月曜日のつづき。サブミニチュア管の6418は初段に持っていって,トランジスタのSEPPで電流増幅することにした。バイアスは,ヒーターのハイサイドに定電流ダイオードか2SK209を選別して入れることで10mA定電流点灯。これでカソードに抵抗が入れられるので,バイアスはカソードバイアスで。プレート電流がμA単位なのでバイアスのバイパスコンデンサは不要かもしれん。そもそもケミコンならその位漏れてしまうのが理由だが,最近マイブームのポリマーコンデンサならどうなるか。ここはブレッドボードで試作して評価かな。出力は素直にプレートから取って,定電流負荷のコレクタ接地で一旦受けて,更にSEPP出力という目論見。トランジスタはBC337-40/BC317-40,もしくは去年使ったSOT23パッケージなのに放熱次第で電流が大量に流せるNexperiaのBC817K-40/BC807K-40の予定。これも試作次第では素直にTTC004/TTA004にするかも。ダイヤモンドバッファも考えたが,その辺は試作で判断することで。ざっと回路定数計算してみたが,なんとか普通にアンプになるのではという感じ。LTSpiceで回路定数を煮詰めて,ブレッドボードで試作してみるかね。
マリオカートツアーの都市シリーズで,何とバンコクが登場。いつかは来ると思っていたけど香港より前に来るとは。前のシンガポールとは違って仕掛け満載でなかなか楽しめるコース。いいね。
秋の某合唱祭の出し物を色々と検討。簡単な曲ではモチベーションが続かないし,お客様が正解を知っている有名曲を避けると,アレとコレが妥当かな。という感じでなし崩しに決定。早速練習してみる。まぁ,伸び代を期待すれば舞台に乗せられなくもない。さて,どこまで上手くなるかな。
共立の新商品を観ていたら,サブミニチュア管の6418があった。どこかの委託販売でコイツを使った ヘッドフォンアンプの基板が出ていて,そのついでに扱っているって感じっぽい。6418は確かサンエイ電機の床置きの中にあった筈というのを思い出して昨日パンダのついでに¥650で購入。ちょっと高い気もするけど,世の中の通販価格はその倍どころでは済まないようなので有難い。
で,こいつを使ってヘッドフォンアンプを作るとして,どんな回路にしようかデータシートを眺めながら考えてみる。3結のデータは無いが,5極管として使うならロードラインを100kΩくらいで取るのが良いか。動作例もそんな感じだ。でもそんな都合の良いトランスなんて無い。ググってみると祐徳電子さんにゲルマラジオ用出力トランスがあるのを発見。こりゃ面白そうだ。同じモノを扱っている札幌のラジオ少年さんによるとコイツはオートトランスだそうだが,実際には1次と2次のグランド側が繋がっているだけで,配線をバラすウデがあれば分離可能らしい。DCをかけるのはゲルマラジオの検波出力程度なら良いが,μAオーダーとは言え真空管アンプのDCは無理だろうから,普通にプレートに負荷抵抗をつけてコンデンサで分離した後にコイツの200KΩ線をつければどうだろう。いずれにせよデータシートに出力が2.2mWと書いてあるので,こりゃヘッドフォンどころかイヤホンを鳴らすのが精一杯かもしれん。もっとも,ゲルマラジオ用の特殊トランスを使わなくても,昔のサンスイの適当なトランジスタ用ドライバートランスを持ってきて1Kくらいにして,そこにセラミックイヤホンを繋ぐか,更にそこからアウトプットトランスで8Ωにする手がありそうだ。いっそのことコンデンサヘッドフォンのドライバーとして作るのも面白そうだが,残念ながら持っていない。
だとすれば,コイツは増幅に使って,素直に出力をプレートから取って,トランジスタでSEPP組むかオペアンプでバッファすれば良いかな。ググってみると,オペアンプでバッファした作例多数。普通に電池駆動させるなら当然か。でもイヤホンを駆動するならそうしていたかもしれないが,オペアンプでヘッドフォンを満足にドライブするのは厳しいことを身体で理解してしまったので,携帯性は諦めてシンプルにトランジスタでSEPPかなぁ。入力インピーダンスを欲張るならダイヤモンドバッファなのだろうけど,そこまでの必要もないような。しばらくブレッドボード上で悩んでみるか。
渋谷のタワレコに山下達郎のPOPを観に行く。どうもここの店長は大の達郎贔屓で,あちこち達郎だらけという触れ込み。行ってみると売り物として大量の旧譜CDや復刻レコード,関連書籍,関連CDは勿論,展示物は本人の現物サインほかかなりの量。ブロンズの手型まで置いてあった。ほとんど配信で済まされてしまう昨今,ここまで気合いの入った売り込みってのも珍しいような気が。
パンダ詣の日。息子は丸まって寝ていたけど,娘はどこで覚えたのか観客の方を向いてムシャムシャと笹を食べるパフォーマンス。これって父親がよくやっている。でもこの子たち,あの父親とほとんど面識ない筈。本能なのか血なのか。
娘は食事中。この格好は父親そっくりだ。
息子は昼寝中。
何をみつめているの?
昨日の東宝ミュージカル騒ぎ,結局,早川聖来は降板してアンサンブルから宮田佳奈が代役抜擢。しかし凄いね。アンサンブルって何でもこなすバンドマンみたいな器用なタイプと,いつかプリンシパルにという野獣タイプがいるけど,ロングランという訳でもないのにトラブル発生時にサッと交代要員ができるくらいプリンシパルの歌やセリフが頭に入っているアンサンブル役者って尊敬するわ。
東宝ミュージカルで脇役の乃木坂の早川聖来が泣き出しちゃって公演が吹っ飛んだ話。開演前から大泣きしていて,5分くらいやって続かなくて,仕方がないので緞帳降ろして客電つけて,緞帳の裏で大泣き。最後は劇場支配人が出てきて平謝りだったのだとか。チケットは払い戻し。明日のマチネとソワレも中止。こりゃ話のネタになる珍しいものを観れたなと納得してくれる客だけじゃないし,特に主役目当ての地方遠征組は大激怒だろうな。今日の客は勿論,明日の分の宿と足のキャンセルしろって今になって言われてもな状態だろう。もちろん,制作の東宝も乃木坂の事務所も大激怒なんだろうが。しかし彼女,舞台役者のメンタルじゃなかったのかなぁ。前日にセリフをおもいっきりトチって,周囲がサッとフォローしたなんて話があったそうだけど,それで演出に怒鳴られたとしても折れるようなメンタルで乃木坂にいられるとは思えない。プライベートで何かあったのかもしれないが,そうだとすれば神田沙也加のようにならないと良いのだけど。公演は残り5日,代役立てるか早川聖来で引っ張るかは明日発表らしい。やりくりで何とかなりそうな某劇団でもあるまいし,ここでサッと代役できる北島マヤのような人が出てくるのだったら,それはそれで凄い。他人事ながら,ちょっと楽しみだったり。
ハイスコアガールダッシュ3巻入手。一気読み。日高小春,アンタ大人になってもやっぱりいい奴だよ。ヴァンパイア・セイヴァーでビシャモン使うって,やはりそういうことだったのね。次は来年3月。9ヶ月間隔ってのはなんだか待ち遠しいというか何というか。
SeeedStudioの倉庫が7/2まで出荷停止するって話が入ってきた。広東省で大洪水が発生しているのと関連しているのかどうかはわからんが,在庫が水没したのだとしたら面倒だ。うーん。
2020/3/3の日記で今日から休業とネタにしたジャンボキングダムが沈没したらしい。先週,深灣から曳航されて外洋に出ていったというニュースがあったばかりだ。買い手がつくまでどこか非公開の場所に曳航中だったのが,南シナ海で転覆して沈んでしまったらしい。それも水深1000メートルくらいのところなのだとか。実は曳航を装った海洋投棄とか保険金目的とか色々言われているが,投棄する位なら本土でバラして鉄屑にして売るだろうし,これで保険金が受け取れるほど香港社会は甘く無い。そこまで阿漕でもないと思う。もともと珍寶,太白,皇宮と3隻あって,皇宮は90年代に経営難でフィリピンへドナドナされてしまっていたので,今回も同じルートと予想。フィリピンでレストラン船にするくらいが妥当か。大きさは以前の皇宮よりずっと大きいので,老朽化も手伝って外洋の波に耐えられずに船体が浸水してバランス崩したとか,そんなところだと思う。
昨日の続き。昨日のご主人のところからリンクを辿っていくと,色々興味深い記事があった。そこの工場写真から,いわゆるヴィンテージ真空管の中で,比較的後期まで製造していた廃工場跡をGoogleMapで発見。ちょっとした海外旅行気分。MullardのBlackburn工場は1980年まで真空管を製造し,その後はCRTや電球を細々と製造。2009年,既にMullardの名前は売り渡して使えなくなっていたが,およそ30年ぶりにE813CCというCRTの技術を使った全く新設計のECC83互換球を開発。その数ヶ月後にCRTの方の唯一の顧客(中国企業)を失い資金繰りが悪化して倒産。SYLVANIA (Philips ECG)のEmporium工場は昔の製造機械を使い続け年々歩留まりが悪くなりながらも1990年まで細々と真空管を製造していたらしい。どちらも日本なら更地か物流倉庫かイオンになっているであろう場所で,廃墟のままだったり,別のテナントが入ったりで,建物は比較的原型を留めている。固定資産税の勘定が全然違うのだろうな。
昨日の続き。PhilipsやMullard関連の工場コードだそうだが,NとnはMatsushita,5はToshiba,7はHitachiと書いてある。どこに転がっているのかわからんが,PhilipsやMullardと書かれた色々な工場コードの球をコレクションしている人が世界のどこかにいそうだ。高槻や茂原で作ったMullard,観賞用にウチにも一本くらい欲しい。この販売店のご主人の6DJ8のページ,なかなか楽しく読めた。文章のあちこちで中国とロシアをディスっているのが楽しい。中国はニセモノ,ロシアは Ordinarily the Russian tubes are just not of a high enough quality to go head-to-head with NOS German, Dutch, or UK tubes. (一般的にロシアの真空管は未使用の独,蘭,英国製真空管と直接対決するのに十分な品質ではない) だそうだ。じゃあアメリカはどうなんだと読み進めていくと散々な言われ様だが,probably still sound better than the Russian-Chinese trash.(おそらくまだロシアと中国のゴミよりも良い音がする) らしい。最後にBugle Boy(笛吹童子)の偽物の見分け方まで書いてある。このご主人,中国のニセモノに散々やられたのかな。まぁ,この人の主観なんだろうが,6DJ8はドイツが良くて,次点がオランダ/フランス/ベルギーで,イギリスは豊かな中低音が魅力。加えて70年代のMullardが上部に魅力的な輝きを持っており,古いものより安くて良いらしい。確かに今聴いているPCC89はかなり心地よい中低音だが,これは球より回路方式なのでは... まぁ,二束三文で球集めしているおいらには基本的に無用な話だな。
昨日完成したアンプ,なかなか音が良いので音楽をかけながらグーグル先生で色々調べてみると,こんなページがでてきた。アメリカのイリノイ州にある部品屋のページだ。読んでみると,Philips系列の真空管はコードがエッチングしてあり,印字が消えてしまった真空管でもこの表記があれば種類と工場がわかるという素晴らしい仕組みが書いてある。サンエイ電機のPCC89は確かに4桁のロット番号がエッチング印字されていて,B2で始まっているので,これを信じるとMullardのBlackburn工場で1962年か1972年生産ということになる。付いているのは英国ラジオバルブ製造業者協会(BVA)表記付きのモダンロゴの方なので,1972年なのかもしれんし,よくわからん。 球種を表すコードは0Pであり,確かにPCC89だ。そう思って他に二束三文で買い集めたMullardラベル以外のPCC89を見てみると,コイツにもBで始まっている4桁ロット数字が印字されている。しかも中身はMullard品と全く同じに見える。ヨソにもOEMしてたのね。
6/1の日記に載せた6DJ8アンプだが,凡ミスでパターンカットと付線したところの修正と後付け部品に対応し,PCC89/ECC89(6FC7)/6N24Pにも対応可能な新バージョンの基板が届いた。PCC89だと300mA定電流,ECC89/6N24Pや元の6DJ8だと直列12.6V/400mAを半田ジャンパで切替。真空管のピン配列違いは直接ジャンパを飛ばす仕様だ。サービスサイズ基板の面積ギリギリで,前回の後載せ部品の収まりがどうしても悪いので,高圧側に秋月にあった10uF/100Vセラコンを使ってしまったが(約70VのDCバイアスを考えると実質2uFもいけば良い方。元が1.5uFフィルムコンなので2uFもあれば御の字),電源フィルタ用なので禁断のセラコンでも特に問題は無いと思いたい。で,早速部品を載せてサンエイ電機に廉価で置いてあったMullardのPCC89を挿して音を出してみる。人生初Mullardだ。真贋はわからんが廉価品だしブランド志向なんて無いのでなのでそんなことはどうでも良い。PCC89は6DJ8のピン違い&ヒーター電圧違いだが,只のピン違いではなくて,第二ユニットのグリッドがシールドに繋がっているテレビ用のカスコード・アンプ仕様。これは,第一ユニットのプレートに第二ユニットのカソードを接続し,第二ユニットはグリッド接地にして使う高周波回路用だ。第二ユニットのグリッドを接地するので,グリッドとシールドが繋がっている仕様は都合が良いのだが,こんな球をオーディオに,それも差動プッシュプルに使うとどうなるか。不安定極まりないものと予想できるが,そこはガッチリとベタアースを取ったプリント基板を使っているお陰か,只の偶然か,今のところ安定して鳴っている。ブランド先入観は無しにしても なかなか良い感じに鳴る。さすがだ。なんとなく以前比較した松下の音に傾向が似ている。ただし球がほぼ未使用で元気なのか,我が家のボケた松下球より音はかなり良い。まぁ,特注プリント基板を使って表面実装部品とICを多用し,おまけにACアダプタ駆動で真空管アンプを自作する人なんてあまりいないと思うのでどこまで参考になるのかは謎だが,PCC89でも取り敢えず全段差動プッシュプルは可能だったということで。あとは半田ジャンパを変更して人気薄で廉価なソ連球6N24Pが使えるかどうかかな。
新基板。今度は青。白はやはり無理があるのか青レジストは白より全然元気だ
リンガーハットの皿うどんに麺2倍オプションというのを見つけて注文してみた。うーん,もう若くないなぁ。コイツはイケると思ったのだけどなぁ。
Internet Explorer命日。あの手この手でライバルを蹴落としていった90年代。中村正三郎が必死に噛みついていた頃が懐かしいわ。 ライバルを蹴落とすのに有利だった非互換性が悪い方に働くのは昭和末期から平成にかけて一時代を築いたPC9801の末期と同じなのかもしれない。 しかし何年も前からサポート終了が謳われていたのに今頃大騒ぎしている連中,芝居でないとしたら何だろうな。まぁ,そういうものなのかもしれんが。マイクロソフト嫌いのおいらは登場時からずっと縁がないのだが,仕事用のシステムがIE以外を弾いていたので仕方がなく使っていた。それが今はIEを弾くようになっている。さすがだ。
時計の続き。ブレッドボード上に仮組みした時計を,下一桁だけVFD管LD8035Eで数字表示できるようにして,時間経過でどのくらいズレるのか試してみた。これがなかなかの好成績で,昨日の朝から36時間経過してズレが1秒以内。まぁ,季節や電力事情にも依るのだろうけど,噂通り正確だ。ちなみに我が家のLD8035Eはプレートとグリッド電圧15Vで,ヒーターは3.3V出力から120Ωの抵抗を介すると丁度良い位の明るさになった。両端は約0.6V,22mA。だいたいこんなものだろうか。
写真だと大きく見えるが文字の高さは1/4Wの抵抗一本分くらい。
新曲練習の日。ゴールデンウィーク中に作成した譜面を練習。今回,自家製本はやめて業者製本に。中の用紙に書籍クリーム72.5を使ってみたのだが,これが大当たり。厚すぎず,めくっても音がせず,しかもコントラストが良い,楽譜にピタリな紙だった。これはいい発見かも。
昭和の時計用LSI LM8363の続き。基板のパターンまでは完成したので,FusionPCBのいつもの$5引きクーポンが届いたら発注しようと思うのだが,その前にこの回路で本当に動くかブレッドボードで検証してみた。VFDの部分は専用ICなのでピン配列の間違いさえなければ特に問題ないが,音屋のACアダプタから倍電圧整流して得た電源と同じソースのACパルスで計時が上手くいくかどうか。ダメだったらフォトカプラでレベルシフトしないとならない。なにしろこのLSI,昔懐かしいpMOS構造なのでマイナス電源だからややこしい。手計算上とLTSpice上では問題なくマイナス電圧のパルスが発生するところまで検証したが,実機ではどうか。で,結果はOK。ちゃんとテスト用LEDが1PPSで点滅した。念の為オシロで1PPSの波形測定をして,ちゃんと1Hzになっていることも確認。まぁ,これでなんとかなりそうだ。
見事に1Hz
ガストに飯を喰いにいったらネコ目のロボットが食事を持ってきてくれた。注文はタブレット,配膳はロボットという,ハイテクというよりは,なんだか中国っぽい。まぁ,回転寿司のタブレットで注文してコンベアで届くシステムも似たようなものなので,アリといえばアリが。ところがおいらのテーブルに運んできた後,帰り際に配膳台のようなものにぶつかってしまってエラーが。後方を注意しながらバックしてリトライするなんてことはしないで,店員がタッチパネル操作でリセットするまでずっと止まっていた。厨房へ帰るときだから良かったものの,持ってくるときだったら店員が気がつかないといつまで経っても食事が来ないことになってしまう。ちょっとイマイチかもしれん。まぁ,それを防ぐ為にも回転寿司のように手元のタブレットが光って教えてくれるとか,そういうシステム連携があると嬉しいかも。あとはシステム稼働率なんだろうな。ググってみると案の定中国製。となれば,気になるのは電源の電池寿命と,駆動用の機械部分やモータードライバの耐久性。十分なテストをして出荷するというよりは,市場でテストをするようなノリなので,後で大クレームになって代理店か日本法人がトンズラというのも十分あり得そうだ。どうなることやら。
かなり久々に寿司屋へ。アニサキスが大流行しているそうだが,まぁ,職人がやってる所に行ってよく噛んで喰えば大丈夫。ヒラメとシマアジと真コチ美味かったぁ。
秋月の新製品にTIのLEDドライバTLC5916とTLC5925が出た。これは8系統ないし16系統のLEDの明るさを3〜120mAの範囲でマイコン制御できるシンクドライバ。うーん,一昨日のVFD時計が専用LSIでなくPICで制御なら,絶対コレ使ってたなぁ。シリアル回線でヒーターの定電流制御を8系統できる。まぁ,小規模のPICと組み合わせてインサーキットデバッガ経由で明るさ制御のトリマーとして使う手はあるが,何かちょっと違う(そりゃそうだ)。まぁ,コイツはマイコンのPWMに依らない明るさ制御デバイスとして,フワフワ感の出る電飾に十分使えそうだ。
昨日の続き。音屋の9V AC-ACアダプタを実測してみると,無負荷時の実効値が10.5Vだった。ってことは倍電圧整流すれば目的の18Vを素直に得ることができるかもしれない。これをブリッジ整流器経由で倍電圧整流し2200uFで平滑すると24〜26Vでリップルが2Vくらいでるが,18VにするのにわざわざLM317を持ってこなくても,負荷が30mAくらいと判っているならば1000uFの間に100Ω挟んだπ型にすると丁度18V前後でリップルも10mVくらいになる。まぁ,オーディオ機器ではないしクォーツを積んでいる訳でもないのでリップルはどうでも良いし,これで目的は達成しそうだ。で,そう思うと筆が進んで一気に回路と基板を描き上げてしまった。まぁ,結局抵抗を置くスペースがイマイチなのと,ヒーター用のスイッチングレギュレータの入力制限の関係で抵抗入力はやめてLDOのNJM2397を採用したが,LM8363の定格上限が21Vなのと,音屋のアダプタから倍電圧整流したDC電圧が計算上は大体24Vくらいになる筈なので,電源電圧を最大20Vとしても4V余裕がある。これだと少し安価なLM317で良かったかもしれん。まぁ,秋月で80円と50円の違いなので量産する訳でもないしどうでも良い話だが。あとはクーポン待ちか。
デジットのジャンク品の中に昔の時計用LSI LM8363があったので試しに購入してみたら,デカい段ボール箱で届いて驚き。中は60cmくらいの昔なつかしいレールと梱包材の新聞紙。そりゃ, 昭和の42ピンDIPが10個入ればその位になるか。VFD管用で今では使い道がないので10個で千円。で,コイツを使って電源周波数同期タイプの時計を考えてみる。昭和のデジタル時計やビデオデッキの時計は電源周波数同期タイプが結構あった。電源周波数を数えて計時する仕掛け。電源周波数の50Hz/60Hzは意外に正確で,これがほんのちょっとでもズレると給電制御屋や発電屋が大騒ぎするというモノなので,正確に温度補償されたクオーツ時計程ではないが安物クオーツ時計並の精度はある。ただしこれを採用するにはイマドキのスイッチング電源ではダメで,昭和のトランス電源にする必要があるのが難点。ただしトランス内蔵は面倒臭いので,音屋のAC出力ACアダプタを採用してみるとどうか。コイツはAC出力なので,そのまま50Hzや60Hz出力が取れるという仕掛け。残念ながら今は9V品しかなく,以前あった16Vや24Vがラインナップから消えている。9Vをブリッジ整流すると12Vくらい。定格の1AはACとして使って1Aなのだとしたらブリッジ整流だと0.6A位が安全値。そのときの電圧はおそらく10V位と予想。ざっくり消費電力を80mAと見積もっているのだが,それでも12V行けば良い方か。使用予定のVFD管がLD8035Eで,デジットの資料によると12V定格なのだが12Vでは暗いので18V使用で最大24Vまでは行けるという話。うーん,電圧足りん。ちょっと実験してみてダメそうだったら昔買った奴を使うか,楽天あたりで売っている奴を使うかなぁ。もっとも,いまなら昭和のように電源周波数に拘らず,GPSを使った正確なPPSを出力するモジュールを持ってきて,それを適当なPICマイコンか何かで50倍してLM8363に入力するという邪道も。これならGPSの電波が届く限りセシウム時計の精度が出る。面白そうだが,そこまでやるならLM8363なんか使わずに初めからマイコン制御だな。
VFDのヒーターは全部直列接続の予定。適当なLEDドライバで25mAくらいの定電流ドライブすればどうか。抵抗ナシだと損失がざっくり0.4Wくらいになるが,秋月に置いてあるNJW4617なら大丈夫な筈。8Ω(4.7Ωと3.3Ωの直列)ぶら下げれば25mAになる。ただ,こちらも一筋縄ではいかず,バラツキがあるらしい。ということは直列接続すると明るさがバラバラになる。バラツキ対策は1個ずつ並列に半固定抵抗をつけて,最大3mAくらい並列の半固定抵抗側に流れるようにして明るさが均一になるように調整すれば良さそうだが,それも面倒なら基板に抵抗が乗るパターンだけ用意して,明るい球のところに並列で330Ω〜1KΩくらいの適当な抵抗を載せるとか。まぁ,どの位のバラツキになるのかよくわからんのでこちらも実験が要るのだろうな。
と,ここまで書いてKiCADで図面を引いてみたら,VFDとして使おうと思っているLD8035Eのヒーターが1本足りない。このVFDは直列接続が面倒臭いことが判明。真空管でいうところの直熱管で,ヒーターとカソードが一緒になっているという残念仕様だった。4本直列で25mAの予定が,4本並列で100mAとなってしまう。プレート電流はたいしたことなさそうなのでグリッド電圧を工夫すれば直列も行けそうだが,ちょっと面倒臭い。LEDドライバNJW4617に2W近く流れてしまう。コイツは放熱版を上手く取り付ければ3Wまで使えるそうだがそんな面倒なことはしないで素直に抵抗を追加するか,スイッチングレギュレータで3.3V付近まで降圧するか。幸い絶縁の必要はなさそうなのでVFD各々に1〜2Wの680Ω抵抗を繋げれば十分なのだが無駄な発熱が気になる。部品箱にあるロームのBP5293-33が使って残りの2.5V分は各々抵抗で降圧か,シンプルに750Ωくらいの抵抗と調整用高抵抗の並列にするか。悩む。
MacbookAirの新型発表。旧型も併売だが値上げ。まぁ,そりゃこれだけ円が安くなると値上げも止むなし。しかし随分と値上がりしたなぁ。これだとM1初代のMacbookProと変わらん。うーん,ウチのAirも11年目でそろそろ買替時期(というか,USB周辺が段々怪しくなってきた)なので,悩むところ。
江東区の区営釣堀が今年いっぱいで廃止になるらしい。昔,結構世話になった。無料なのがありがたい。元々運河があったところをプールにしただけで,竿とエサは持参要で釣った魚は戻すルールだが,なかなか楽しめる場所だ。海っぺりのハゼ釣りよりはエサが安くて,腕次第だが釣果もそこそこ。廃止の理由は工業用水の給水が廃止されるから。確かに以前は町工場が沢山あったのが,今はマンションと物流倉庫ばかりだ。需要が無いなら仕方がない。今は有り余っている地下水使えば良いのだけど,色々問題あるのだろうな。しかしヘラブナってこんなものかと思っていたが,ここのヘラブナは小さいのを知ったのはもっと大人になってから。
池上線某駅,電車のドアが開いて降りたところで目の前に『パンドラの鐘』と書いてある横尾忠則風のポスターがあった。パンドラの鐘って野田秀樹だよなぁと,立ち止まって見てみると案の定そう。今年の COCOON PRODUCTION でやるらしい。蜷川幸雄は何年も前に亡くなったので野田秀樹か演出やるのかと思いきや,さすがにそれは無いようで演出 杉原邦生 と書いてある。知らん名前だなぁとググってみると,昨年,松尾スズキがやったCOCOON PRODUCTION 2021『シブヤデアイマショウ』のコーナー演出をしていたらしい。大抜擢なのか,大人の事情なのか。役者はモデルや元アイドルがメインだが大御所もいる。嘗められないよう頑張れ。
毎月恒例のパンダ詣。先月末から動物園そのものの予約が不要になり,1回目の半強制シャンシャンは廃止。そりゃ,入場フリーなら年パス持っていれば何度も入れるので,それで何度も並ばずにパンダを観覧できるという訳にはいかない。シャンシャンは昼に行くと60分待ちの列に並ぶ必要がある。なんだか客そのものが増えたのは予想通りだが,明らかに客層が変わった。年パスで来ていると思われるバズーカ望遠レンズを持ったオジサンオバサンの割合が明らかに減った(薄まってしまった?)気がする。子守要員としてではない普通のオッサンと年寄りと横暴ベビーカーが増えた。あと,オンライン決済組が明らかに減った。予約不要となっては,あれを使うのは双子パンダに当選して年パス持ってない人くらいなのかもしれん。
そろそろ1歳になる双子
こちらは昭和4年生まれの動物園の主。93歳。のっしりと運動中
ハスが綺麗な季節に
今月から練習に使う予定の楽譜を入稿。今年は自家製本はやめて業者委託してみた。仕上がりがどうなるかわからんので多少小さめにして入稿したので,老眼にはキツいかもしれないがそこは暗譜してもらうということで。しかしいつも使っている古いAcrobatでは楽譜用フォントのアウトライン化ができないのには困った。結局,一度PDF化した後にWindows10の標準ドライバを使うという技に落ち着いたが,一度Macの古いAcrobatでPDF化した後でないと日本語歌詞が文字化けしてしまった。Windows10の標準ドライバは線が太くなってしまう難点があるが,まぁ,そこは仕方がないかな。
日大の新理事長が林真理子に内定したというニュースが。そういや日芸の出身だったっけ。真理子さん,カザルスホールを復活させてくれませんか? 向かいの明大に対抗して安っぽい高層ビルなんか建てるより,音の良いホールの方が名前売れますよ。
先週末のバーミヤンの回鍋肉のリベンジで餃子の王将に回鍋肉を食いに行ったのだが,6月のメニューの海鮮焼きそばに目を奪われてしまい,そっちを注文。海鮮出汁にオイスターソースベースのあんかけ焼きそばなのだが,大量に入った生姜が効いていて,生姜味になってしまっている。まぁ,これはこれでアリかもしれんが。
povoは無事開通。開通手順の中でiPhoneカメラでSIM台紙のバーコードを読む過程があって,SIM台紙を捨ててしまっていたので焦ったが,SIM番号を手動で入れる方法もあったので助かった。番号だけならiPhoneの設定画面から確認できるし,SIMを外せば裏に印字してある。入力して割とすぐ,povoから開通しましたのメールと,楽天モバイルから解約完了のメールが飛んできた。ただ,この段階でも圏外のままだ。改めて手順を確認すると,iPhoneのプロファイルを設定することになっている。設定することによりアンテナピクトが立ったが,だとすると,wifiが繋がっていないところでこの作業をするのは危険だということだ。まぁ,そういう仕様だと思えば仕方がないか。過去に,それで空港の無料wifiに助けられたことが何度もある。もっとも,コイツは当面の間モバイルータで使おうと思っているので,iPhoneでの挙動などどうでも良いのだが,やはり圏外のままだと焦る。
6DJ8差動プッシュプルアンプ,リニューアルの続き。オシロで覗くと初段電源回路に少しノイズが残っており,試作版のDC-DCコンバータ+各種ノイズ対策の方が電源波形が素直。そこで,レギュレータ用のトランジスタの手前に降圧用に直列に入れている8.2KΩの先にフィルムコンデンサを入れてCRフィルタにしてみる。8.2KΩと1.55uFなので,fcは12.5Hzだ。CRフィルタなので-6dB/octだが,128倍の1.6KHzあたりで-40dBを超えているので,コモンモードノイズ以外はこれでなんとかなる筈。ついでにTL431と並列に同じ1.55uFのコンデンサ追加。これは気休めのつもりだったが,インピーダンス特性が良くなったのか,左右のセパレーションが良くなった。少しだけ曇り気味だった音もかなり晴れ晴れ。この位鳴ればこの200円ちょっとで買えた75KHz中華昇圧モジュールは50Hzのトランス電源よりも重さやコスパ以上に良いかもしれない。
真っ白基板の完成形。うっかりミスでパターンカットと付線がしてあるのはご愛嬌。
最後に真空管をソ連軍デッドストック品(ボスホート)の6N23Pから米国シルバニアのアンティークな6DJ8に変更。例によって米軍デッドストック品。ソ連軍用品から米軍用品に差し替えなんてホントに平和な世の中の話だ。このシルバニア製の6DJ8は70年代製で50年くらい前のモノだが内部は綺麗でほぼ新品に見える。本当はシングルアンプ作成時に使った80年代製のフィリップスECGの6922が残り2本ある筈なのでそれを使いたかったが,何故か1本しかでてこなかった。うーん,どこに片付けたのやら。まぁ,シルバニアの後身がフィリップスECGなので,中身はほとんど一緒かもしれないし,実はどこかのOEMで全く別物かもしれない。
しかしぺるけ氏の初段FETなハイブリッド全段差動プッシュプルというのはなかなか楽しい。嵩張るコンデンサとコイル以外は令和風に表面実装部品で,しかもオーディオ用として売られている部品を使わずに作る人はそんなにいないと思うので他と比較できるのかはわからんが,なかなか良い音だ。今のところヘッドフォンアンプとしてソニーのM1STかCD900ST相手に使っているが,おいらの昨年までの真空管アンプのイメージを全く覆す音だ。ボスホートの6N23Pは少し色っぽかったが,シルバニアの6DJ8ではなんとなく半導体アンプのような,でも全段トランジスタとは空気感が違い,オペアンプの音とも全く違う,なかなか個性的な音がする。リニューアル版は出力トランス以外高価な部品は無くコスパ良好。何せトランスと真空管の次に高価な部品はアムトランスの国産真空管ソケット600円と村田のコモンモードチョーク550円くらい。黒WIMAが少し高くて千石で263円もするが,これは失敗で秋月のPMLCAP150円の方が素直な音がする。まぁそれはともかく,このアンプはオススメ。