Steinbergのセールが今日から始まったので,早速Doricoを5から6にアップデートしてみた。あそこは中途半端なハードも売っていたのだが,ハードはヤマハに全振りするつもりか先月撤退発表があったばかり。4機種だけヤマハブランドで残すそうで,残す対象となったのは廉価なUSB Audio I/FのIX012,IX022と,UR22C,UR44Cだけだ。あとは全部リストラ。CubaseのコントローラCC121とか面白そうで余裕があったら欲しかったのだけど,しっかりリストラ。中古探すしかなさそうね。
餃子の王将の11月フェア商品「辣菜麺(らーさいめん)」を食べてみた。月後半になってようやくというかなんというか。これ,なんだか温まりそうでいいね。来週もまたコレにするかな。

さすが「菜」の字がつくだけあって野菜が結構入ってる。
先週金曜に出来あがったマイクで合唱録音のテスト。悪くない。オーダーメイドのプリント基板を含めても材料費が数千円の自作であることを隠して高額な高級品と嘯いてもバレないくらいの実力はある。なにしろ話し声がリアル。MEMSデバイスは何十年も進化しなかった録音マイク業界の革命児かもしれない。コンパクトに収まるので,F3とはいい組み合わせかも。
秋月の新商品にnovotonの音声再生IC NSP2340Aがあった。このベンダ,音声再生や演奏に特化したICが色々あるのだが,NSP2340Aって聞いたことないな。ググっても秋月関係のページと,僅かな販社のページが出てくるくらい。そいやnovotonって,以前松下電子がやってた半導体部門をパナソニック迷走の後に買い取った台湾ベンダだよなぁ。こいつで6月にネタにした松下MN6221Dオリジナルのファミマ入店音を再生して新旧共演というのも面白そうだ。今度やってみるかな。
秋アニメ,TVerで期間限定公開の奴はそろそろ初期話が消されてしまうか消されてしまっているので色々チェックしていたのだが,「千歳くんはラムネ瓶のなか」がTVerで5話のまま止まっていたのを発見。ググってみたら万策尽きていたらしい。続編は12月で,その間は定番の総集編や聖地レポ物をやるのだとおもったら,なんと「うーさーのその日暮らし」の再放送。なんじゃそれ。ちょっと前に水島努監督のところに全く知らない制作担当からコンテだけでもと依頼がきて断ったなんて,まるで監督のアニメのネタのような話があった。もしやと思って1話(+聖地での実写パート)から3話まで見てみたが,こりゃ,作画のハードル上げすぎじゃないの。おまけに無駄にカットが多い。さすがに他所にコンテを頼むような作品じゃなかった(ってことは他に万策尽きたのはどのアニメだろうか)。原作の空気感を出そうとして頑張りすぎちゃったのかな。この作品,原作知らんのだが,いわゆる陰キャがリア充に救われる高校生物によくある展開ではなくて,その真逆で,リア充側の苦しみを描いてるのが面白い。視聴継続。
某所に星を見に行く予定が,夕方以降曇りの予報が出たので中止に。昨日の予報だといい感じに雲が無かったのだけど,秋の空の予想は難しいのかもしれない。JRの切符を乗車券だけ買ってあるので,有効期限内に払い戻しに行かないとなぁ...
北海道で開発された男爵薯の新種「ゆめいころ」を使ったポテチが湖池屋から出ていたので,早速入手して食べてみた。なんかかなりあっさりしたポテチだ。塩とコンソメがあるが,正直,癖が無いのでイモの甘みだけでいいかもしれない。今後に期待。

このフォントどこかで見た覚えが...
某所にコンサートを聞きにいった後,もの凄く久々にラクーアのビゴの店へ。自由が丘と銀座の店が無くなってからかなりご無沙汰。ここでは以前のような商品展開ではなく菓子パン中心ではあるのだけど,それはそれで仕方がないのかな。
ZOOM F3用のMEMS無指向性マイクができあがった。元ネタはいつもの通りShinさんのPA工作室。先月の奴はマイクバーで使う分には良いが,ZOOM F3にL字延長をつけて接続すると邪魔なのだ。というか邪魔だった。そこで,NEUTRIKのNC3MRXを使ってMEMSマイクを仕込むという構成。ところがこのNC3RX,ケーブル側は余裕があるが,コネクタ側のスペースがほとんどない。ケーブル側に基板を入れても作れないことはないだろうが,蓋の取り付け時にクルクル回す仕様なので,そこで配線が千切れてしまいそうだ。やはりShinさんのオリジナル通りコネクタ側に基板を置くとする。となると残念ながらSMDトランスはサイズ的に入らない。そこは諦めてオリジナル通りFETで。ペア取りが面倒なのでデュアルFETの2SK2145GRを使用。回路を見る限りGRでもBLでもどちらもあまり変わりそうもない筈なのでGRで。元回路のVIMA MKS2と16V電解は16V耐圧のPMLCAPに。これでかなり小さくなった。NC3MRXのコネクタ部のスペースに筐体無加工で入る(XLR側のピンを少し短くする必要はあるが)。

左:IM73A135V01を顔を出した状態で基板に実装したもの。
右:NC3MRXのコネクタ部に実装した基板。
MEMSマイクは先月同様,頭を半分出した状態で基板にリフロー実装。これでかなり配線が楽になる。ステンレスパイプはオリジナル通り2重にするのが良いのだが,マイク基板の幅が3.5mmで,5mmパイプを使うとメッシュをつける工程の難易度が上がってしまう。5.5mmと6.5mmのパイプなどという都合の良いパイプがあるわけもなく,6mmパイプを使うなら7mmパイプを被せればOKなのだろうが,そこは手を抜いて6mmパイプ1重で。内側終端部は銅箔テープを巻き,ステンレスパイプとスポット溶接した後に銅箔テープにアース線を半田付け。ステンレスパイプに専用フラックスで直接半田付けするよりは楽。パイプにギシギシに脱脂綿を詰めたら組み立て。最後にメッシュをエポキシでとめて,スポット溶接したら出来上がり。来週録音試してみるかね。

右用に赤リングを巻くの忘れてた。まぁ,いいか。
先週土曜の続き。SA9023用ROMデータはネットに転がっていた謎ROMと,前にネタにしたUR23から吸い取ったものと,NFJのFX-04J+から吸い取ったものを試してみる。FX-04J+は全く問題なし。UR23もS/PDIF入力で普通に録音できた。謎ROMはというと,これが入力と出力のハイブリッドなのだが,入力をI2SからS/PDIFに切り替えるとMac側のドライバが不安定になって動作しない。それ以外は普通に動く(S/PDIFが使えないので入力は試していないが)。あと,ROM無しってのもやってみたが,これが全く安定しない。Mac上から認識したりしなくなったりを繰り返している。ところが,違うHUBに繋ぎかえるとこの問題が消えるのだ。HUBとの相性が出てしまっている。ダメな方はエレコムの安物USB2,動いたのはAnkerのHDMI付きUSB3だ。違いは何か。このデバイス,USB2ではなくUSB1の12Mなのだが,計算上ギリギリ動くようなスペックなので,もしかしてHUB側のバッファの仕様(MTTかSTT)が影響しているのではないかと予想。ここで言うMTTとSTTというのは,USB2ないしUSB3の速度を持つホストと,USB1の速度を持つデバイスを接続するための速度調整用の一時バッファのこと。この一時バッファをポート毎に持つ(MTT)か,全ポートで共有するか(STT)というものだ。HUBに繋がったUSB1の機器が全て高速データ通信を要求する訳では無いので1個で十分というのがSTTの建前。これがSTTだと相性問題が出るのではと予想。MTTだと銘打っているUSB2 HUBが手元にあれば実験できるのだが,そんなものは無い。自作するにも我が家にあるUSB2 HUBコントローラは安物のFE8.1なのでSTTだ。秋月で7月から扱っているUSB HUB用中華IC CH335Fはどうだろうか。スペックを見てみると,MTTが4ポートと書いてある。そこで早速使ってみることに。データシートによると,内蔵クロックを持っていてXIのピンをグラウンドに落とし,XOのピンを開放すれば有効になるそうだが,そうは上手くいかない。うんともすんともだ。そこでSA9023用の12MHzをちょっと拝借して配線すると,あら不思議。ちゃんとUSB HUBとしてMacが認識する。やはりコレか。しかしFX-04J+やUR23のROMだとSTTでも全く問題ないし,謎ROMでもS/PDIFに切り替えさえしなければ全く問題ないのだよなぁ。

秋月扱いのCH335Fをブレッドボードに追加。Macで認識確認できたので,この後,PCM5102Aを追加して動作確認してみた。
ゲーム屋のタイトーが60年前の自社製品のクレーンゲーム「クラウン602」を探しているという話。筐体の画像を見てみたけど,これ,昔,温泉ホテルやボウリング場のゲームコーナーによくあった奴だ。上から覗き込むテーブルタイプの筐体で,確かにクレーンゲームといえばクレーンゲームだ。前進ボタンを押す間前進して,横方向ボタンを押す間横移動し,ボタンを離した瞬間にクレーンが降りるというもの。中の景品は今のようなぬいぐるみではなく,お菓子かタバコかロクでもない物(ガチャガチャのカプセルに入った女物のパ○ツとか偽物時計とか)。タイトーいわくクレーンゲームの元祖だそうだが,同時発生なのか急いで真似したのか60周年のクレーンゲームは「クラウン602」の他にセガの「スキルディガ」と,さとみ(サミー)の「スタークレーン」があるらしい。お互いよく似ていて,特に後者2つはソックリだが,OEMかと思いきや,元ネタがちゃんとあって,1961年に開発されたイタリア製クレーンゲーム機のジャガークレーンの意匠をソックリそのままコピーしてしまったので似てしまったような感じ。ちょっとまて,元祖はもっと古いじゃないの。しかしこのエレメカ,そばうどんやグーテンバーガーの販売機のような実用品ではないので,60年間メンテし続けられている完動品(動態保存?)が存在したらそれはそれで凄い話だ。昭和50年代に別メーカーが出した類似品なら現役マシンがまだまだあるそうだが,さすがに昭和40年代初頭のこのマシンは難しいかもしれない。果たして,見つけることできるのかしら。
4月にUVEPROMの消去に使えないかネタにしたスマホ用紫外線消毒器UVC-100,コロナがひと段落した後は不燃ごみ同然となっていた訳だが,中にリチウムイオン電池が入っているので容易に捨てられなかったもの。UVEPROMを消去するには力不足だったが,今度は紫外線硬化レジンに使えないか試してみる。1分くらい照射してみたが,まだ柔らかい。専用のLEDを使うとミニライトでも数秒で硬化するのに,これでは使い物にならない。これは波長が違うのではとUVC-100のスペックを見てみると,253.7nmと書いてある。所謂UV-Cだ。これでは滅菌はできるがレジンは硬化しない。いまの紫外線硬化レジンは安全面とライトのコストを配慮したのか,所謂紫外線LEDではなく紫LED対応レジンなので所謂UV-Aの中でも可視光線である405nmでないとダメなのだ(ちなみにLED対応以前の紫外線レジンはUV-Bで硬化するらしい)。

価格は忘れたが,コストコで2個千円だったか2千円だったか。
そこでLEDを貼り替えてみようかと思ってバラしてみたのだが,載っているのは見たことのないLEDだ。サイズは見慣れた3535(3.5mm角の正方形)だが,足が5本(4本+放熱用1本)出ていて,お互いに独立した回路になっている。いわゆる,2色LEDって奴だ。この足配置は見たことがないし,Digikeyやmouserで扱いが無いので中華と踏んでググってみると,でるわでるわ。アリエクで似たような中華LEDが大量に売っている(製造元は中国だけではなく韓国製もあるようだ)。コイツの正体はUV-CとUV-AのデュアルLEDだった。この発想は実に中華で面白い。UV-Cは滅菌作用があるが目に見えない。UV-Aは日焼けするだけで滅菌はあまり期待できないが紫色に光るので目視可能。デュアルにすれば滅菌できて,かつ,紫色に光っているように見えるのだ。体面と実質の両方取り。光ってないとクレームがくるのかは知らんが,安全面からしても,この方式はアリだと思う。こりゃひょっとしてLEDを貼り替えなくてもUV-Aが出せるのか?

中の基板と18650電池ホルダ。剥がすと無保証になるよと書いてあるシールを剥がすと電池が外せるようになる。
基板上のICは左(U3)が昇圧用,真ん中がマイコン,右(U1)は充電コントローラ
左端のR8とR9がLEDの電流制限抵抗。
というわけで改造してみることにした。ここから先は非推奨。この改造ネタについては(他もそうだが)やってみるなら完全に自己責任で。火事になっても家運が傾いても一切無保証。コイツは18650リチウムイオン電池を搭載しているので,一応,電池は保護回路付きに見えるが下手にショートさせたり過熱や衝撃を加えたらシャレにならない火事になる可能性がある(偽か本物かは知らんが一応PSEマークはついている)。この中華LEDはUV-C側にツェナーダイオードが並列でついているのでどちらの回路がUV-Cかは見た目で判別可能。UV-Cの方は20Ω,UV-Aの方は300Ωの抵抗がついている。昇圧ドライバは中華でお馴染みのMT3608。データシートと基板上の抵抗値から察するに,7.2Vになるように昇圧しているものと推定。

裏面に実装してあるLEDを拡大。レンズ内にチップが3つ見える。
左からツェナー,UV-C,UV-A
LEDの電圧降下VfはLEDのスペックがわからないので実測するしかない。UV-Aはともかく,UV-Cは毒なので紫外線保護メガネが必要。そんなものはもってないので,面倒だがリード線をハンダ付けして外に引っ張ってみた。結果は電源電圧がほぼ計算通りで7.24V,UV-C側のVfは6.54V,UV-A側は2.95Vだった。普通に計算するとUV-C側が33mA,UV-A側は14.3mAだ。あれれ,2つ合わせても0.26Wで,表記の2Wは程遠い。MT3608の出力電圧は固定値なので7.24V固定。多少の振れはありそうだが大幅に上がることは無い。完全にスペック詐欺だなこれは。おそらく,搭載LEDが1W定格のLEDで,それが2つついているから最大2Wと表記したものと予想。そうだとしたら実に中華らしい。まぁそれはおいといて,0.26WのままUV-A側に全振りしてみようと思う。R8(300Ω)とR9(20Ω)を撤去して,R8側に51Ωをつけてみる。これでVfがそのままならLEDに流れる電流は84mAに。2つ並列なので,1個あたり42mAで,合わせて約0.25Wだ。実際にはもっとVfが上がっていて,0.25Wには届いていないと思うが,実測は面倒なのでこれで打ち止め。早速レジンを硬化させてみると,普通に硬化する。これでUVレジン用ランプ完成。

3216サイズのチップ抵抗だとR8の位置にピタリ収まるが,3216サイズの定格は一般的なもので1/4Wだ。
1/4Wだと容量オーバーで使えない。最低でも1/2Wは必要。
そんな特殊な抵抗の手持ちがある筈もなく,秋月の小型1W足付き抵抗を無理矢理つけてみた。
Xで先週くらいから北海道の遠軽駅の駅そばが話題になっている。ここは昔,深夜営業していたことで有名。線路の繋ぎ方の関係で網走から旭川方面に向かう列車は特急も急行も必ずこの駅に停車してバックする。西武の飯能駅のような感じと言えば分かりやすいか。特急で使うディーゼルカーなら運転士が前後乗り換えるだけで良いが,昔の夜行急行に使っていた客車は機関車を先頭に付け替えなければならないので必然的に長時間停車だ。その間にホームに降りると温かいソバが喰えるという仕掛け。おいらも昭和の昔,ガキの頃に美幌から札幌まで夜行急行のボロ寝台車に乗ったことがある。遠軽は記憶にないので,疲れ果てて寝ていたか。そんな夜行もとうの昔に廃止。一日に到着する列車もほんの僅かになってしまい,駅そばはオーナーの体力的事情もあって閉店してしまったそうだが,別の経営者が名乗り出て,何と今年に入ってクラウドファウンディングで復活。店舗の建物は前オーナー家の持ち物で(そうは言っても駅の敷地内なのでJRに借地料を払っていたらしい),クラウドファウンディングの首謀者である現経営者が店を再開するのにあたってJRと交渉した結果,JRが前オーナーから建物を買い上げ,現経営者がJRから店を借り受ける形に(ちなみに,基礎を打ってないので移動可能な小屋扱い。固定資産税はゼロ)。新たに店員を確保して今年春に再オープンしたが,その店員からの悲鳴がXでバズったのだ。Xの投稿を読むと,こりゃメチャクチャな話で,店員さんの言い分が本当だとしたらかなり可哀想だ。クラウドファウンディングで店を復活させた現経営者に余程ムカついたのか,今年いっぱいで退職するので,あとは野となれ山となれ。私の考案したオリジナルメニューの権利は全て引き上げる。と,激おこ状態。色々ググってみると復活後のソバ屋の評判はよく,店員への応援として沖縄風にアレンジされたジビエのソバを是非食べたいのだが,さすがに遠軽まで食べにいくのはタイヘンだ。Xを見ているとトレンドになってしまったようで,遠軽について色々な思い出話を語っている人もチラホラ。まさかこんなカタチで駅や地名が有名になるとは役場は思いもしないだろう。
ちなみに,おいらの遠軽の思い出は小学生のときだ。遠軽に住んでいた遠縁の親類がウチを何故か気に入ってしまったらしく半年に1度くらい出張帰りに泊まりに来て,おいらをあちこち連れ回すのだ。そのまま上野から夜行急行に乗って帰るのだが,青森に翌日朝,連絡船で函館に午後着。急行に乗って札幌は夜。更に夜行急行で遠軽に着くのは翌々日の朝。勤務先(本人特定ができるので書けないのだが)の事情により出張旅費をなるべく絞らないとならないので,こんな移動になってしまっている。既に結構なお歳だったと思うが,当時はそういう移動も割と当たり前だったのだよなぁ。しばらく連絡が無くなったと思ったら,おいらが小学校高学年になったくらいのタイミングで亡くなったんだっけ。今でも遠軽と聞くと思い出す。
グレゴリオ聖歌の日。今日のテーマは王であるキリスト。11月の第4主日の祝日だ。カトリックの暦は待降節から始まるので年間最後の祝日となる。このタイトルは恣意的な翻訳であり,元のラテン語の意味は世界の(宇宙の)王であるキリストだ。もっとも,この王というのはいわゆる政治的支配による王ではなく,神によって選ばれたキリストの愛と正義の伝達範囲が世界いや宇宙全体という意味。キリスト教が普及している地域では当たり前の常識らしいが,日本では要らぬ誤解を招くので「世界の」を外したという。そりゃそうだ。多神教かつ皇帝がいる国で世界の王はキリストなんて主張したら場合によっては面倒な話になるし,そもそもの意味から考えて,そんな争いごとは望んでいない。で,この祝日の聖歌なのだが,祝日自体が新しく,1925年(大正14年)に教皇ピオ11世が制定したもの。大正3年に勃発した第一次世界大戦の終戦後,ファシズムやナチズムが出てきた時代に王であるキリスト(あくまで愛と正義)を再確認したかったという話。そういう建前ではあるが,ファシズムを完全否定するのかと思えばそんなことはなく,この祝日を制定した4年後,ファシズムのトップであるムッソリーニとピオ11世が交渉しバチカン市国がイタリアから永世中立国として独立,しかもカトリックをイタリアの国教にする条約を締結している(さすがに国教は色々あって1984年に削除されたらしいが,独立国の部分は現在でも有効だ)。そもそも歴史的にローマは周辺地域を含めてイタリアではなく,ローマ帝国崩壊後千年以上も教皇の領地だったのだが,この条約を結んだ59年前の1870年にイタリアに占領されてしまい,バチカンの扱いはうやむやに。教皇庁とイタリア政府の関係も断絶していたのだ。そこから今のバチカン市国の部分だけこの条約で独立し,イタリア政府と関係回復したという。これによってムッソリーニは国際的地位を高めることができたという。
世界史の話はおいといて,こんな由来なので古くからの聖歌がある筈もなく,メロディは他の聖歌からの流用。中には前半と後半で違う歌から持ってきたなんてものもある。もともと聖歌は日本の仏教でいうところの坊主の声明(しょうみょう)のようなものでお経(聖書)に節をつけて歌うように読むもの。グレゴリオ聖歌はそのなかでも古く,もともと各地で歌われていた歌を飛鳥時代から平安時代に典礼用に編纂して統一したものがメインで,鎌倉時代や室町時代に足された歌でも新曲。20世紀の歌なんてさらに新しい曲となるのだから面白い。
3Dプリンタつづき。3Dプリンタは3D CADが無いとオリジナルのデータを印刷できないので,3D CADのお勉強から。昔は使い物にならなかったが,ここ10年くらいで確実に進歩したという噂のFreeCADに手を出してみる。YouTubeにあったキーホルダーをつくる30分くらいの入門動画を見ながらキーホルダーのデータを作ってみる。この動画では,スケッチャーと呼ばれるワークベンチ(いわゆるツールのことをFreeCADではワークベンチと呼ぶ)を使った作成方法を紹介している。なるほど,操作性に多少の癖はあるが,基本は2D CADと同じだ。サクサクと作成できてしまった。せっかくキーホルダーなのだから飴屋工房の文字も入れてみる。文字を足すのはFreeCAD内の別のワークベンチが必要なので少し面倒くさいが,とりあえず入れることはできた。フォントの種類はディスク上のフォントファイルを選択して指定するという少しだけ残念な仕様ではあるが,3Dの場合,そもそも文字をそんなに使わないのでこれはこれで良いかもしれない。あと,使えるフォント形式に制限があり,Macのヒラギノはそのままでは使えない。それはともかく,出来上がった3Dデータを一昨日のBambuStudioに読ませて,プリンタの機種,材質,ノズル径,積層厚,ビルドプレート(プリントを出力する台)の種類と温度,その他諸々を指定すると積層面としてスライスしたデータを出力できる。これをmicroSD経由でプリンタに読ませて印刷。まぁ,初めてにしては上出来ということで。

デフォルトの粒度でこんな感じ。模型やフィギュア用途としては荒いが,実用品には十分だ。
3D CADはとりあえずおいといて,水曜のつづき。SA9023+ES9018K2Mの基板を購入した理由なのだが,先月のADコンバーターのS/PDIF→USBコンバータを何とか自作できないかというところから。9月にアリエクからSA9023の単体チップが届いたのでブレッドボードに載せてみたのだが,これがうんともすんとも。購入元が中華なので真贋もよくわからん。そこで動作確認が取れたSA9023が欲しかったのだ。ヒートガンで外してもよいが,今回の基板は裏面に何も実装されていないので,SA9023周囲の足付き部品だけ先に外して裏面を平面にした後,250℃設定のMHP50で裏側から炙って取り外し。これを秋月の変換基板に載せて電源配線とプルアップ,プルダウン抵抗の配線を半田付けで済ました後に,USBをつないで試してみる。9月のやつはDIP48に変換する変換基板で,他の部品も全てブレッドボード上だったが,接触不良やショートなどで壊したかもしれないので,電源配線とプルアップ,プルダウン抵抗くらいは半田付けしてみたのだ。ところが,コイツもうんともすんとも。あれれアンタ,元基板から外す前まで動いていたじゃないの。これは回路の問題かと,SA9023を外してパターンが丸見えになった基板とニラメッコ。そしたらSA9023のUSB入力のDP側が1.5KΩでプルアップされていることを発見。この抵抗を足したら見事SA9023内蔵ROMで起動した。部品取りした奴も,9月にアリエクから届いた奴も,どちらも動作したのでこのプルアップが正解だったようだ。そういや初期のUSBはDPかDMのどちらかを1.5Kでプルアップすることで速度を決めていたんだっけ。そのプルアップを内蔵しているコントローラばかり使っていたので忘れてたわ。動くようになったので,ついでにネットに転がっていた海外のどなたか有志作成の謎ROMデータをROMに焼き込んでテストしてみる。これもきちんと動作。この謎ROM,USBホスト側からは入力と出力が出来るように見えるのだけど,本当にその通り動いたら結構便利かもしれない。そのうち試してみるか。

USBのDP入力が33Ωを介して,赤丸印の1.5KΩでプルアップされていた。
昨日の続き。3Dプリンタ用のPLAとPETGのフィラメント(3Dプリントに使う素材)が届いたので,プリンタに取り付けると便利な小物類を印刷してみる。まずは印刷開始時に出てくるフィラメントの塊(通称うんち)を溜めておくバケツを作成。このプリンタ,何に驚いたって,ノズル清掃や溶け具合の確認に使った後の溶解したフィラメントの塊を勢いよく弾き飛ばしてくれるのだ。これは只のゴミなので,プリンタの脇がゴミだらけになってしまう。そこで,弾き飛ばされる塊をキャッチして溜めておくバケツが必要なのだ。いや,なんでこの通称なのかって,フィラメントの素材によっては塊の形状がアレそのものなのよ。
Cubaseの新バージョン,15の案内が来た。これが来ると秋になったのだなぁと季節を感じるのはおいらだけではない筈。季節の行事というか何というか。
アマゾンのセールで熱溶解積層式3DプリンタのBambuLab A1 miniが2万円台だったのでつい手を出してしまった奴が届いた。アクティベートはスマホのアプリからというのもイマドキっぽいが,これって動きを見ているとクラウド型のアプリだよなぁ。コイツを使って3Dプリンタにデータを送ったデータは全てクラウドに吸われてしまうものと予想。設計データとか筒抜けになるのね。まぁ,ベンチマークで使う船のデータならクラウドに吸われても問題ないのでそれで動作確認してみたが,このプリンタ,2万円台だと思うとかなりお買い得だ。机をブルブルと揺らしながら20分も経たずに船を印刷完了してしまった。歪みはほとんどないし,寸法精度もかなり良い。そんな訳で,問題はクラウド型のアプリだけだが,それが嫌ならmicroSDカードを使ってデータのやりとりが出来るらしい。まずはMacにBambuStudioという専用のスライサー(3D CADデータを積層データの連なりに翻訳するソフト)をインストールしないとならない。このソフト,何とオープンソースで,GitHubにソースコードがあるという。早速GitHubからダウンロードしてソースコードからビルドしてみたのだが,cmakeのバージョン違いで途中で止まってしまう。3.5以下でないとダメっぽい。オプションでなんとかなる場合もあるのだが,コイツはダメだった(makefileを直接書き直せばいけるかもしれないが)。素直にビルド済みのバイナリをダウンロードするかね。
ケンタッキー州ルイビルでUPSのハワイ行きMD11が離陸直後に墜落して空港閉鎖のニュース。YouTubeにあった映像見てみると左翼のエンジン付近から真っ赤な炎を出しながら離陸しようとして墜落炎上。どこかで燃料漏れたのかしら。ルイビルって日本人観光客が行くような場所ではないのだけど,運送会社UPSのハブがあるので空港閉鎖は影響大。Mouserで買い物してUPS便を指定すると,ダラスフォートワースからルイビル経由で成田に来る。以前はダラスフォートワースからアンカレッジ経由だったのでアンカレッジで滞留することもあったが,ルイビル経由になってあまりそういうこともなくなった。でもこの事故でしばらく滞留するのかもしれない。直近でMouserに注文出してなくてよかったのか?
アリエクに大量に置いてあるSA9023+ES9018K2Mの基板が届いた。大概のストアでES9018K2MではなくES9028K2Mと書かれて売られているが,元ネタを卸しているベンダがES9028K2Mとして売っていると予想。売り手にそんな細かい話をしても分かる人達ではないのだろうな。SA9023はA付きのSA9023Aだったが,A無しとどう違うのかはわからん。この基板,実用として使う訳ではなく,価格が2000円ちょっとなので部品取り用に調達。 動作確認で一聴したところ結構よくできている。これはこれで十分実用になりそうだ。ES9018K2Mのアナログ電源はローノイズのLT1763を奢っている。秋月で買うとこれだけで450円だ(ただし本物かどうかの保証は無し)。ES9018K2Mの出力を受ける差動アンプはAD823だ。コイツは3〜36Vの単電源で動作するスグレモノ。USBの5Vで動かすならいい選択だ。問題はコストで,もし本物だったら1個単位で買うと単価は千円以上になる。ローパスフィルタも兼ねているので,ハイスピードな音だが目立った棘もなくシルキーな感触だ。改造するなら出力に入っているパスコンを中華からもう少しマトモなモノにすることくらいか。中華電解コン以外は結構マトモな部品が入っている。なんと大量のタンタルコンを搭載。これがいい味出してるような音なのだ。燃えてショートさえしなければいい部品。でも国内設計品だとショートが怖くてセラコンを使う場所だ。せめてこれだけタンタルコン使うなら,USB電源のところに過電流保護を入れて欲しいところだが,一切入っていないところもさすが中華。それはおいといて,改造ネタの出力のパスコンは別にオーディオ用でなくても,電圧が低いのでマザーボード用の奴や,高分子コンデンサで遊んでみると楽しいかもしれない。

部品は(本物なら)マトモだが作りは雑だ。
早速解析。見たところ回路はデータシートほぼそのままと見た。USB-DDC側もDAC側も特に特徴はなさそう。さっそくROMの中身を吸い上げようとしたが,回路に乗せたままでは過電流エラーがでてしまう。仕方がないので基板からROMを外して裸にしてから吸い上げ。中身を見てびっくり。載っていたROMはデコイで,中に何も書かれていない。もしやこれはとROM無しの状態でUSBを差し込んで起動してみると,全く問題なくいままでと同様に起動する。デコイのROMを搭載するくらいなら過電流保護のポリスイッチ入れられるだろうよというツッコミはおいといて,このSA9023AはROM無しでも動くデフォルトモードとかあるのだろうか。データシートにはこんな風に書いてある。
External EEPROM Support
After power up, the I2C interface will read the external EEPROM to load customer specific descriptor data. The hardware automatically detects if there’s an EEPROM populated on the board. If there’s a valid ACK response from the EEPROM, SA9023 continues to read the EEPROM to decide whether the EEPROM has been programmed correctly. If the data match, the EEPROM data content is considered valid, and the hardware will continue to read data for USB HOST request. Otherwise it switches automatically and read the internal ROM data.(それ以外の場合は自動的に切り替わり,内部のROMデータを読み取る)
つまり,ROMの中身が空っぽ(ALL 0xFF)の場合,内部のROMデータで起動するらしいので挙動としては合っていそうだ。次にお試しでNFJのFX-04J+から吸い出したROMデータを書き込んだROMを載せてみる。すると今度はUSBのデバイス表示がFX-04J+になった。何曲か聞いてみたが問題なく動作する。まぁ当たり前なのだが,こりゃ面白い。と,ここまで聞いてLとRが逆なのに気が付く。そもそも基板の間違いなのか,FX-04J+のROMデータの中に左右入替指示があるのか,よくわからん。
指揮棒振りの日。先月の舞台に載せなかった曲を中心にリハビリ。しっかり忘れて元の癖が戻ってしまっているのを少しずつ解放。演奏会まではこれの繰り返し。まぁ,仕方がない。
久々のパンダ詣。来年早々に中国へ返還という契約なので,見に行くなら今のうちかもしれない。2021年生まれで適齢期にもなっている訳で,双子を独身のままにさせておくのもどうかとは思う。でも,それはそれ。そもそもの経緯も含めて政治云々も言われているが,パンダに関しては政治より現金のような気がするが気のせいだろうか。で,普通の入園券だと元を取らなきゃとあちこち見に行って疲れ果ててしまうので,例によって年パスで。まぁ,気持ちの問題ということで。

双子の息子(シャオシャオ)と娘(レイレイ)はそれぞれ別の観覧列になってる。狙うのは娘の方。

外で遊んだり中で食べたり行ったりきたり。

動物園の主様は今日もお元気の様子。

サル山の残骸モニュメント。まだ公開前なので柵で覆われている。
しかしこの展示,子供がサルのように登って遊んでケガして撤去ってことにならなければ良いが。

モノレール駅跡地。車両は昨年現地解体。駅の残骸が見られるのも今のうち。
こちらの残骸もサル山のように展示...な訳ないか。
パンダの後は登亭で鰻。これも近年恒例になったような。明日は秋の丑の日のキャンペーンで割引だそうだ。一日早かったか。
昨日のつづき。Pi 4にUSB-SSDをつけたらそこそこ快適になったので,それならばとPi 5の方を復活させてみることに。ついでに昨日のUSB-SSD比較で,MicroSDの実力を測定してみた。Pi 5につけているのでPi 4につけるより性能が出るが,それはそれということで。

どれも普及品だ。左の2つは購入時千円未満。
サンディスクExtreme 32G V30/UHS-I Class3/A1
サンディスクのMicroSDカードは灰赤と金赤と黒赤があるが,こちらは中庸な金赤。以前,あきばおーで並行輸入品が安く売っていた頃はよく使ったが,円安と,ベンダが直接Amazonなどで売るようになってからは,偽物リスクのある並行輸入品はあまり使わなくなってしまった。金赤の方はいつのまにかアプリケーションクラスがA1からA2に変更になったようで,3つ目がそれ。こいつはA1だ。カタログスペックでは読み出し最大100Mbytes/秒,書き込み最大60Mbytes/秒とのことなので,読み出し91,書き込み62もでていれば御の字か。
$ export TARGET=/var/tmp ; fio -f /var/tmp/jobfile --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000}'
Sequential Read (1M) 91.915
Sequential Write (1M) 62.966
Random Read (512K) 89.583
Random Write (512K) 46.411
Random Read (4K) 14.851
Random Write (4K) 2.752
Random Read (4K-iodepth=32) 15.618
Random Write (4K-iodepth=32) 2.797
キオクシア EXCERIA 32G UHS-I Class1
本当はこの下に更に廉価品クラスがあるのだが,ほとんど見かけないし価格が逆転していることも多いので,事実上一番廉価で入手できるクラス。中庸を狙った性能か。読み出しは81Mbytes/秒だが書き込みが遅い。カタログスペックも読み出しは100Mbytes/秒と記載されているが書き込みの数値が無い。書き込みが遅いのはメーカー承知なのか。ただ,4KブロックのRandom Writeは試した3つの中では一番速かった。内部のブロックサイズが他より小さいと予想。
$ export TARGET=/var/tmp ; fio -f /var/tmp/jobfile --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000}'
Sequential Read (1M) 80.958
Sequential Write (1M) 18.801
Random Read (512K) 85.118
Random Write (512K) 19.418
Random Read (4K) 14.397
Random Write (4K) 6.75
Random Read (4K-iodepth=32) 14.795
Random Write (4K-iodepth=32) 7.074
サンディスク Extreme 128G V30/UHS-I Class3/A2
こちらはアプリケーションクラスがA2なのでRandom Write 512Kが他より速い。その分,キオクシアの安物より高価だが,4Kランダムという過酷な状況になるとキオクシアの安物の方が一枚上手だ。カタログスペックは読み出しが最大190MBytes/秒,書き込みが90MBytes/秒だ。やはりRaspberry Pi 5だと読み出し90MBytes/秒あたりが限界なのかもしれない。
$ export TARGET=/var/tmp ; fio -f /var/tmp/jobfile --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000}'
Sequential Read (1M) 85.368
Sequential Write (1M) 74.33
Random Read (512K) 83.372
Random Write (512K) 53.515
Random Read (4K) 12.823
Random Write (4K) 4.156
Random Read (4K-iodepth=32) 12.773
Random Write (4K-iodepth=32) 4.104
MicroSDのだいたいの速度はわかったが(どんなに速いのを入れても読み出し90M,書き込み75Mくらいが最大),PCIe接続のNVMeはどうだろうか。こいつにつけてある中華NVMe(去年5千2百円で買ったNetac NV3000 500GB)はこんな感じ。昨日のPi 5のUSB SSDとあまり変わらんといえば変わらんところが興味深い。スペックでは3300MBytes/秒だが,Pi 5のPCIeがデフォルトでは2.0なのでスペック上の速度は約500MBytes/秒。これ以上は無理だと思えば,450以上でているのは善戦している方か。
$ export TARGET=/var/tmp ; fio -f /var/tmp/jobfile --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000}'
Sequential Read (1M) 455.111
Sequential Write (1M) 438.367
Random Read (512K) 423.838
Random Write (512K) 424.181
Random Read (4K) 67.117
Random Write (4K) 120.001
Random Read (4K-iodepth=32) 313.007
Random Write (4K-iodepth=32) 258.716
そこで,オフィシャルでは使えないことになっているPCIe 3.0モードにしてみるとどうなるか。PCIe 3.0のスペックでは約985MBytes/秒だ。測定してみると,およそ860くらいなのでこれも善戦している。というより,NVMeだと思うと遅いが,SSDだと思えばこの値はUSB接続だと10G以上で接続しないと出せない。それが手のひらサイズのコンピュータの内部で実現できていると考えればメチャ速なのかもしれん。
$ export TARGET=/var/tmp ; fio -f /var/tmp/jobfile --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000}'
Sequential Read (1M) 858.081
Sequential Write (1M) 842.906
Random Read (512K) 725.156
Random Write (512K) 804.739
Random Read (4K) 39.577
Random Write (4K) 198.706
Random Read (4K-iodepth=32) 309.954
Random Write (4K-iodepth=32) 506.313
ついでにPCI3.0の状態のままUnixBenchを起動。やはりファイルの読み書きが速くなった効果はあるようで,昨年四月が1CPUで1476.2と4CPU並列で3617.3だったのに対し,1CPUで1669.3,4CPU並列で4547.3だ。1〜2割の向上はあるようだ。
------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: Sun Nov 02 2025 18:32:01 - 18:59:59
4 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests
Dhrystone 2 using register variables 35682380.6 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 7008.5 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput 5842.4 lps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 912306.0 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 292555.8 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 2374827.1 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 1565118.4 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 171246.5 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 10636.4 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 11745.4 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 3599.6 lpm (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead 1052848.5 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 35682380.6 3057.6
Double-Precision Whetstone 55.0 7008.5 1274.3
Execl Throughput 43.0 5842.4 1358.7
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 912306.0 2303.8
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 292555.8 1767.7
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 2374827.1 4094.5
Pipe Throughput 12440.0 1565118.4 1258.1
Pipe-based Context Switching 4000.0 171246.5 428.1
Process Creation 126.0 10636.4 844.2
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 11745.4 2770.1
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 3599.6 5999.3
System Call Overhead 15000.0 1052848.5 701.9
========
System Benchmarks Index Score 1669.3
------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: Sun Nov 02 2025 18:59:59 - 19:27:57
4 CPUs in system; running 4 parallel copies of tests
Dhrystone 2 using register variables 142349270.8 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 28054.7 MWIPS (9.9 s, 7 samples)
Execl Throughput 17238.2 lps (29.8 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 2325940.0 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1136555.2 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 2586130.5 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 6213530.0 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 576699.7 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 29643.6 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 26249.6 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 3544.4 lpm (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead 4218830.0 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 142349270.8 12197.9
Double-Precision Whetstone 55.0 28054.7 5100.9
Execl Throughput 43.0 17238.2 4008.9
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 2325940.0 5873.6
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 1136555.2 6867.4
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 2586130.5 4458.8
Pipe Throughput 12440.0 6213530.0 4994.8
Pipe-based Context Switching 4000.0 576699.7 1441.7
Process Creation 126.0 29643.6 2352.7
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 26249.6 6190.9
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 3544.4 5907.4
System Call Overhead 15000.0 4218830.0 2812.6
========
System Benchmarks Index Score 4547.3
グラフィックソフトウェアのAffinityのv3が出て,しかもまさかの無料化。おいらもIntelMacでPowerPCコードのアプリが使えなくなった時点でIllustratorからAffinity(当時はv1)に乗り換えたのだが,ここにきてまさかの無料化だ。開発元のSerifが去年オーストラリアのCanvaに買収されてからしばらく動きがなかったもの。Canvaはいわゆる無料で使えるクラウド型のグラフィックソフトなのだが,その中にCanva AIっていう有料の生成AI機能がある。このAIに適当な指示を出すと,それっぽいグラフィックを出力してくれるのだ。Affinityの無料化は,従来のツールで稼ぐビジネスモデルではなく,ツールはあくまでも有料のクラウドAIの入り口であって,そのツールを幅広く使ってもらうための無料化らしい。これはもしかしたらAdobeの牙城を崩せるかも。その前にAIで安請合グラフィックデザイナーの仕事がなくなってしまうかもしれんが。で,昨日のうちにダウンロードしておいたので,動かしてみた。起動時にライセンス確認が入るが,オフラインでも起動できるらしい。縦書きは相変わらずできないが,横書きソフトで使える縦書きフォント(文字が90度横倒しになっているフォント)が存在するので,そのフォントを使う限りは大きな問題ではない。v2との違いは少しずつ消化できそうな感じ。
部屋の片付けをしていたら以前使っていたRaspberry Pi 4 8GBがでてきた。Pi 5は何かのサーバに使おうと思ってNVMeを載せた状態で温存しているのだが(単に構築する暇がないだけとも言う),Pi 4も出たときに買ってたのだっけ。こちらは完全ファンレス仕様のアルミヒートシンクケースに入れてある。うーん,ファンレスがありがたいのでサーバ用途ならこっちをUSB-SSDで運用した方が良いかなという気もしてきた。USB-SSD上にシステムを構築して,データディスクは別のUSB-SSDかNASを使用。システムが飛んだときの為にUSB-SSDはシステム構築後にイメージをどこかにコピーしておく運用とかどうだろう。交換時に分解不要な分,NVMeより楽かもしれない。さっそくバッファローの親指サイズSSD SSD-PST250U3BAをつけてRaspberry Pi Imager でOSインストール。10月から最新版はBookwormからTrixieベースになった。これだけで準備OK。USB-SSDを刺して電源を入れるだけ。microSDがついたままだとそっちから起動するので外しておく。Pi 4のUSBストレージ起動は昔は面倒だったが今は簡単なのだ。起動後,apt full-upgradeでファイル群を最新に更新した後,例によってUnixBenchを走らせてみる。CPU性能でPi 5の1/2〜1/3くらい。ファイル性能はもっと遅いがMicroSDよりは断然マシ。くらいか。
------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: 土 11月 01 2025 21:29:54 - 21:58:05
4 CPUs in system; running 1 parallel copy of tests
Dhrystone 2 using register variables 19367957.5 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 3244.2 MWIPS (9.8 s, 7 samples)
Execl Throughput 1619.0 lps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 312561.4 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 106632.8 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 683031.8 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 631557.9 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 61308.4 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 2853.3 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 3526.9 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 1242.6 lpm (60.0 s, 2 samples)
System Call Overhead 408879.6 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 19367957.5 1659.6
Double-Precision Whetstone 55.0 3244.2 589.9
Execl Throughput 43.0 1619.0 376.5
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 312561.4 789.3
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 106632.8 644.3
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 683031.8 1177.6
Pipe Throughput 12440.0 631557.9 507.7
Pipe-based Context Switching 4000.0 61308.4 153.3
Process Creation 126.0 2853.3 226.5
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 3526.9 831.8
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 1242.6 2071.0
System Call Overhead 15000.0 408879.6 272.6
========
System Benchmarks Index Score 591.3
------------------------------------------------------------------------
Benchmark Run: 土 11月 01 2025 21:58:05 - 22:26:18
4 CPUs in system; running 4 parallel copies of tests
Dhrystone 2 using register variables 77269325.3 lps (10.0 s, 7 samples)
Double-Precision Whetstone 12988.4 MWIPS (9.8 s, 7 samples)
Execl Throughput 3848.4 lps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 947171.4 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 403380.9 KBps (30.0 s, 2 samples)
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 1460320.5 KBps (30.0 s, 2 samples)
Pipe Throughput 2501387.7 lps (10.0 s, 7 samples)
Pipe-based Context Switching 223062.7 lps (10.0 s, 7 samples)
Process Creation 7209.7 lps (30.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (1 concurrent) 9417.6 lpm (60.0 s, 2 samples)
Shell Scripts (8 concurrent) 1276.7 lpm (60.1 s, 2 samples)
System Call Overhead 1637727.1 lps (10.0 s, 7 samples)
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX
Dhrystone 2 using register variables 116700.0 77269325.3 6621.2
Double-Precision Whetstone 55.0 12988.4 2361.5
Execl Throughput 43.0 3848.4 895.0
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 947171.4 2391.8
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 403380.9 2437.3
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 1460320.5 2517.8
Pipe Throughput 12440.0 2501387.7 2010.8
Pipe-based Context Switching 4000.0 223062.7 557.7
Process Creation 126.0 7209.7 572.2
Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 9417.6 2221.1
Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 1276.7 2127.8
System Call Overhead 15000.0 1637727.1 1091.8
========
System Benchmarks Index Score 1722.0
速度測定ツールのfioで測定するとこんな感じ。ジョブファイルは標準的なものを作成。読み書きのサイズは1G。出力はterseを指定するとセミコンマ区切りの数字の羅列になる。3番目がジョブ名,7番目がリード速度,48番目がライト速度なので,そいつらをawkで選択表示。まぁ,Pi 5のPCIe接続NVMeとPi 4のUSB-SSDを比較するのはヤボだが,それでもMicroSDよりは断然速そうだ。
$ export TARGET=/var/tmp ; fio -f /var/tmp/jobfile --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000}'
Sequential Read (1M) 307.5
Sequential Write (1M) 248.89
Random Read (512K) 269.349
Random Write (512K) 232.242
Random Read (4K) 22.822
Random Write (4K) 35.802
Random Read (4K-iodepth=32) 111.693
Random Write (4K-iodepth=32) 94.423
