抵抗を入れグリッド電圧を制御し,普通の三極管として使う遊び方もありそうだ。オーディオアンプは特性的に無理でもギター用のオーバードライブ位なら作れないだろうか。まぁ,それはおいておいて,コイツで正確な時計を作るとしたらどうしたら良いか検討してみる。時刻はラズパイゼロを使ってNTPなりGPSなりで随時補正するとして,表示部まではI2CかSPDで接続。表示部はI/Oエクスパンダを通して4511かPLDで文字素片にしてスタティック点灯するか,PICマイコン経由でダイナミック点灯するか,文字素片までラズパイで作ってVFD側は只のI/Oエクスパンダで受けるか。まぁ,回路的には専用基板を起こすならVFD側は只のI/Oエクスパンダで受けるスタティック点灯,自前配線するならPICマイコンを使ったダイナミック点灯が楽そうだ。次にドライバだが,デジット謹製の簡易マニュアルにはソースタイプのトランジスタアレイでアノードとグリッドに高電圧をかけるよう指示してある。その通りなのだが,VFDのグリッドは減速ではなく加速なので,グリッドに高電圧をかければアノードはロジックレベルで良いような気もするが,基板作る前に実験して要検討かな。グリッドに高電圧だけで済むなら楽だ。高電圧と言ってもドライバICは9〜18Vをミリアンペア単位で扱えれば良いので,ニキシー管のような面倒な話ではなく,普通のトランジスタアレイが使用可能。しかしトランジスタアレイが面倒臭いなとググってみたらVFD専用のドライバICや,果てはダイナミック点灯が1チップで可能な素晴らしいICがあった。ただ,これもニキシー管の例に漏れず今更感なので入手性に難があったり,中華だったり。そういう訳で,いまやるならドライバに入れるトランジスタは必須で,制御部は同じような回路を組み合わせかCPLDで作るか,マイコンでソフトウェア制御するか。さてどうしようか。
謎の真空管を入手。販売店の情報を信じるなら一応POLAMPのPCL86(14GW8)ということになっているのだが,箱が白箱で,日本人ではなさそうな汚い字でPCL86とボールペン書きしてある。ラベルは完全に禿げてしまっているので何だかよくわからない。足はスズメッキではなく真鍮剥き出しだ。早速,1/23の日記に使った治具で0.28Aの定電流制御をし,電圧測定してみると,13Vくらいまで普通に上がる。ということは,0.3A流すと14Vになる。まだまだ上がりそうだがこの治具はプレートが開放なのであまり通電するのも良くないので諦め。ガラス越しに見えるピン配列もプレートやグリッドの配線が手持ちのEi品と同一なので,PCL86と信じて間違いなさそう。Eiの球は13V品だったが,こちらの球(情報を信じるならPOLAMP)は14.5V品ということみたいだ。
昨日の続き。例によってダイソーの百円水性ニスで塗装。これをやると音が落ち着く。乾いたところでスピーカー端子を取り付け。共立のバスレフ箱に添付の内蔵用スピーカーケーブルはオーディオテクニカのAT7420にスズメッキのファストン端子だが,このケーブルは柔らかくて内部配線用としては好みに合わないので,音屋で安く買えるBELDENの8460に金メッキのファストン端子に交換。バスレフポートをねじ止めした後,最後に ユニット取り付け。ファストンはスズメッキ同士だと硬くて入れるのが大変だが,金メッキだとスッと入る。早速,エージングついでにリモート会議用のミニワッターに繋いで色々試聴してみた。昨日クラシック用に吸音材とダクトをチューニングしたのだが,エレクトロニカが結構いける。ただ,肝心の女声ボーカルが金属音。合唱曲も声が分離しきれずイマイチ。今後のエージングに期待かな。
しかしこのユニット,2.5インチなのに低音良く出るわ。音も優等生。先週のユニットのようなじゃじゃ馬っ気や音場感は劣るが,大人しいながらもそれなりに細かい音出る。うーん,マークオーディオのユニットは2019年版や2018年版もどこかにある筈なのだが,そっちも生かそうかなぁ。置き場所が無いが。
常用のミニスピーカー群を8Ω化する計画の続き。先週はリモート会議用の10cm箱に$12.91の格安ユニットだったが,今度は音楽用。音楽之友社が毎年夏にやってるシリーズの2020年版マークオーディオ製のユニットを生かすべく,共立のB5サイズなバスレフ箱を組み立てみた。コイツはマークオーディオ製なのに雑誌の付録ということで激安に設定されていて,2台6000円弱位のユニットなので期待していなかったのだが,箱が大体組み上がった状態で試聴してみると意外にいける。B5サイズとは思えない位の低音も出る。吸音材の検討用に側板を片側だけ接着しない状態でテストしてみる。吸音材はホワイトキューオンの硬い方を使用。真ん中で割いて厚みを半分にし,ユニット後面と天井に貼り付け。試しに側面とバスレフ穴の後面も覆ってみたのだが,やり過ぎたか低音がイマイチになったのでこちらは撤去。バスレフポートは着脱式で長さを3段階に調整できるようになっている。最短で十分かと思ったが,クラシックを鳴らすとイマイチだったので最長に設定。これはアンプをダンピングがダメダメな真空管アンプに変えたらまた変えたくなるかもしれない。2020年版の純正キャビネットは珍しい音響迷路だったが,普通にバスレフで鳴らしても十分だと思う(純正キャビネットを聞いていないので何とも言えんが)。
しかしこのユニット,2.5インチなのにホントに低音出るわ。音も優等生。先週のユニットのようなじゃじゃ馬っ気はなく,大人しいながらも割と細かい音出る。うーん,マークオーディオのユニットは2019年版や2018年版もどこかにある筈なのだが,そっちも生かそうかなぁ。置き場所が無いのだが。
昨日の続き。FusionPCBに依頼した基板だが,なんとか生産が始まったようだ。となると,届くまではあと10〜12日くらいかな。それまでに他のことを片付けないと...
先週,春節休みだったと言い訳してきたFusion PCBだが,まだ音沙汰がないのでサプライヤから連絡ありましたか?とジャブを打ってみたら,予想通りコロナ要因だという返信が来た。いつ正常に戻るか予測がつかないので,別の生産ラインにお願いするらしい。気になったのが返信の中にあったこの文章。personnel are isolating due to some COVID cases in the region. この,isolatingというのが気になる。自主休業なら仕方がないが,従業員が孤立させられてしまっているのだったら気の毒だ。まぁ,基板が我が家に到着まであと2週間というとこだろうか。個人的な試作基板を超格安で受けて貰っているのだから良いが,これが期日のある仕事での発注だったらこのサプライヤは絶対使えないし使わない。それに個人的だと言っても,これで回路や基板パターンが実用になるかどうかテストしないと,次のネタに進めないというのがなんとも...
YouTubeを見ていたら,2009年のタモリ倶楽部で池上通信機のカメラHL-V55の惜別ネタが出てきて,思わず全部見てしまった。90年代のアナログな業務用ビデオカメラ(ベータカム)なのだが,タモリ倶楽部では2009年に壊れて番組でネタにするまで17年間も使っていたらしい。というか,この業界内輪ネタで番組ひとつ作ってしまうノリがいいな。最近だと海苔ダンボールくらいか?
一昨日の10センチ角スピーカー,野生児状態は十分楽しんだので,マトモな音に近づくよう吸音材を充填してみた。充填したのは東京防音のホワイトキューオン。ペットボトルから再生したエコ樹脂で,安くてそれなりに使える。昔のグラスウールのように手が痛くならず,ニードルフェルトのように繊維くずが出ないのが良い。材質の特性上低音は吸収できないが,余計な中高音だけ吸収できれば良いので,これで十分な筈。これをドロンコーンの穴から突っ込んでみる。ドロンコーンがいい感じに効くようになってきて,相変わらず低音不足ではあるが少しバランスが良くなってきた。ただ,中でダンプしているので音場感は少し失われた。まぁでもこれなら売り物になるかもしれない。
花粉が酷くなってきた。雨の後だからなのかもしれないが,なんだか目の痒みと薬の眠気が酷い。おやすみなさい。
デジットで売っていたBluetoothモジュールKRC-86Bを試してみる。アリエクを覗くと同じ基板がもっと廉価で並んでいるが,デジットで扱っているモノは技適取得済のシールが貼ってある金属カバー付きというのがポイント。国内で堂々と使える。基板と電源とコネクタ以外に追加で必要なモノは電源用の電解コンデンサとLEDで,どちらも添付品をつければ使える。LEDは,添付品は眩しすぎる青なので,秋月のコイツに変更。まだちょっと明るいが,表面実装なので眩しいなら上にメンディングテープを貼れば良い。電源基板は前に作ったLT1763電源基板を月曜にプリント基板用ニブラーで必要部分だけカットしたもの。出力電圧は20KΩと47KΩで4.087Vに設定。実測で4.086Vなので,結構な精度でピタリ出ている。何故こんなハンパな電圧かって,この電源基板の入力を5Vのスイッチング電源にするか小型トランスにするかずっと悩み中なので。取り敢えず,実験用電源装置で5V入力し動作確認。どこにも書いていなかった消費電流はLT1763込でアイドリング20mA,再生時は30〜40mAくらい。マトモなヘッドフォンアンプを繋いだら¥1200にも関わらず結構マトモな音が出る。でもまぁ,ちょっと歪みっぽいのでRLCフィルタが必要かもしれない。
電源基板はスイッチング電源入力用に気休めコイルを入れた。
で,RLCフィルタを付ける為には,Bluetoothモジュールの出力インピーダンスを測定しないとならない。回路から求めるにも,肝心のオペアンプ(っぽい部品)の表面が削ってあって読めないので,実測するしかない。しかしオシロをセットアップするのは面倒。日置のデジタルテスタでなんちゃって測定すると,1KHzで180Ωくらいと出た。まぁ,正確でないにしてもそう大きくは外していないと信じよう。コイルは太陽誘電のアマガエル4.7mH。コイツに合わせると,コンデンサは3300pFか4700pFくらいが妥当。秋月のスチコン3300pFを使うとして,抵抗は1.6〜1.7KΩくらいになる。Bluetoothモジュール側の内部抵抗が約180Ωとアマガエルの内部抵抗40Ωを足すと220Ωになるので,1.4KΩくらいの抵抗をつければ良いのだが,そんな都合の良い値は持っていない。2.6Kと3.6Kの並列で1440Ω。全部足すと1660Ω。これで計算すると,カットオフ周波数fcが40.4KHz,Qが0.72になる。ブレッドボードに載せて早速試聴してみたが,歪みっぽさは解消。問題なく使えそうだ。
香港の分域碼頭が今日で閉鎖されるらしい。英国時代の建物で,外国の軍艦が立ち寄った際に使う桟橋施設。中は外国の兵隊向けのちょっとした商場になっている。Googleマップでみたら,あそこは2011年の段階では確かに海があった筈なのにいつの間にか陸地で囲われてしまっている。この状態では桟橋施設としては全く役に立たない。うーん,こんなことになっていたなんで知らなかったなぁ。
作成中のスピーカーが完成。使ったユニットはドイツのVISATONのFRS7Wで,mouserで$12.91で買った安物。型番にWがつくのと,センターキャップが小型平面状なのでウーファーのような気もするが,型番がFRで始まるのでフルレンジだ。コイツ,デカいマグネットと立派なフレームとエッジ以外は昔の電子工作用安物スピーカーのような外観だ。これ用に10センチ角の超小型エンクロージャーを作成。FRS7Wは2.5インチ径のくせに出力音圧レベルが86dBもあって,Qが0.63の高能率タイプなのでこんな小さな箱ではスカスカの音になりそうだが,それはそれ。さすがに密閉箱では可哀想なのでお遊びで小型のドロンコーンを付けた。同サイズのシリーズにFRS7Sという84dBでQが1.46の品物もあって,これならこの箱でもそこそこ鳴りそうだが,どちらが良いかはそのうち試してみようと思う。で,このFRS7シリーズは組み込み用なのかパッキンが表側についているので,綺麗に剥がして裏側に貼り付け直して取り付け。エージングついでに色々試聴してみた。お約束のBossiのCantate Dominoはいい感じに鳴る。低音部分は脳内補完する必要があるが,音場感がかなり良い。昔のYMOが面白く鳴る。ただし予想はしていたがスネアとハイハットが前に出過ぎ。そりゃそうだ。まぁ,この辺はある程度吸音材で調整しようと思う。似たようなサイズのカンスピの箱に入れたHiViのXB2.5はダンプしすぎで音場感まで殺されていたのだが,コイツは野生児だな。その代わりこのサイズの箱では低音が全く出ないのだが。Cantate Domninoはジェンキンスの曲をいつか舞台に乗せてみたいと思うのだが,いつのことやら。
仕上げはダイソーの水性ニス。安物MDF製でもコレを塗っておくと音が落ち着く。
撮影用に平行で並べたが,聞くときは少しだけハの字にすると良い感じ。
ソ連の真空管6N6Pを買いに久々の秋葉原詣。サンエイ電機の店主と6S33Sという大型の三極管の話になった。ソ連の軍用真空管だ。頭上に空気抜きのポッチが3つ。なんだかロシアっぽいというか,海洋生物みたいでキュートだ。で,これを10個くらい買っていって自分で選別して使う人がいたのだとか。まぁ,否定はしないが,金はかかるし選別治具は自作しないとならんし,なかなか大変。
これでアンプつくったら可愛い外観でウケがいいかもしれないと思いつつ,構想を練ってみる。ヒーターがダブルヒーターになっていて直列12.6V/3.3Aなので1球で42W。2つで84W。冬場に足元に置いておいたらちょっとした電気ストーブになる。もっとも,この真空管をミグ25戦闘機に載せるならともかく,一般的なアンプに使うならヒーターは片側だけ通電しておけば十分。片側だけ通電した場合の特性図も用意されている。これを小出力アンプの出力管にするとどうなるか。ヒーター片側通電でシングル構成を前提にロードラインを引いてみる。使えそうなトランスを検索してみると,東栄にOPT20S-600という600Ωで380mA使える変なトランスがあった。これを使うとすると,グリット電圧-30Vで,140V/300mAくらいだろうか。価格は¥10700で1万円以上する。ステレオで2台必要なのでお遊びで使うには痛い出費。ただしこのトランス,インダクタンスが2.3H(DC300mA・50Hz)なので低音がでるのかどうか。金をかけた割には残念なアンプになるかもしれない。電源のB電圧は100V:100Vの絶縁トランスを持ってきて整流すれば140Vになる。出力トランスでの電圧降下が10Vくらいなので少し足りないが,110V端子があればそれを使えば良い。絶縁トランスは真空管用の電源トランスと比較すれば安いが,DCで300mA×2だと100VA以上は必要なので,いっそのことスイッチング電源にするのが良いかもしれない。140Vそのまま出力する奴はなかなか無いが,48Vならあるので,これの50W品を3つ直列接続すれば144Vだ。6V足りないが誤差の範囲。電圧増幅段はトランジスタにして,1段目の48Vだけ使うというのはどうだろうか。うるさいファンは付けたく無いので,こいつらはアンプの表面に実装して,デジットに置いてあった大型ヒートシンクで囲っておくか,いっそのことオイルヒーターのフィンをつけるか。もちろん大飯食らいのヒーターも50Wで。2本直列接続で12.6Vなので,15V出力のスイッチング電源を持ってきて,トランジスタとダイオードで定電流回路を組んで3.3A制限にすれば良さそう。しかしここまでやると全部で200Wだ。電気ストーブなのは間違いない。さすがにそれでは夏場は暑いので,マトモなアンプとして使うのは諦めてエフェクターとして低いところで使うならどうか。トランスを東栄のOPT-23Sに置き換えて考えてみる。2KΩで100mA使える。これを使うとグリッド電圧-45Vくらいで,プレートが140V/82mAくらい。これならB電圧用のスイッチング電源は48V/15W品の3直列で済む。これで十分な気はするが,音を鳴らしてみるとどんな感じなんだろう。
赤がOPT20S-600,紫がOPT-23S,緑が140Vライン。
まぁでも,気になっていたのはこの6S33Sではなくて,その隣に置いてあったニキシー管。いつかニキシー管で時計を作ってみたい。
アマゾンのアレクサ,たまに笑える読み間違いをするのだが,今日はユタカキヨシ電源機器が配達されましたって,ユタカキヨシって何だ? トヨズミのトランスのことか? 確かに豊澄電源機器だからユタカキヨシだよなぁ。ユタカって,豊洲の四丁目交差点脇に昔あったパチンコ屋を思い出した。あの頃,豊洲近辺で打とうとすれば門前仲町の日本一とバンビと,豊洲のユタカ。ユタカは平成に入る頃に建替してパチンコ マキになって,今はビルに建替してセブンイレブン。今でも営業しているのは昭和20年代創業の超老舗のバンビだけか。
FusionPCBに1/13に発注した基板が全く音沙汰無しなので問い合わせてみたら,担当の邱さんから言い訳返信がきた。会社の休みは31日からだけど,ほとんどの社員が20日から休んでいたのね。メンゴ。っておいおい,だったら今週早々に出せるでしょうに。違う原因がありそうだな。
最近,鋼板不足の煽りを受けてJSTのコネクタが品薄で困っているのだが,秋月がJSTのPHコネクタとXHコネクタの中華パチモノを扱い始めた。まずは売れ筋から様子見ってことなのか。それなりに使えるのであれば,今のコネクタ不足は解決するのかどうか。
ヤフオクを覗いていたら未使用ヴィンテージ物の米国製ペーパーコンデンサーを発見。なんだか懐かしいわ。使い物になるのかわからんが,これって今では高音質アイテムなのかしら。昔は嫌われ者で,アンプの修理でボロボロになったコイツを見つけたらフィルムコンに即交換ってのがお約束だったのだが。
プリント基板用のニブラーを試してみた。アルミ板を喰い千切るように切断するハンドニブラーのプリント基板バージョンだ。これが,結構面白いように切れる。元々はミシン目やスリッドで折る基板を綺麗に分割する為のモノなのだが,エポキシ基板が普通に切れる。まぁでも,相手がガラスエポキシのFR-4なので,あまり切っていると歯がボロボロになるかも。それが怖くて金属用を流用するのはやめたのだが。
昨日の続き。FusionPCBに発注した基板が春節で届かないので習作アンプはまだシャーシしか完成していないのだが,次なるアンプの構想を練ってみる。先月発注した基板と表面実装部品でそこそこ上手く音が鳴るのが前提で,それを色々な球に使える汎用基板に作り替えてみる構想。双三極管だけ相手にするなら,ピン配列のうちカソードとグリットが入れ替わる程度であれば高圧がかかる訳ではないのでジャンパで対応できそう。複合管の6BM8や6GW8や,双三極でも6CW7なんかは9番ピンがプレートなのでちょっと無理なのが残念。カソードバイアスは40V以上に対応できるよう,LED用の定電流ICには電圧制限抵抗を入れられるようにしておく。ヒーター回路用のLEDドライバを高容量のNJW4917に変更し2並列にすれば1Aまでの球に対応可能。もっとも,LEDドライバを永久並列にしてしまうと12V球の場合に片側の球が切れたときに過電圧となってしまうので,12V球を使うときは並列が切れるようにジャンパを設けておく。
6N6P(6.3V/0.75A)使用時のヒーター回路(構想)。
12.6V/0.3Aの場合はJP1〜3を開放し,JP4〜5は1側,R1〜2は1.2Ω,R3〜4が1.5Ω
この基板が上手くいったなら,次はスイッチング電源を考えてみる。ヒーター用ならいくらでもあるが,B電圧用をどうするか。一つは欧州用の自家用車向けインバータ基板の応用。これはバッテリーの12Vから220VACを作成するもので,車内で家電製品を使うことができる。日本にもあるが100V止まりなので,欧州用を拝借。ACと言っても正弦波ではなく矩形波だったりするが,出力が60Hzではなく20KHz以上になっている手抜き品が大量にある。どうせスイッチング式のACアダプタ相手ならそれで良いという発想。で,こいつらをどうにか工夫して使えないかと思った次第。ACアダプタ入力で,上の基板と組み合わせて,静寂なヘッドフォンアンプが出来たら成功ってことで。重いトランスに整流管とチョークコイルを使った電源とは真逆の超軽量アプローチだが,個人的にはアリだと思っている。
新年から細々と進めている真空管アンプ作成,よく考えてみたら,暫定で使おうと思っていたHiViのスピーカー(NFJ扱いのバラ売りユニットをフォステクスのカンスピの箱に入れたモノ)が4Ωだということに気がついた。アンプが完成してからトランスの接点側で4Ωと8Ωのハンダ付けを繋ぎ変えるのが面倒臭い。それなら昔の真空管アンプのように4Ωや16Ω用の出力端子を並べるのもアリだが,おいら的にはナシだ。邪魔だし,普段使っているトモカのSP-359は,安価な音屋で買っても¥420する。うーん,カンスピの箱サイズの似たような8Ωスピーカーを用意するかなぁ。でも,よく考えてみると小型スピーカーをメインに使っているのだから,4Ωを標準にしても良いのかもしれないが。
京都のとき以来の胃腸炎でダウン。もう若くないのかもしれん。
ボッシュ(ドレメル)のコレットチャックセット4485が届いた。こんな当たり前の部品が国内代理店で何故か品切れになっているので,いつ入ってくるのかはよくわからないという有様。仕方がないのでマルツ経由で在庫があったDigiKeyから輸入。こんなモノも扱っているというのは有難いが,価格はヨドバシ価格なんかと比べると全然有り難くない。
ダイソーで音楽CDをネタで買ってみる。オールディーズ フォークソングと書いてある。韓国の業者が企画し台湾で製造したCDで,安物のスリムケースの中に,適当にイラストレーターで作成しましたって感じのどうでもよいライナーが入っている。著作権切れ作品かと思いきや,著作権は切れていない。サイモン&ガーファンクルとキングストントリオとピーターポール&マリーとオリヴァーニュートンジョンだ。再生してみるといかにもレコードから録音しましたという感じの音だが,これって権利関係どうなのだろうか。うーん,ウチのコンサートでコイツをネタにしたダイソーステージとか面白そうだな。譜面探してみよう。
アリエクに発注していたペンタックスK-r用のスプリットスクリーンが届いた。で,さっそく付けてみた。タブを右側にもっていくのが純正品なのだが,このスクリーンは左側に持ってこないとスプリットが合わない。更に,元々入っていた純正金属製スペーサーを使うと微妙。スプリットを完全に合わせるとボケる。スペーサーはもう少し薄い方がよい気がするが,だとするとスコッチの透明テープを重ね貼りして自作するしかないのか。ちょっと面倒だ。でもまぁ,この辺りの問題が解決すればこのカメラでもスプリットスクリーンが使えるということで,オールドレンズ派としては有難い。
昨日の夜,イギリスの通販サイトに部品を発注したのだが,何と半日でRoyal Mail(英国郵便)の Heathrow Worldwide Distribution Centre まで届いていた。
ちなみにこんな場所。確かにヒースロー空港の近くではある。あとは日本行きの飛行機が飛んでいるかどうかなのだけど...
でもRoyal Mailはここから日本までが長いんだよなぁ。前に英国規格のヒューズ(色分けされたミニヒューズ管で,日本では殆ど売ってない)を送ってもらったら2ヶ月かかったことがあったし。
で,追跡のために久々にアクセスしたRoyal Mailのウェブサイトで興味深い記載を発見。来年から切手が全て2次元バーコード付きになるらしい。このバーコードは紙幣の番号のように全て異なる一意のもので,偽造防止でもあるし,これを使えば追跡サービスも可能なのだとか。日本の郵便だと書留に貼り付けるバーコードのようなものなのだが,これを切手につけるというのは凄い。今までの切手は来年使えなくなるそうだが,郵便局に持っていっても交換できず,専用の交換プログラムの宛先に送る(送料は無料)と交換してくれるという。これも賢いな。